かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

馬場あき子の外国詠48(アフリカ)

2017年07月15日 | 短歌一首鑑賞

 馬場あき子の外国詠 ⑥(2008年3月実施)
    【阿弗利加 2 金いろのばつた】『青い夜のことば』(1999年刊)P168
   参加者:KZ・I、KU・I、N・I、崎尾廣子、T・S、Y・S、
       田村広志、T・H、渡部慧子、鹿取未放
   レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放


48 縫職(ぬひしよく)の前に必ず青年のありて見習ふ糸わざ・手わざ

     (まとめ)
 日本ではもうあまり見かけなくなった親方と弟子の関係が生きていることが「縫職の前に必ず青年のありて」で分かる。「糸わざ・手わざ」という聞き慣れない語が、親方から弟子への伝授の細やかさを読者に伝えている。青年の指や体の動きや、一生懸命学び取ろうとしている若者の心のありようまで見えるようだ。歌から少し外れるが、若者がしっかりと伝統を受け継いでいるという点でそれは羨ましいことである。しかし一方、産業が充分に発達をみない国ゆえの継承である点、複雑な問題も含んでいよう。(鹿取)


     (レポート)
 今、ベテラン縫職老人の前に、見習いの青年が座って、縫い方や針の運びなどを教わっている。「糸わざ・手わざ」の語句により、その親身な教え方と、青年の真剣な目差しが見えるようだ。ここには、職人の体で覚えていくという原点が、よく出ている。(T・H)

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