墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

武士の家計簿

2011-02-18 22:52:20 | 映画(は行)
「我こそは、そろばん侍」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)

幕末の武士の生活を生き生きと説いた磯田道史原作のベストセラー「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、ベテラン森田芳光監督が映画化。
代々加賀藩の財政に携わってきた下級武士が、妻の支えを得ながら一家、そして藩の財政を切り盛りしていく姿を描いている。
世間体や時流に惑わされることなく、つつましく謙虚に、堅実に生きていった家族の絆と愛情を描いた物語だ。
主人公を演じるのは、映画・ドラマに大活躍の堺雅人、その献身的な良妻を仲間由紀恵が演じている。
猪山家の家計簿からよみがえる下級武士一家の暮らしぶりに、先行き不透明な現代に生きる我々への、時代を生き抜くためのヒントが隠されているのかもしれない。
江戸時代後半。御算用者(会計処理の専門家)として、代々加賀藩の財政に関わってきた猪山家。
八代目の直之(堺雅人)は、生来の天才的な数学感覚もあって働きを認められ、めきめきと頭角をあらわす。
これといった野心も持たず、ただひたすらそろばんを弾き、数字の帳尻を合わせる毎日の直之にある日、町同心・西永与三八(西村雅彦)を父に持つお駒(仲間由紀恵)との縁談が持ち込まれる。
自らの家庭を築いた直之は、御蔵米の勘定役に任命されるが、農民たちへのお救い米の量と、定められていた供出量との数字が合わないことを不審に思い、独自に調べ始める。


「goo 映画」こちらから

武士の家計簿 ブログ - goo 映画

見栄・世間体。これまでこう生きていたから、続けなくてはいけない。
そんなことはないのです。
その時にあった生き方ができるのが一番。
時には、家財を処分したり、慎ましやかな暮らしが必要かもしれませんが。
そろばん侍だからこそ考えられた機転。

そしてそれを貫く力。

今の時代にもなんだか通ずるものがあります。

蛙の子は蛙。
家業というものがあり、今のように職業選択の自由もない時代。
しかしながら、血なのだろうか。そろばんに(数字に)卓越なる才能を発揮する直之。
そろばんは、まさに「手の内」。
妻の愛や、家族の愛も「手の内」。
下級武士の幸せな暮らしぶりもふれられる。
少々、趣の違う時代劇だ。

とにもかくにも、取り柄と家族愛の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
コメント (2) |  トラックバック (3) | 

アメリア 永遠の翼

2011-02-17 19:49:53 | 映画(あ行)
アメリア 永遠の翼

「帰るべき所、あるからー」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
1928年、乗客として大西洋を横断した初めての女性アメリア・イヤハートは、パブリシストで後に夫となるジョージ・パットナムと組んで著書の出版や講演会など様々なプロモーション活動を展開し人気セレブの地位を確立する。
1932年、今度は自らが操縦桿を握り女性初の単独大西洋横断を達成する。
これを皮切りに大陸横断、太平洋横断と次々に記録を塗り替えてゆく。
そんな彼女の最大の夢は世界一周飛行だった。

大恐慌によって米国全体が疲弊していた時代、夢と希望という最大のカンフル剤で人々を元気づけた女性パイロットの第一人者アメリア・イヤハートの半生を描いた本作。
ガッツのあるヒロインをやらせれば右に出る者なしのオスカー女優ヒラリー・スワンクが主演だけでなく、自ら製作総指揮も買って出るほど惚れ込んで完成させた力作である。
自由を愛する妻を待ち続ける献身的な夫役にリチャード・ギア、不倫相手のパイロット役にとびきりハンサムなユアン・マクレガーら豪華キャストを揃え、アメリアが最も愛したエレクトラ機を復活させ、メガホンをとったのは『モンスーン・ウエディング』『その名にちなんで』のミーラー・ナーイル。

