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《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーという男

2017年12月09日 | 軌跡シリーズ
《灰色の騎士》

リィン・シュバルツァー



初登場は閃の軌跡であり、その後同シリーズの主人公を務める。
初代は学生として登場し、最新作では教官へと就任。お酒を飲める年齢にもなった。
シュバルツァー男爵家の養子なので一応貴族。だが決して平民を見下すこともなければ、貴族として威張ることもない。
まあ、養子なのでそこら辺を気にしている節もあるんだけどね。いい子なんですよ。クラスの中心で、誰からも頼られる。
なお色恋沙汰には鈍感。定番なんだけど、この要素が閃シリーズそのものの評価を(一部では)下げた要因とも言われてしまうのだ。


《学生として》
トールズ士官学院の特務クラスⅦ組に所属。軌跡シリーズ初の学園モノです。
これまた定番なんだけど、4月1日から物語りが始まるので、基本的にみんなが初対面です。
いざこざとか対立がある訳ですよ。「貴族絶対許さねえ!!」とかいうわかりやすいキャラもいたのでね。
それらを解決というか、いい方向へ進めるのが主人公の務めであり、リィンくんはちゃんとみんなの架け橋になってくれるんですよ。
贔屓とか特別扱いはしないで、自分に損得があるとかないとかの計算だってしない。ただ、仲良くなってほしいから。いい奴なんですよ。
サラ教官からは「Ⅶ組の重心」と呼ばれています。まさにそのとおりで、リィンくんがいなきゃ始まらないんですよ(これが問題になったりもするんだけど……)

学生ということで、部活動は……無所属です。ただ、生徒会のお手伝いをします。
そうです、シリーズ恒例のお使いイベントです。パシリもパシリなんだけど、困っている人を助けるのがリィンくんなんですよね。
そもそも生徒会長が忙しくて大変だから協力する。っていう始まりの理由ですらお人好しで、これは空のエステル零碧のロイドから受け継がれる精神だ!

特別実習(社会科見学みたいなの。いろんな地域で頑張る系)でもそれは同じ。
近隣に現れた魔獣を倒したり、お店のために食材を集めたり、《怪盗紳士》の挑戦を受けたり……。
これらに共通することはリィンくんが困っている人を助けて、感謝されていること。ちゃんと、馴染めているんですよ世界に。



《八葉一刀流の使い手》
シリーズお馴染みの流派である八葉一刀流の使い手なのです。
経験者からすれば「なるほど」の一言で納得するんですよ。これなら学生でも魔獣を倒せると。
老師ユン・カーフェィ(未だに登場なし)から力を教わったようで、実力も一般学生を遙かに超えています。
まあ、歴代の《剣聖》《風の剣聖》やリシャール大佐の方が強いんだけど、それでも同年代からすれば強いでしょう。
エステルやロイドよりも(年齢換算)強いんじゃないかなあ。ヨシュアよりは……って感じ。
リィンくんは色々な型を使うんですよね。特に疾風が強すぎる。お前、アリオスさんに謝れよ……。


《人外要素》
髪が白くなって、瞳が赤くなる覚醒モードみたいな力があります。
ドラマCDで《怪盗紳士》が「鬼の力」と呼び始め、以降はそう言われる。
なんなんだこれ……と誰もが思っているんですが、閃Ⅱ終了段階で別に謎が解き明かされる訳でもありません。
なんなんだこれ……。

リィンがこの力を初めて使ったのは幼い頃。
雪山で妹と一緒に遊んでいたら魔獣が現れて、彼女を守るために覚醒したらしい。
なおその時の記憶はない。彼はこの力を恐れ、本気を出さないようになってしまう。誰も傷つけないために。自惚れるな!!

色々な壁を乗り越え、この力をちゃんと使えるようになるんだけど、まあ強い!
前述の疾風が裏疾風に進化して、いやあ止まらねえ!!

