雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

金融探偵

2012-01-15 19:49:15 | 
池井戸 潤
徳間書店
発売日:2004-06-20


池井戸潤著"金融探偵"を読みました。
金融とありますから難しい言葉や数字の羅列ではないかと
思いましたがそんなことはありません。
難しいことはありませんでした。
大原次郎は勤めていた銀行が閉鎖されて失業中です。
再就職先を探す毎日です。
アパートの大家の宮尾幹二は銭湯の経営者です。
銀行に融資をたのみましたが融資どころか貸はがしを
ほのめかされます。
アパートの店子に元銀行員がいることに気が付いて
対策を聞きにきます。
次郎がうまく解決してやったことから大家の娘の梨香に
金融探偵になることを勧められます。
連作短編集です。

"銀行はやめたけれど"
大家さんと銀行との間の問題の話しです。

"プラスチック"
次郎が交通事故を起こします。
飛び出してきた女性を撥ねてしまいます。
病院へ担ぎ込まれた女性は記憶障害を起こしています。
彼女の告げた名前、住所には住んでいません。
夫の会社は倒産しています。
もう一組行方不明な夫婦がいます。
火事で一組の夫婦が死んでいます。
交通課の藤村という警察官がこの話しから時々
登場してきます。

"眼"
橘田有一は眼の病気で角膜移植を受けています。
しょっちゅう同じ幻覚を見るようになります。
元の角膜の持ち主が見たものではないかと
相談に来ます。
幻覚に出て来る場所がわかり移植前にその場所で
強盗に会って亡くなった人がわかりました。
幻覚に出て来る写真の女性も現実にいました。
その死の真相にせまります。

"誰のノート"
祖父が買い取った三冊のノートが父親から孫である
戸川耀子へと引き継がれてきました。
ノートを持ち主の家族へ返したいと相談がありました。
ノートの内容から書き手を突き止めていきます。
年代とパリへ渡航して貧乏暮らしをしていた文筆業
らしい人ということから島崎藤村のものではないかと
判断します。

"藤村の家計簿"
前の話の続きになります。
ノートを鑑定に出してみると贋作だとわかりました。
祖父戸川画伯も当時パリにいました。
贋作作りに協力していたのではないかとの噂が
流れています。
はたしてこのノートは何なのか。

"人事を尽くして"
川崎商業銀行への就職は手ごたえがありました。
同じ頃中小企業の塗装会社の社長が相談にきました。
銀行にうまく騙されたので計画倒産をしたいので
手伝って欲しいということです。
その銀行が就職したいと思っている川崎商業銀行です。
その話しを持ってきた社長の死体が見つかります。
しかも次郎のところへやってきた人物ではありません。
近所の企業の社長と銀行員が関わった事件です。

"常連客"
次郎は尾身鍼灸治療院へ通うようになりました。
尾身は目が見えません。
治療は約1時間です。
予約制です。
次郎の後の女性は予約より30分も早くきています。
治療院の向かいの銀行の輸送車がおそわれお金を
奪われました。
自動車ディーラの経営者からゆすられていると相談が
持ち込まれます。
銀行強盗とゆすり、どんな関係があるのでしょう。

次郎は新しい就職先が本の最後でも決まっていません。
かといって金融探偵としてやっていこうと腰を据えて
いるわけでもありません。
なんだか中途半端です。
でも結構おもしろかったです。
交通課なのに事件のたび引っ張り出されている藤村も
なかなかいいキャラクタです。
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