「goo 映画」こちらから

アメリア 永遠の翼 ブログ - goo 映画


アメリア・イヤーハットで思い出すのは、「ナイト・ミュージアム2」。
それくらい、ご当人様に対しての知識はない。
時代からすれば、空を飛ぶ女など進歩的すぎ。
だからこそ、彼女は活きた時代だったのかもしれない。

自分の夢に対するどん欲さ。
これほどまで。ある意味でうらやましくもある。

「これが終わったら家に帰ろう。君がいる場所が家だ」
そんな、帰るべき場所からの熱き言葉に応えられなかった彼女の挑戦。
「ただ夢を叶えたいだけ」の彼女も、戻るべき場所があればこそチャレンジもできる。
とても、皮肉なものである。

とにもかくにも、空の彼方に吸い込まれた夢の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
コメント (2) |  トラックバック (1) | 

夢と堅実

2011-02-16 10:58:00 | ひとりごと
ずいぶん長い間、記事の更新をしていませんでした。
この一ヶ月間、いろんなことがありまして、なかなか手が付かず…。
というよりは、色々ありすぎて書きたくなかったが正解でしょうか。
複雑な思いの、マイナスな面も文章になりそうで…。

今、就職活動中です。

少しでも早く次の仕事を見つける。
その思いで動いていますが、フリーになるといろんな事がまた、頭をよぎります。

私には、書道家になるという夢があります。

書道の指導と墨文字を書いてあげる。そんな事を自分の仕事としたい。
この機に、それにチャレンジするのも選択肢の一つ。
しかし、家族をはじめ背負っているモノが多くなかなか踏み切れません。

とりあえず、両方平行で動くことにしています。

こんな時代、就活とておいそれと簡単には行かない可能性もあります。
どちらに行っても良いように!
夢を求めること。
堅実に生きること。
この狭間で苦悩するde-noryなのでした。
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

リトル・ランボーズ

2011-01-14 12:26:48 | 映画(ら行)
「小さな ランボー」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
1982年、父親を亡くした少年・ウィルは、プリマス同胞教会の厳しい戒律のもと、テレビも見せてもらえない生活を送って来た。
ある日、学校イチの悪ガキ、リー・カーターの家で、ウィルは初めて映画『ランボー』を観る。
ランボーにかぶれてしまったウィルは、リーと一緒に、捕らわれたランボーを救出しに行く冒険映画を撮影することにする。
正反対の二人だったが、監督と主演俳優として過ごす間に、だんだんと友情が芽生えていく。

またひとつ、少年を主人公にした名作イギリス映画が誕生した。
宗教の厳しい戒律のもとで自由を制限されて育った少年・ウィルと、兄と二人で自由気ままに暮らす少年・リーの友情物語だ。
父親のいない二人にとって、“男の強さ”を教えてくれたのは、シルヴェスタ・スタローン演じる映画の主人公・ランボーだった。
なんと言っても、少年二人の面構えが素晴らしい。
主演の二人はこの作品が初めての演技体験だというが、とてもそうは思えないほど、見事に役を体現して見せた。
ガース・ジェニングス監督の実体験に基づいて作られた作品だが、ただのノスタルジーに終わらせず、エンターテインメント作品として楽しめる少年の成長物語に仕上がっている。


「goo 映画」こちらから

リトル・ランボーズ ブログ - goo 映画


小さなランボー、二人。
その友情に涙します。

宗教の厳しい戒律と共に育った少年・ウィルと、兄と二人で自由に暮らす少年・リー。
対照的に育ったこの二人。
そんな二人だからこそ、深き友情が生まれたのかもしれない。
大人になってからの友情って、仕事や家庭環境や、何がしかのしがらみがあって、どうしても表面的な感じがする。
新しい刺激に貪欲になってゆくウィル。そして、そんなウィルと友情を深めてゆくリーの姿。
二人の友情は、なんだか忘れていたものを思い出させてくれる気分になる。

夢中になれる事があり、そこに友がいて、見守ってくれる家族がある。
そんな普通な事が、とても素敵。

とにもかくにも、「僕らの未来へ逆回転」を思い出してしまった映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
コメント (2) |  トラックバック (5) | 