それで謎は明かされない。この力を知っている連中はいるんだけど、揃も揃って教えてくれない(定期)
《火焰魔神》の力と似ているらしく彼は「混じっているな」とリィンくんへ。じゃあお前はどうなんだと聞けば「全部だ」と答える。
答えになってないよなあ!?また、「外の理」と呼ばれる一種らしく、これは《剣帝》や《火焰魔神》、《鋼の聖女》の武器と同じ。
これも明かされてないんだけど、各武器は「イース」っていう同会社の別ゲームに存在している名前なんですよ。ファンサービスかどうかは知らない。


《灰色の騎士》
過去――本当に教科書に載っている何百年単位前に伝わる機神の起動者の資格を持つ。
雑に言えば自我を持つロボットのパイロット。なおその理由は不明。解説してくれ!!!!!!
このロボ、ヴァリマールっていうんですけどもGガンに近いような、あの、ほら「パイロットの特性を活かせる」みたいなあれこれ。
リィンくんはロボの操縦なんてこれまでしてないけど、出来るんですよ。本人のスタイルである刀で。
「来い、灰の機神!ヴァリマール!!」っていうお約束の台詞を叫べば、ヴァリマールが駆けつける。
閃Ⅱで幾度無くみた光景です。


《悲しい物語》
「シュバルツァー男爵家の養子」と書きましたが、元の親は誰なんだと。
雪山に捨てられていたんですよね。悲しい物語。それが閃Ⅱ終盤で明かされる。

《鉄血宰相》ギリアス・オズボーンの実子であることが。

シリーズを知らない人向けに言うと「悪い奴」の一言で、シリーズ全体の黒幕というか、大ボスというか。
そもそも閃Ⅰはオズボーンが狙撃により死亡することで物語りが終わり、帝国は内戦に突入。
閃Ⅱの終盤で生存していることが判明し、リィンに実子であることを告げる……っていう、そうなんですよ。全部こいつの掌の上で踊り狂っていたんですよ。
帝国政府と対立していた貴族連合の参謀は《鉄血の子ども達》と呼ばれるオズボーンの腹心で、内戦そのものが彼に仕組まれていた。
失った生命もなにもかも、全ては《鉄血宰相》の思惑通りで。



《鉄血宰相》

存在自体は空の軌跡から触れられており、実質的に帝国を支配……というか実権を握る男。
明確に存在がストーリーに触れたのは空SCの終盤。結社(悪の組織)によりリベルアーク(ラピュタみたいなの)が浮上。
リベール王国を中心に導力機関(スチパンでいう蒸気)が停止してしまう現象が発生。それは国境沿いにある帝国南部も同じである。
エステルたちが「やべえよやべえよ」としている間に「ハーケン門に大量の帝国軍が!!」という知らせが。
この時、主人公達は王室にいたため緊張が走る。いや、いなくても走るんだけど。
なんとギリアス・オズボーン、一世代前の蒸気戦車を投入したんですよね。この世界は導力で成り立っていて、それなのに戦車を扱える。
これだけで他の国に対する牽制になるんですよ。帝国は導力がなくても戦えるってね。だから、主人公たちが悪に負けても、準備は出来ていたんですよ。
しかも質が悪いことにオズボーンは結社と組んでいるんですよ。オリビエが見抜いたんだけど、やることが汚い。
結果的に主人公達が悪を成敗したからよかったものの、仮に負けていたら帝国が大陸を支配待ったなし!

根回しがすごいんですよ。
碧の軌跡時、クロスベルっていう街に滞在して、猟兵団に襲われて、帝国の兵士でなんとかしちゃう。
おいおい、クロスベルは自分の街を自分で守れないのか???うちの軍を駐在させないか???
これ、猟兵団を裏で雇っているんですよねえ……なんて悪い奴なんだ……。まあ、この時は市長が「クロスベルは!独立します!!」とかいうアレで流されたんだけど。

碧の軌跡はクロスベルっていう自治州を舞台にしていまして、時系列的には閃の軌跡ⅠⅡと重なるんですよね。
「オズボーンが狙撃された!?」→「生きてたおー^^」っていうのがとっくに明かされていて、閃の盛り上がりに水を差しているんですよね。
閃ⅠⅡは本当に全てが《鉄血宰相》の掌の上で踊り狂っていた。に尽きるので、これを数年前(リアルね)に明かしていたのは、もったいない。

じゃあ帝国を舞台にした閃シリーズではどうなのかと。
各地を回るんですけども、評判は半々です。政治的な豪腕がすごくて(不自由な日本語)怖がられている一面も。
帝国全体に鉄道網を引いたの、なんかハガレンを意識しちゃうんだよなあ。特に貴族からの評判は最悪です。

