かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

馬場あき子の外国詠252(中国)

2016年10月15日 | 短歌一首鑑賞

   馬場あき子の旅の歌33(2010年11月実施)
    【砂の大地】『飛天の道』(2000年刊)194頁
     参加者: N・I、Y・I、佐々木実之、T・S、曽我亮子、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター: 藤本満須子
    司会とまとめ:鹿取 未放


252 西王母浄き虎の歯をもてりとふ仰けば雪の博格達峰(ぼぐだ)の皓さ

     (レポート)
 前4首から一転して西王母をうたい、シルクロードの最後の歌は李白への思いで幕を閉じる。浄き歯、雪、ぼぐだの皓さ、どこまでも白く清浄である。窟に描かれた壁画からは想像もできないが、万年雪におおわれるぼぐだの峰峰を仰ぎつつ、その山々を霊山と眺め、西王母の虎の歯も浄く真っ白な歯であっただろうと西王母の伝説に思いを馳せている歌だ。
 西王母は女神で西方の霊山に住むと言われている。真人として表されたり、人面虎歯豹尾とされたり、姿は一定しない。(藤本)


      (意見)
★「皓さ」は、「明眸皓歯」の「皓」の字であることが大切。(実之)


     (まとめ)
 博格達峰の神々しいまでの皓さに、霊山に住むという虎の歯をした西王母を想像している。真っ白い霊山に虎の顔をしてすっくと立つ仙人の姿は清らかだ。(鹿取)
 
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