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

2011-01-11 12:28:00 | 映画(は行)
「死の秘宝」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
ついに守ってくれる人も、導いてくれる師も失ったハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、ヴォルデモートを倒す道をさぐり始める。
そのためには、ヴォルデモートの魂を7つに分けて収めた“分霊箱”すべてを探しだし、破壊しなくてはならない。
すでに2つが破壊されているので(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』『ハリー・ポッターと謎のプリンス』)、残る分霊箱はあと5つ。
死喰い人の追跡から身を隠しながら、分霊箱の情報を集めるハリーたちだったが…!?

「ハリー・ポッター」シリーズの最終章となる第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」。
史上最強ファンタジーの歴史的フィナーレは、映画一本分の時間ではとうてい収まらず、二部構成で描かれることに(PART2は2011年7月15日公開)。
前編となる本作で、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、ヴォルデモートの手中に墜ちたホグワーツ魔法学校には戻らず、いよいよヴォルデモートを倒す旅に出る。
もちろん闇の勢力はハリーたちを常に狙っているので、安全な旅ではない。
しかも道を指し示してくれる人もいないので、自分たちで考えて行動しなくてはならないのだ。
死喰い人から逃れ、ロンドンの雑踏に紛れた3人が頼りなく不安げな表情を浮かべる場面は、本作の象徴的なシーン。
“三人寄れば文殊の知恵”とばかりに、心細いながらも、必死に解決の糸口を探していくハリーたち。
彼らの冒険は、本当の意味でいま始まったばかりなのだ。


「goo 映画」こちらから


ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 ブログ - goo 映画


原作を読み終えていく久しく。
大分忘れているな〜。
大枠、ほぼ原作に近い流れだと思うのだが・・・。

つなぎ作品であることから、何をしても中途半端になるこの作品。
次回へ期待を持たせてくれれば正解なのではないかと思う。
そういった意味では、可もなく不可もなくといった印象である。
一旦離れたロンも、この話の中で戻ってきて。
ブンレイ箱の一つも破壊できた。
しかし、相手は強大。
先は、まだ長い。

そんな中、テーマの死の秘宝の寓話はおもしろかったな〜。

とにもかくにも、やっぱり先送りの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
コメント (4) |  トラックバック (3) | 

2011 明けましておめでとうございます

2011-01-04 20:37:44 | ひとりごと
明けましておめでとうございます。

皆様、正月はいかがお過ごしでしたか?

妻の実家と私の実家。それぞれに顔を出して、なんとなく慌しい時間を過ごしました。
映画?
観に行けてませんよ!

例年ですとボウズが何か観たがるのですが…!
今年は「トロン レガシー」に注目の感じがあったのですが、3Dでしか公開の映画館が無く、結局「観ない。」と言い出す始末。
もう数日、映画初めはお預けでしょうか。

ところで、写真ですが、富士山からの御来光です。
内緒にしておりましたが、昨年の8月に家族で富士山登山をしました。
無事登頂し、ご来光を拝めた次第です。
日本は、天照大神の国なのだな〜。と実感しますね。

年頭にはふさわしい写真と思いUPしますね。

今年も「墨映画(BOKUEIGA)」をよろしくお願いします。

皆様にも良い年でありますように!!
コメント (2) |  トラックバック (2) | 

レオニー

2010-12-21 12:43:32 | 映画(ら行)

「愛しきからこそ、厳しい」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
1901年、米国の名門女子大学を卒業し教職に就いていたレオニー・ギルモアは、ニューヨークで新進気鋭の日本人詩人ヨネ・ノグチこと野口米次郎に雇われ念願の編集者になる。
文学上のパートナーだった2人の関係はやがて恋愛へと発展しレオニーは妊娠するが、ヨネは逃げるように帰国してしまう。
意を決して男子を出産したレオニーは、日露戦争を経て日本人への差別が激しくなると幼い息子と共に日本へ旅立つのだった。

