雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

駅物語

2014-07-01 20:49:46 | 
著者 : 朱野帰子
講談社
発売日 : 2013-07-31

朱野帰子著"駅物語"を読みました。
若菜直は大学を卒業して東京駅で駅員として働き始め
ました。
鉄道で働くことはことを望んでいたわけではありません。
就職活動をしていた時に病気を持っている弟が倒れて
危ないことを知らされたのが東京駅でした。
若菜も驚きあてふためいて急いだため倒れてしまいました。
彼女を助けてくれた人が5人います。
その人たちに会いたいと思います。
弟は電車に乗ると運転席の後ろに陣取ってずっと景色を
眺めていました。
鉄道で働くことが夢でした。

先輩の由香子や乱暴な口調の藤原、同期で鉄道オタクの
犬塚などがいます。
恩人たちとは駅で出会います。
それぞれいろんな場面で会います。
酔っ払って暴言をはく乗客。
ストーカーから逃げようと行き先を知られずに電車に
乗りたい女性。
仕事にかまけて妻や子に去られてしまった男性。

鉄オタであることを知られなくなく犬塚は同僚と馴染
もうとはしませんでした。
藤原は乗客にも乱暴な態度を示します。
しだいに打ち解けていきます。

大勢の命を預かる仕事なのに働く人たちがてんでばらばら
な方向を向いています。
こんなんでだいじょうぶなんだろうかという気に
なってきます。
実際の駅で働いている人たちはこんな風ではないと
思います。
犬塚も松本も目標を設定してそれに向かい始めました。
若菜はどうするのでしょう。
一生鉄道に関わっていく心構えがあるようには思えない
のですが。