雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

自白 刑事・土門功太郎

2014-10-17 21:00:00 | 

乃南アサ著"自白 刑事・土門功太郎"を読みました。
警察物の連作短編集です。
ミステリーとはいえないほどあっさりと犯人は捕まります。
時代は昭和です。
この本の特徴は昭和に起きたいろいろな出来事が
こんなことがあった、あんなことがあったと書かれて
いることです。
そういえばそんなことあったなぁと懐かしい気持ちに
なります。
この本はそんな昔に書かれたものなのかと思いました。
しかしよく考えてみると今現在を舞台にしている話に、
今起っている世の中の出来事が書かれているものって
ほとんどみません。
舞台は昭和だけど現在書かれたものなのかと気づきました。
2009、2010年に書かれたと奥付にあります。

"アメリカ淵"
強要されて自白したと裁判で打って出た犯人、弁護士
ですが、ある証拠で無残にもぶち壊されてしました。
昔のバスには車掌さんがいたんだよね。

"渋うちわ"
フリオ・イグレシアスが一世を風靡した時がありましたね。
おしんをテレビで放送していた時の話です。
事件自体はすぐに犯人は捕まっています。
ずいぶん身勝手な人物です。

"また逢う日まで"
赤軍派が賑わしていた時期です。
重信房子の娘さんについての記事がつい先ごろ新聞に
連載されていてこんなところにお母さんの話が出てきて
妙な気がしました。
子供づれの夫婦の泥棒の話です。
妻の方がまったく子供に感心を持ってなく夫が引きず
られているような関係です。

"どんぶり捜査"
昭和58年と年が明記されています。
ホテル・ニュージャパンの火災、精神状態がおかしい
機長の起こした日航機の墜落事故などがありました。
映画では「E・T」がはやりました。
外人が犯人です。
テレビで丼物を犯人に食べさせている場面がよく
あります。
故郷の食べ物の小麦粉を焼いたものとカレーを作って
やります。

土門は高校、中学の女の子の父です。
二人にあそこへ連れてってとか言われているいい父親です。

コメントを投稿