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クリエーターってなに?

2013-07-02 | column
 先日、名古屋市港区の国際展示場で開催されたクリエーターズ・マーケット(以後、クリマ)へ応援に行って参りました。知人がたくさん参加されていたのでね

 本来であれば、いろんなものに刺激を受けて、あんなことできるかなぁこんなことできるかなぁ、と思い馳せたのでしょうが、気付けば今回は、出展者の顔を見てはどんなつもりで店出してるんだろう、とか、来場者の顔を見てはどんなつもりで訪れてるんだろう、とか、そんなことばかり考えておりました。悪い意味ばかりではなくて、あくまで、ブランディングの観点でクリマを見てしまっただけです

 そんな僕、今回、クリエーターってなに?ってことを考えました



 この催し、消費者側のメリットしては、その名の通り、クリエーターたちによる、普段行くショップとは違うデザイン性に富んだ“オシャレ”なものを買う、いわゆるプレミア感や独り占め感のある個性的なアイテムが手に入る、というのがあげられるでしょう

 出展者としては、流通に載せられない物を披露する機会として、貴重なものだと思います。実際に会場では、ただ物を売るだけではなく、ライブペイントやパフォーマンスをする方々も大勢いらっしゃいました。見ても楽しめるマーケットとしては価値のあるものですね

 主催ウェブサイトでは、「つくるひとの祭典」とされ、ギャラリー&マーケットと明記されています。プロフェッショナルもアマチュアも関係なく、つくるひと=クリエーターという等式で括られた方々。彼らは(少なくともこの場限りは)アーティストではなく、クリエーターなのです。さらにここは(ギャラリーとも言ってはいますが)マーケットです。(それが名であっても)売るためにきているわけで、とするならば、売るための姿勢は必要とされる。



 ここで本題。じゃあ、クリエーターってなんだ。アーティストってなんだ

 アーティストというのは、アートする人、アートな人。日本語でいえば芸術家。芸術家っていうのは僕が考える定義でいうと、文化的な表現方法を追求し、それを極めようとする人のことを指す。その基準となるのは自己にあるいわば普遍的価値基準(人はそれをセンスと呼ぶ)で、大陸的合理論のような内を掘り下げていく作業のような気がします

 だから、アーティストというのは得てして職業になりづらい。彼らが生きるためには彼らを理解し、支援するパトロンが必要となり、生み出したアートが神格化されることで、それに価値が生まれる。価値がもっとも最後に現れるのです

 対してクリエーターは、必ず相手の存在が意識され、他者によってその存在価値が認められる必要がある立場にいるように思われます。逆をいえば、必要とされないものをクリエートしてもそれはクリエーターではない。価値の順番がずっと早いのです

 “つくるひと”はいつの世も、この“価値”という言葉に惑わされ、苦悩するものです。ヴィンセント・ファン・ゴッホは生前、自らの絵の価値を疑わなかったが、彼を評価するものが現れず、花開く前にこの世を去りました。しかし、死後、彼の作品に価値を見出すものが現れたことによって彼は一躍、著名な画家になる。村上隆は自らの価値を認めさせたがゆえに生きてなお評価されている

 彼らはいずれもアーティスト。しかし、ファン・ゴッホはクリエーターではない。村上隆はクリエーターといえます

 結局は、その程度の違いしかないのがクリエーターとアーティスト。根本は一緒で、内包する自己を出力し、それを表現しつくりあげることに変わりはないのです



 ここで問いたいのは、クリマに参加した方々のマインドセット。参加するからにはクリエーターたる覚悟が必要ですし、ましてやそこはマーケット。売る、ということを正確にとらえなければ、物は売れません

 持ちうる技術をいかにして価値に昇華させるか、それがクリエーターとしての生命線になるでしょう。アート・マネジメントにおいて難しいのがまさにこれで、高度な技術と表現力を持っているのに評価されないのはこのバランスがとれていないからだと考えられます

 だから、マネジメントを委ねるという方法が生まれるし、それで成功する人たちも多くいる。しかし、先に述べたように、価値を先に示すことは困難で、多くのクリエーターは自らマネジメントを求められる機会の方が多いはず

 それがうまくできず、葛藤し、挫折していくこともあるでしょう



 では、どうしたらいいのか。そこで僕は、クリマにきた来場者の顔を見渡していたのです。彼らはここに何を求めにきているのか。“社会”という場所では中庸が求められがちで、どうしても保守的になってしまう。しかし、クリマという場所では、オリジナルであること、つまりそれは個性があることが前提とされているため、普段の抵抗感が消え、価値観が変わります

 名も知らない画家の絵を見ても素直に感動し、似顔絵を求めることもできる、これはクリマならではの現象といえるでしょう。それがクリマに参加するクリエーターたちのメリットとなるし、クリマが生み出したブランド価値です

 参加することで価値を見出すクリエーターであれば、それはそれでよいし、それ以上のことを求めるのであれば、それ相応の働きかけが必要とされる。クリエーターとしてマーケットに参加し、店を構えた時点で、顧客の動向に目を向け、自分の存在価値を探ることをしていたクリエーターが何人いたでしょうか

 それは接客のみならず、レイアウト、ディスプレイ、ポップといった、いわゆるマーチャンダイジングのセンスが左右しますし、それすら、クリエーターの価値となってきます

 これは、みんながみんな、大手小売店のように小奇麗な格好をして、にこやかな笑顔で「いらっしゃいませ」と声をかけ、余りあるサービスをしろといっているわけではなく、顧客を見極めたうえで、自分のスタイルを展開すべきだといいたいのです



 願わくば、次にクリマに訪れたときには、もっと多くのクリエーターが熱気を帯び、来場者を巻き込んでいてほしいなと思います
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1 コメント

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クリエーターズマーケット♪ (はるのあげは)
2013-07-03 10:42:46
私も、行ったことあります(*・∇・*)♪

年々、規模が大きくなって
出展者側も、作品のクオリティだけじゃなく
いかに足を止めて貰うか、
皆さん、大変な試行錯誤をされているので
しょうね。

お店のディスプレィをがんばっていたり、
きぃさんの似顔絵を描くことになった
クリエーターの人が、もし、この記事を
読んでいたら、とっても光栄な事だと
きっと、
とても喜んでいることでしょうね(*^^*)+∴*

芸術でごはんを食べていこうと覚悟したなら
クリエーターとして出発する力が
必須なのでしょうね。

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