天才彫刻家イサム・ノグチを生み育てたアメリカ人女性レオニー・ギルモアの波乱に飛んだ半生に感銘を受けた『ユキエ』『折り梅』の松井久子監督が、企画から7年もの歳月をかけて完成させたのが本作だ。
『Dear フランキー』『シャッターアイランド』など英米で活躍する実力派女優エミリー・モーティマーが、知的好奇心に満ち、勇猛果敢で、いかなる逆境にも信念を貫くヒロインを好演。
妻子がありながら日本にレオニー母子を呼び寄せる野口米次郎役の中村獅童も適役。
フランスを拠点に活躍する『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』の撮影監督・永田鉄男が日米13都市に渡るロケ撮影を担い、詩情豊かな映像美で物語を彩っている。


「goo 映画」こちらから

レオニー ブログ - goo 映画


強い女性。
こういう信念の強い。これが本当の強さだと感じる。
アメリカですら、女性の地位は、まだ今ほど高くはない時代。
当然、明治の日本にそんな確固たる位置づけがあるわけではない。
そんな中、日本にゆくことを決断したり、息子を一人渡米させたり。
その、決断力と行動力には、とても頭が下がる思いだ。
ここまで、強く生きられる。
女性だからとか、そうじゃないかとか。
そんな次元の話ではない。

この生きざま、龍馬に通ずるものがあるな〜。


とにもかくにも、言葉と差別の壁は、芸術で乗り越えろ!の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
コメント (0) |  トラックバック (1) | 

SPACE BATTLESHIP ヤマト

2010-12-17 12:18:02 | 映画(英・数)
「愛する者のため戦う」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
西暦2199年、突如侵攻してきた謎の敵・ガミラスによって、人類はその存亡の危機に瀕していた。
人類の大半は死滅し、生き残ったものも地下生活を送っていた
。ある日、地球へカプセルか落下してきた。それは惑星イスカンダルからの通信カプセルで、そこに行けば、放射能浄化装置があるという。
人類最後の希望を乗せて、最後の宇宙戦艦“ヤマト”がイスカンダル目指して旅立つ。
しかし、行く手にはガミラスの艦隊が待ち構えていた。

1974年に初放映されたTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』は、当初は話題にならなかったが、再放送を重ねるうちに火がつき、国民的な人気を得るようになった。
いまや、その名を知らぬ者はいない“ヤマト”だが、実写による映画化は今回が始めて。
アニメのスケールを実写化できるCG技術が日本でもようやく整ったのだろう。
主人公の古代進に木村拓哉がキャスティングされているのが一番の話題だが、アニメでおなじみのキャラクターを誰がどのように演じているのかも、見どころのひとつ。
ヒロインの森雪のキャラクターが、戦闘隊のエースパイロットに変更されているのは、アクティブなほうが今の女性の共感を得られるからだろうか。
ハイライトとなるヤマトとガミラス艦隊の戦闘シーンをはじめ、大掛かりなVFXシーンはかなりの迫力だ。
エンディングも含め、オリジナルから変更された部分も多く、比較するのも面白いだろう。


「goo 映画」こちらから


SPACE BATTLESHIP ヤマト ブログ - goo 映画


古代進。森雪。
共に不在の映画だった。
一応は、予測がついていた。
木村拓哉氏は、相変わらす木村拓哉しか演じない。
黒木メイサは持っているイメージが大切。
となれば、きっとこうなると予想がつく。

このように割り切れる、あるいは気にならないならOKなのでは。

それぞれのキャラクターの性格が変更になっている理由が物語上きっちりと説明が付いていたように思う。
更にそれよりも、他のメンバーがアニメのイメージにぴったり。
山崎さんの沖田艦長もよかった。
しかし、私の一番は、柳葉さんの真田四郎。
「古代!」と呼びかける声の似ていること!!
「ヤマト2」や「さらば宇宙戦艦ヤマト」のエピソードも織り交ぜた作り。
オリジナル作品とは、少々違う仕立てもまた、楽しめたように思います。

