かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

渡辺松男の一首鑑賞 354

2016年10月01日 | 短歌一首鑑賞

      渡辺松男研究42(2016年9月実施)『寒気氾濫』(1997年)
        【明快なる樹々】P145
         参加者:M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
         レポーター:鈴木 良明
         司会と記録:鹿取 未放

354 野の芹をともに摘みつつ何処にでもいそうでいない君とおもいぬ

     (レポート)
日常的な暮らしのなかで人は、互いに「かけがえのない」存在になってゆく。特別ではないが替えることのできない存在、そのような関係が「何処にでもいそうでいない君」という表現に表われている。上の句の「野の芹をともに摘みつつ」という平凡な行為を詠みながら、自然に下の句の思いを導いていて、秀歌となっている。(鈴木)


      (当日意見)
★いっしょに芹を摘んでくれるような優しい人はめったにいない、ということを言っている。だか
 ら大切にしようと思っている。(曽我)
★いっしょに芹を摘む人はいくらでもいるけれど、今日のこの人はかけがえのない人だと思った。
   (M・S)
★たまたま今芹を摘んでいるけれども、日常的な暮らしというものが背景にある。鈴木さんが言っ
 ているとおり。(慧子)
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