DayDreamNote by星玉

創作、雑記です。時々絵も描きます。よろしくお願いします。

砂の文字

2017年07月29日 | 星玉幻想帳
砂が風に乗り

窓から入ってきた。


どんどん入ってきて

床に積もった。

どんどん積もった。



浜辺の砂

川岸の砂

草原の砂

森の砂

山の砂

遠い星からの砂




砂は様々な所から来た。

様々な色で様々な形で

様々な乾き方で様々な濡れ方をしていた。




かつて

わたしに子守歌を歌ってくれた羊がいたのだが

あの羊が住んでいた牧場の砂も

ここに混じっているだろうか。


羊に宛てて

砂の上に、手紙を書いた。




手紙の文字は風にさらされ

すぐに消える。



消えるそばから

何度も書いた。


くりかえし

くりかえし

書いた。



砂の荒野で

わたしは羊を愛し

羊はわたしを愛したことを


書きながら

消しながら

愛しながら



何度も

何度も

書いた。



@hoshidamastory








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