期待がそんなに大きくなかった分、よかったかもしれない。

愛する者のため、命をかけてもいい。
そう思っているもの。少なからずあると思います。
そんな心に、働きかけてくる作品だったなー。


とにもかくにも、特撮も、まずまず。の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
コメント (6) |  トラックバック (6) | 

龍馬伝

2010-12-15 12:15:45 | 絵画・書
「世の人は我を何とも言わば言え 我がなす事は我のみぞ知る」

NHK大河ドラマ。「龍馬伝」。
多くの方が楽しまれたことと思います。
私もその一人。
大河ドラマは必ずという訳ではないのですが、今回は欠かさず見ていました。

最終回はリアルタイムで見れなかったので録画をしていました。

岩崎弥太郎との掛け合いのシーンが最終回の大きな見所のひとつだったでしょう。
この二人。ドラマで描かれているような仲の悪さは、無いようですが、この演出はとてもよかったと思います。
香川さんの熱演が光ってました。

今回の書は、龍馬が詠んだとされる詩。
少し、デザイン書道的手法で崩して書いてみました。

かっこいい詩。
男たるもの、「こう、生きたい。」と思いませんか。
しかも、行動力のすばらしさは類を見ないように感じます。
龍馬を崇拝する方が多いのは、うなずけますね。
コメント (2) |  トラックバック (1) | 

ぼくのエリ 200歳の少女

2010-12-14 12:32:52 | 映画(は行)
「切ない… …愛」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
ストックホルム郊外に母親と2人で暮らす12歳の少年オスカーは苦痛に満ちた毎日を送っていた。
学校で陰湿な苛めにあっているのに誰も気づかない。それほど孤独だった。
ある日、隣りに謎めいた少女エリが越してくる。
「君の友だちにはなれない」といきなり告げるエリだったが、毎晩のように中庭で顔を合わせ、寝室の壁越しにモールス信号を送り合うようになる。
その頃、町では猟奇的な殺人事件が起きていた。

愛されること、満たされること、ただ、だまって受け入れてもらうこと。
オスカーとエリが共有するのは孤独と渇望だ。
古今東西ヴァンパイア映画は数多あるが、これほど鮮烈でユニークな作品にはちょっとお目にかかれない。
吸い込まれそうな大きな瞳が印象的なリーナ・レアンデションは、撮影当時12歳とは思えないほどの色気でワイルドなヴァンパイアを演じ切る。
凄惨だけれど胸のすくクライマックス、わくわくと希望すら感じさせるラストシーンまで目が離せない。
原作小説「モールス」の著者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが脚本も担った本作は、トライベッカ映画祭グランプリ他、世界各国で60もの映画賞に輝いている。


「goo 映画」こちらから


ぼくのエリ 200歳の少女 ブログ - goo 映画


いじめによる孤独。
そして、バンパイアゆえに他を避けねばならない孤独。

そんな二人の孤独がシンクロする。
その、シンクロに欠かせないもの。それが原作タイトルでもある「モールス」信号。
夜にしか会えない。壁を隔てて繋がるそれぞれの部屋。たたき・響きあうモールス信号。

オスカーは人間。エリはバンパイア。
オスカーは年老いて、まるでエリの父親のような年齢になるだろう。
いや、もっと。おじいさんのように見える年齢になるかもしれない。
人の命を吸わずして生きてゆけないエリ。
結局オスカーのような取り巻きをが必要になる。

また、繰り返すだけ。
永遠なのは二人の愛ではなく、エリの命だけ。

なんとも切ない、物語であろう。

しかし、切なくとも繰り返さなければならない悲しみ。
今の殺伐とした世の中。
我々も、その孤独な悲しみの中に埋もれているのかもしれない。


とにもかくにも、エリの大きな瞳が伝える悲しみの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。
コメント (4) |  トラックバック (4) |