おいおい、これじゃあオズボーンの記事じゃねえか。また今度ね

「国の安寧は鉄と血によるべし」


《悲しい物語その2》
さてさて。そんなオズボーンがパパだよー^^といったところでED。はあ!?馬鹿かな??となったのが当時。
まあ後日談が用意されていて、「内戦を終わらせた英雄――象徴として働いてもらう」
クロスベルへ侵攻する共和国との戦争に駆り出されてしまう。《灰の機神》と共に戦車なんて相手になりませんよ。
ただでさえ帝国は機動兵器とかで技術力すげえのに、ワンオフまで来たら近隣諸国は勝てないよ……;;
その後はジオフロントに侵入し機密事項を奪取しようとするも、特務支援課に阻まれ争うことになる。しかも敵です。
なんとリィンくんを操作できずに、敵として戦います。おいおい、これはかわいそうだよ。

リィンくん、帝国軍の情報局の狗となっていて、でもこれは彼が選んだ道なんですよ。
《灰色の騎士》として自分に何が出来るのかって悩んで悩んで……その結果なんです。
軍に駆り出されるだろう。でも黙っているよりも自分が頑張れば悲しむ人は減るはずだ。自分が傷付けばいい。
国民から英雄扱いされる若き獅子、されどその心中は傷だらけで、それでも彼は平和のために戦うことを選んだ。


《悲しい物語3》
上記後、更なるEDに突入するのですが、改めて彼は学生です。
しかし、仲間達は今回の内戦の影響もあり、学院を離れることになるんですよ。
特にユーシスは悪事を働き牢屋にぶち込まれた父や《鉄血の子ども達》であることが判明した兄の代わりに領主を務めなければならない。
学生なのに、踊り狂ったこの時代で父は手柄ほしさに街を焼き払い、兄は兄で自分勝手に行動。学生なんてやれるかよ。
まあ他は音楽の道を目指したり、親が社長の企業に就職したりだとかで温度差がヤバくてお前そのまま学院にいろよ笑感もある。
それでも、学院に残るのはリィンくんだけで、教官である《紫電》も世界のために遊撃士へ戻ることを決意。
悲しいよなあ。全ては《鉄血宰相》のせいで、まともな学院生活すら送れないなんて。そして物語は終わる、彼らは一足早く卒業し、それぞれが激動の時代と向き合うことになる。


《悲しい物語おまけ》
閃Ⅰのラストはテロリストに学院を占領され、仲間はリィンくんを逃がすために生身で機動兵器に挑む。
ヴァリマールに乗っているリィンくんはそんなのだめだ!ってなるけどヴァリマールが勝手に逃走を始める。
「やめろ、やめてくれえええええええええええええええええええええええ」ED。

閃Ⅱのラストは前述のとおりです。
大切な仲間が死んで、彼が狙撃したオズボーンが生き返って、パパだよー^^つって。
「お前にはこれから働いてもらおう」ED

もう少し優しくしろよって思う。


《弊害?》
まあ、リィンくんは好感度システムなんです。
そのせいで「ギャルゲー」とか言われるんです。また、そのシステムの都合上、物語の適合性が必要になって。
ようはどのキャラを選んでも大丈夫なように、テキストに踏み込みがないんですよね……。
また、リィンくんはクラスの重心として頑張って、架け橋となっているのですが、頑張りすぎた。
同じクラスなのにリィンくんがいないとこいつら会話しねえだろ……っていう組み合わせがそこそこある。
頑張れ、ライター……となる。プロは大変だ。


《最後に》
まだまだⅢが序盤で、今後どうなるかなまら楽しみです。
リィンくんは存在自体が謎というか、出生も、謎の力も全てが謎なんです。
なんでそんな力を?どうしてロボを操れるの?どうしてパパに捨てられたの?

楽しみだ。

この激動の時代、鉄血宰相の掌の上でまたも踊り狂うのか。

閃の軌跡の閃は「帝国の闇を切り裂く一閃」みたいなことを社長が言っていました。

そうなることを祈って、やるぜ閃の軌跡Ⅲ!


リィンくんのことは、ED見たらもう一度書こう、そうしよう。



※最後に暗い話題なの、やっちまったなあ!?





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