DFV OHLINS ver DAYTONA for 350Z

大坂よりご来店いただいたk氏
3月頃から初めてメールを頂き、テーマやチューニングの方向性、作業内容をメールでやり取りをしていました。
車は16年式のZ33 verST 今までずっとノーマルで乗っていましたが、走行距離も7万キロになり最近どことなく頼りなく感じ始めた愛車の改善を行いたい。
要望としては、スカッと走るエンジン特性や、若干不安定になってきたステアリングフィールの改善を行いたいということでご相談頂いたのが始まりです。

このどちらともDAYTONAが大の得意とする分野ですので、エンジン特性の変化は簡易checkとしてDAYTONAがおススメするメンテナンスを行った後にハイレスポンスを可能にするDAYTONA sports ECMの書き換えを行い、ダンパー廻りはDFV OHLONS ver DAYTONAを組み込むことで決定しました。


メールでは沢山のやり取りを行いオーナーK氏のイメージはつかんでいましたが、
初めてお会いするK氏と愛車 メールの文面からも人柄は伝わりましたが、合わせてとても愛車の手入れが良く、Zのことを大切に大切にしているのがよく伝わってきます。
さて1泊2日での作業で時間があまりありません。 今回行うカスタマイズの商品説明を1時間ほど行い早速作業に着手しました。

とにかくオーナーは今まで全くカスタムを行ったことが無いし、現状フルノーマルなので純正の良い部分を最大に引き出す必要がありますので、純正を超えるような純正?をイメージしてダンパーやECMを造りました。
「チューニングって楽しいな」 と、心の底から思えるような特性。 頭で考えメモに書き、またまたイメージしてメモに書き それを数値化してもう一度考えて・・・
そんなこんなでECMとダンパーKITを造りました。

勿論組み合わせるスプリングはハイパコ製です。
凹凸が酷い路面では出来るだけソフトに動いてくれるように。 だけど中高速域ではしっかりと粘ってほしい。 トップマウントもゴムブッシュを使用して異音対策を行います。
特に今回は純正に合うように作っていますので、リアのダンパー特性を主に変えています。
絶対にバタつかないように低速を緩めにして吸収できるようなイメージですね。




車高のダウン幅は、それほど求めていませんでしたので純正比-10mm程度でSETして仮想1G組み込みを行います。
作業途中でフロントテンションロッドのブッシュ破れを発見しましたので、同時に交換作業を行います。
足が決まった時点で4輪アライメント調整を行いダンパー廻りの作業は完成です。


ECMはデーターをインストールしている間に、同時にリフレッシュパックの施工やスパークプラグやエアフィルターの交換を行います

全ての動作確認や自分が思っていることが形になっているのかを確認するため試走に出かけましたが、自分で言うのもなんですが考えられないほどに乗りやすい。
4輪がキチンキチンと動いているのがステアリングを通じて伝わってきます。 路面の僅かな変化も両手で感じられるほどに繊細なダンパーシステムです。
少しスピードを上げていきコーナーアプローチをするためにブレーキを踏むと、車体全体が路面に吸い寄せられるような綺麗な姿勢で減速ができ、ステアリングを切りたし加速していくと必要以上に沈まないリアダンパーは抜群のトラクションをかけ進んで行くことができ、まさに自分が思い描いていたバンパーそのものが形になりました。

必ず喜んでいただけると確信していましたが、納車後 とても嬉しいお便りを頂きました。
これは本来僕とK氏だけのものですが、その内容があまりにも素晴らしくふたりだけのものにしておくにはもったいなさ過ぎるほどですのでここに原文のまま紹介します。

----- Original Message -----
From: K氏
To: 'yamamoto'

先日はありがとうございました。

昨夜22時に、無事に大阪にたどり着けました。



今回、タイトスケジュールでしたが非常に楽しい旅で、福岡は大好きな場所なので、これで4回訪れた(クルマでは初めて)ことで知り合いも増え、自分の居場所が出来てきた福岡をもっともっと好きになりましたよ。

山本さんともいっぱいお話もさせていただき、ここではとても書ききれないくらい思ったことも感じたこともあります。

まず、私のクルマを非常に大切に扱って頂いたことに感謝です!!

