代謝的に健康な肥満と、心血管疾患(CVD)および全死因死亡リスクとの関連を調査した研究では、肥満のみでは影響を与えないとの結果が示されています。
対象者は男女計22,203名(平均54.1歳, SD 12.7年, 男性45.2%)、ベースライン時CVDの既往無し。
血圧、HDLコレステロール、糖尿病の診断、腹囲、低グレード炎症(CRP≧3 mg/liter)にもとづいて、2つ以上の異常値で代謝異常と評価。肥満は、BMI 30 kg/m2以上と定義。
メインアウトカムは原因別死亡率。フォローアップは平均7.0年以上(± 3.0 yr)。 Cox比例ハザードモデルで、死亡率と代謝健康/肥満カテゴリの関連を評価。
フォローアップ期間中に604名が CVDで死亡し、1,868名が全原因による死亡。
健康な非肥満者と肥満者との比較では、ハザード比 1.26(hazard ratio;HR , 95% confidence interval (CI) 0.74 - 2.13)と、有意な差はなく、2つ以上の代謝的異常を有する非肥満者はHR 1.59( 95% CI 1.30 - 1.94)で、同様の肥満者ではHR 1.64( 95% CI 1.17 - 2.30)でした。
代謝的異常があれば、肥満・非肥満に関係なく、ハザード比は約1.6倍になりました。
代謝的不健康肥満者と代謝的健康肥満者とを比較した、全死亡率リスクのハザード比は 1.72(95% CI 1.23?2.41)と、肥満者でも代謝的不健康では約1.7倍高くなりました。
肥満そのものは死亡リスクに関係しません。さらに言えば、リスク比で2倍弱の話しであり、大げさに騒ぐことでもありません。
例えば、こんな報告もあります。
アジア人を対象にした、BMIと総死亡との関係を調査した大規模コホート研究です。
(Zheng. W., et al. :N. Engl. J. Med., 364 : 719-729, 2011.)
アジアと一口に言っても、日本・中国を中心とする東アジアとインド・バングラディシュの南アジア人では結果は異なっています。
BMIで22.6〜25.0を総死亡確率1として比較
東アジア人
BMI......................死亡確率比
....15以下 …………‥ 2.4
15.1-17.5 ……‥ 1.74
17.6-20.0 …‥ 1.2
20.1-22.5 …… 1.0
22.6-25.0 …… 1.0
26.1-27.5 …… 1.0
27.6-30.0 …… 1.1
30.1-32.5 ……‥ 1.3
32.6-35.0 ……… 1.5
..35.1以上 ……… 1.6
南アジア人
BMI......................死亡確率比
....15以下 …………‥ 2.2
15.1-17.5 ……‥ 1.5
17.6-20.0 …… 1.2
20.1-22.5 …… 1.1
22.6-25.0 …… 1.0
26.1-27.5 …… 1.0
27.6-30.0 …… 0.9
30.1-32.5 …… 1.0
32.6-35.0 …… 0.9
..35.1以上 …… 1.2
南アジア人では肥満は死亡確率比に影響せず、逆に痩せ過ぎは2倍以上高くなります。日本などの東アジアではBMI32.6以上の肥満では1.5倍になりますが、痩せすぎでは2.4倍と、さらに高くなります。このような関係をグラフから、JカーブまたはUカーブと呼んでいます。
Mark Hamer,et al.
Metabolically Healthy Obesity and Risk of All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism April 16, 2012 jc.2011-3475
対象者は男女計22,203名(平均54.1歳, SD 12.7年, 男性45.2%)、ベースライン時CVDの既往無し。
血圧、HDLコレステロール、糖尿病の診断、腹囲、低グレード炎症(CRP≧3 mg/liter)にもとづいて、2つ以上の異常値で代謝異常と評価。肥満は、BMI 30 kg/m2以上と定義。
メインアウトカムは原因別死亡率。フォローアップは平均7.0年以上(± 3.0 yr)。 Cox比例ハザードモデルで、死亡率と代謝健康/肥満カテゴリの関連を評価。
フォローアップ期間中に604名が CVDで死亡し、1,868名が全原因による死亡。
健康な非肥満者と肥満者との比較では、ハザード比 1.26(hazard ratio;HR , 95% confidence interval (CI) 0.74 - 2.13)と、有意な差はなく、2つ以上の代謝的異常を有する非肥満者はHR 1.59( 95% CI 1.30 - 1.94)で、同様の肥満者ではHR 1.64( 95% CI 1.17 - 2.30)でした。
代謝的異常があれば、肥満・非肥満に関係なく、ハザード比は約1.6倍になりました。
代謝的不健康肥満者と代謝的健康肥満者とを比較した、全死亡率リスクのハザード比は 1.72(95% CI 1.23?2.41)と、肥満者でも代謝的不健康では約1.7倍高くなりました。
肥満そのものは死亡リスクに関係しません。さらに言えば、リスク比で2倍弱の話しであり、大げさに騒ぐことでもありません。
例えば、こんな報告もあります。
アジア人を対象にした、BMIと総死亡との関係を調査した大規模コホート研究です。
(Zheng. W., et al. :N. Engl. J. Med., 364 : 719-729, 2011.)
アジアと一口に言っても、日本・中国を中心とする東アジアとインド・バングラディシュの南アジア人では結果は異なっています。
BMIで22.6〜25.0を総死亡確率1として比較
東アジア人
BMI......................死亡確率比
....15以下 …………‥ 2.4
15.1-17.5 ……‥ 1.74
17.6-20.0 …‥ 1.2
20.1-22.5 …… 1.0
22.6-25.0 …… 1.0
26.1-27.5 …… 1.0
27.6-30.0 …… 1.1
30.1-32.5 ……‥ 1.3
32.6-35.0 ……… 1.5
..35.1以上 ……… 1.6
南アジア人
BMI......................死亡確率比
....15以下 …………‥ 2.2
15.1-17.5 ……‥ 1.5
17.6-20.0 …… 1.2
20.1-22.5 …… 1.1
22.6-25.0 …… 1.0
26.1-27.5 …… 1.0
27.6-30.0 …… 0.9
30.1-32.5 …… 1.0
32.6-35.0 …… 0.9
..35.1以上 …… 1.2
南アジア人では肥満は死亡確率比に影響せず、逆に痩せ過ぎは2倍以上高くなります。日本などの東アジアではBMI32.6以上の肥満では1.5倍になりますが、痩せすぎでは2.4倍と、さらに高くなります。このような関係をグラフから、JカーブまたはUカーブと呼んでいます。
Mark Hamer,et al.
Metabolically Healthy Obesity and Risk of All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism April 16, 2012 jc.2011-3475
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