墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

クリスマス・キャロル

2009-12-21 22:34:33 | 映画(か行)
「こんな顔では嫌われる」
強欲が顔に出る。笑顔がなくては自分も人も幸せに出来ない。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
金銭欲を満たすために生きる男が、クリスマス・イブの夜の不思議な体験を経て、本当の幸福の意味を悟る奇跡と感動のファンタジー。文豪チャールズ・ディケンズの不朽の名作を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督が映像化。ケチな主人公をはじめ、7役を演じるのは名優ジム・キャリー。希望に満ちたメッセージや、俳優の演技をデジタル的に採り込むパフォーマンス・キャプチャーによる驚異の映像が圧巻!
金がすべてで、家族を持たず、人とのきずなに背を向け、ただ己の金銭欲を満たすためだけに生きるスクルージ(ジム・キャリー)は、街一番の嫌われ者。あるクリスマス・イブの夜、かつてのビジネス・パートナーの亡霊が現われ、スクルージを彼自身の過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す亡霊にとりつかれると予言する。

「goo 映画」こちらから

Disney’s クリスマス・キャロル<日本語吹替版> - goo 映画


予告編を観ていて、「過去・現在・未来の3人の聖霊が現れる。」とあった。
ン!ビルマレー主演の「3人のゴースト」と似ている。
そう思ったら、原作が同じであった。
「3人のゴースト」は現代版に置き換えたストーリーのようである。
吹き替えで鑑賞した。
ジム・キャリーの7役も話題だが、それを誰が吹き替えるのか。
あの人しかいない。そう、山寺さん!
職人芸の彼の吹き替えでぜひ観たかった。
期待通りのすばらしさ。
精霊達はほとんど彼。さすがの一言である。

映像のすばらしさも見所のひとつ。
アニメとは思いがたい映像美は必見の価値ありだった。

物語の展開としては、強欲な主人公が、過去・現在・未来を聖霊と共に振り返る。
そのことで、やさしい人間に心を入れ替えると言うストーリー。
最初は強欲が服を着て歩いているような苦虫顔。
これでは、人は寄っては来てくれない。
最後は、笑顔の素適な人になる。
人間、一人では生きられない。そのためには、周りの人を幸せにするような接し方が必要である。
それは笑顔。
そんな笑顔の大切さを改めて認識させられる作品であった。

過去の聖霊はろうそくの炎の形。
現在の聖霊は人間に近い形。
未来の聖霊はまるで死神のような影の形。

過去の聖霊が照らした明かり。それが現在の聖霊を(今の自分を)照らす。
そして出来た影が未来の聖霊。
その形が、今回のような死神のような形なのかどうかは、日々の自分自身の心のあり方次第なのかも知れない。
それぞれの聖霊の形にはそんな意味も含まれているのではないかと感じてしまった。

とにもかくにも、聖霊が、使いのゴーストが、結構怖い映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。



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8 コメント

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そうそう! (KLY)
2009-12-21 22:54:28
山ちゃんさすがですよね!
ここんところ、下手糞な芸人つかったり、本業じゃない人が多くて吹き替えに対するイメージが悪くなってたんですが、やっぱり本当のプロフェッショナルは違います。ジムキャリーも一人七役でしたけど、山ちゃんだって負けてません。
それにしても素晴らしい映像美。単純に立体的だとか奥行きがあるとか飛び出て見えるとかだけでなく、高精彩画像により臨場感が素晴らしいです。
間違いなく今まででナンバー1の3Dでした。この作品は劇場で3Dを観て欲しいです。
山ちゃんしかいない (de-nory)
2009-12-22 07:31:28
KLYさん。こんにちは。
妻と話していました。ジム・キャリーの7役をそのまま同じ人でやるなら「山ちゃんしかいない。」って。
案の定でした。
アニメを超えてますね (erabu)
2009-12-23 18:12:40
ゼメキス監督ということと、キャラクターデザインが好みで無いので腰が引けていましたが、良い作品でした。

本当に顔の表情は大切ですよね。
人は変われるという話が素直に受取れました。
まずは、笑顔 (de-nory)
2009-12-25 07:33:34
erabuさん。こんにちは。
苦虫をつぶしたような顔。
ラストの少年と笑いあっている顔。
同じ人物の顔とは思えないくらいな変化があります。
まずは、笑顔からかもしれません。
 (とらねこ)
2009-12-28 16:00:54
人の顔って、自分が想像したよりも、いろいろな情報が「書いてある」んですよね。
そのことを考えると、いつも笑っていたいな、って思います。

「スクルージおじさん」の引用は、いろいろな映画や小説に、良く出てくるんですよ。
強欲が服を着て歩いている冷たい心の人間、というキャラクターとして、よく知られた代名詞にもはらなっているんですよね。
いかん!笑顔、笑顔 (de-nory)
2009-12-30 20:03:42
とらねこさん。こんにちは。
私も眉間にしわがあります。
仕事していると、どうしても険しい表情に。
いかん!笑顔、笑顔。

よく言い聞かせることがあります。
本当に笑顔は大事ですね (偏屈王)
2010-01-14 12:24:31
コメントとTB有難うございました。

>過去の聖霊が照らした明かり。それが現在の聖霊を(今の自分を)照らす。
>そして出来た影が未来の聖霊。
明快な分析に感心させられました。
なるほど~。

本当に笑顔は大事ですね。
偏屈王さんへ。 (de-nory)
2010-01-14 18:47:56
偏屈王さん。こんにちは。

ふと、それぞれの聖霊の形に、こんな意味も含まれているのではないかと思い立ちました。
死神のような未来の聖霊では、ありたくないですね。

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