かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

馬場あき子の外国詠253(中国)

2016年10月16日 | 短歌一首鑑賞

  馬場あき子の旅の歌33(2010年11月実施)
    【砂の大地】『飛天の道』(2000年刊)195頁
     参加者: N・I、Y・I、佐々木実之、T・S、曽我亮子、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター: 藤本満須子
    司会とまとめ:鹿取 未放


253 みだれ髪の王母の花鈿かがやくを『山海経(せんがいきやう)』記せり崑崙の西

     (レポート)
 西王母の髪は少し乱れていて、花鈿が輝いている。と『山海経』に西王母の記録がある。その場所は崑崙の西の方角である。この場合、崑崙は崑崙山脈ではなく伝説の想像された山ととりたい。作者にとって西王母は雪を降らせたり、白き虎の歯を持ったり、その髪に美しい花鈿を輝かせたりとあくまでも清らかで、侵しがたい無垢な仙女として存在するのであろう。『山海経』は、中国古代の神話と地理の書。(藤本)


       (意見)
★この頃は、実在と伝説の区別は無かったのではないか。「みだれ髪」にエロチックなものを感じ
 る。(実之)
★「崑崙の西」は実在でも想像でもどちらでもいいかなあ、と思います。いずれにしろ西王母は想
 像ですから。ただそこに美しい花鈿の櫛をさしたみだれ髪の色っぽい西王母を想像することで、
 古代人ははるかなあこがれごころをいだいていた。今でも、ロマンチックにひびきますよね。ふ
 と昔うたった三校寮歌を思い出しました。やっぱりはるかな憧憬をうたっていると思います。こ
 んな歌詞です。(鹿取)

  千載(せんざい)秋の水清く/銀漢(ぎんかん)空にさゆる時/通える夢は崑崙(こんろん)の/
   高嶺(たかね)の此方(こなた)ゴビの原
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