それは、仕上がったクルマを見たらすぐわかりました。

雑に扱われるのもすぐにわかるので(笑)



では、以下にブログ形式で(ブログしてないのでわかりませんが・・・笑)感想書きますね。



クルマを走らせてすぐ、変化に気付いたのはアクセルの反応速度の鋭さでした。

驚きましたがそれにはすぐに慣れて、じわっと踏めば今までどおり鈍くもスタートさせられましたから(笑)



実はこの時点で、足回りの変化にほとんど気付いてないです。



まだ下道を走っていて、意識して感じてみるとアンジュレーションをよく拾う・・・

何か予感めいたものが込み上げてきて、「高速に早く乗りたい」と思いましたね。



高速に乗ってまず先に感じたのは、やはりアクセルレスポンスの向上です。

微妙な操作にもよく反応してくれて、ギヤを落とせばレッドまで一気に回る!!

回転自体が軽くなったようで、タコメーターがめっちゃ踊ります。

演歌からヒップホップに変ったイメージです(笑)



そして、矢のような直進性が戻ってきたことに感動!!

ハンドルに軽く触れているだけで、安心して踏める。

これは、テンションロッド交換のおかげでしょうね。



そうやって速度を上げていくと、実力の片鱗を少しずつちらつかせるような足回りの変化を感じ始めました。



まず、タイヤが路面に張り付く感じがすごい。これがハイパコの効果なんでしょうか・・・

粘る粘る!!

バネのチカラって本当にすごいですね。



そして、車内からの異音が減少してることにも気付き始めました。

とくに、荒れた路面を通過したときのビシビシ音は皆無になってる。



けれど一番凄い変化は、レーンチェンジ時の安心感。

これはもはや・・・今までとはまるで比べ物になりません。

というか・・・別のクルマになってますよ(・∀・??)

スラロームしようが何しようが、ボディは超フラット。

揺れない沈まない滑らない!!

もう無い無いづくし(笑)

結果、ものすごい速度で左右にひらりひらり・・・



これは新車でZを購入し、初めて高速を走らせたときの気持ちが蘇る感じでもありました。

ですが同時に・・・今まで恐怖に打ち勝ち、どれほどの気合と根性で走らせていたのかと・・・

そのことにも気付きました(^_^;)

安心して踏み込んでいけるクルマになったのはいいのですが・・・

今度は免許がヤバイです(笑)



この素晴らしい変化は、もちろんデイトナさんのお仕事の賜物ですが、この「別のクルマになったような感覚」はちょっと劇的過ぎます。

それで考えたのは、今回のテンションロッドの交換エピソードのことです。

当時純正だった“ポテンザ040”から、“050”へタイヤを履き替えたのをきっかけに、クルマが左へ傾いて走るようになった・・・

これがテンションロッドのヘタリから来るものだと、おかげさまで今回ようやく分かったのですが・・・

これって、タイヤが良くなって(グリップが上がって)、低いレベルで成り立っていたバランスが一気に崩れ、悪くなっている部分が顔を出したということですよね??

つまり、クルマというのは非常に沢山の部品で成り立っているので、その部品達がお互い仲良く手をつないで、始めて本来の性能が発揮されるということ。

一部を改善しても、全体としてはかえって悪くなる場合もあるんだということ。



Zはもともと、“非常に高いボディ鋼性”優秀なサスペンションシステム“ハイパワーエンジン”制動力に優れたブレーキシステム“等、良い素性で成り立っているのにも関わらず、コストダウンの名の下にノーマル状態では“未完成なもの”になってしまっているのかも知れませんね。

今回のチューニングで、今までバラバラだった部品たちが互いに手を取り合いひとつになったという感じに変化したことで、それがよぉ~くわかりました。

そしてドライバー(自分)も、ある意味クルマの重要な部品ですよね。

おかげさまでクルマとの距離が近づいて、濃密なコミュニケーションが取れるようになりました。

帰り道の600km、大好きな音楽さえほとんど鳴らさず、夢中でクルマとの一体感を感じ、いろんなことを考えることもできました。

クルマって・・・チューニングって・・・・・・

こういうことなんや~って。



■DFV OHLINS ver DAYTONA for 350Z
■DAYTONA sports ECM for VQ35DE
■DAYTONA リフレッシュプラン STEP0









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