かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

馬場あき子の外国詠230(中国)

2017年10月16日 | 短歌一首鑑賞

  馬場あき子の旅の歌30(2010年9月実施)
      【李将軍の杏】『飛天の道』(2000年刊)182頁
       参加者:N・I、曽我亮子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
       レポーター:曽我 亮子
       司会とまとめ:鹿取 未放


230 顔より大きなパンに噛みつく小さな口われと哀れむ敦煌自由市(いち)

     (レポート)
 大きなパンをほおばりながら敦煌自由市を見学してまわる作者。国内では決してありえないその行為にこだわり、人の目を気にしてしまう自分のふがいなさを思い、敦煌の人々の素朴で何事にもこだわらないおおらかさを好もしく思って詠われている。(曽我)


     (当日意見)
★「哀れむ」といっているが、内実は楽しんでいる。(慧子)  
★そうですね、パンに噛みつくことを行儀が悪いとかって恥じている訳ではないですね。「哀れむ」
 と言ってみせているけど、実際は楽しんでいるのでしょうね。そしてほのかに旅情や郷愁が滲む。
   (鹿取)
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