かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

馬場あき子の外国詠227(中国)

2017年10月13日 | 短歌一首鑑賞

     馬場あき子の旅の歌30(2010年9月実施)
      【李将軍の杏】『飛天の道』(2000年刊)181頁
       参加者:N・I、曽我亮子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
       レポーター:曽我 亮子
       司会とまとめ:鹿取 未放


227 なきむしの駱駝ぐわんこの驢馬そして辛抱のよい馬ら働く

     (レポート)
 西域(中国の西方地域を中国人が呼ぶ場合の汎称)では古来、沙漠の舟と呼ばれる乗用としての駱駝、運搬・農作業用に驢馬や馬(古くは軍馬としても)、これらは必要不可欠な家畜として飼養されてきた。作者は「なきむし」、「ぐわんこ」、「辛抱のよい」等擬人化して詠うことによって、この厳しい風土に生きて過酷な労働に従事する動物たちをやさしく思いやっていおられる。(曽我)


     (当日意見)
★上の句、分からないが面白い。(慧子)
★性質と動物名がうまく繋がっているかどうかはしらないけど、分からなくはない。それぞれの動
 物の説明をガイドさんなどから聞いたのかしら。それとも直感的な把握?「ぐわんこ」って旧か
 な表記が面白い味になっていますよね。まあ、駱駝と驢馬と馬の見分けはつくけど、驢馬と騾馬
 は私など分からないです。土屋文明の『韮菁集』(1946年)には次のような面白い歌があり
 ます。(鹿取)

  馬(うま)と驢(ろ)と騾(ら)との別(わかち)を聞き知りて驢来(ろきた)り
  騾来(らきた)り馬来(うまきた)り騾(ら)と驢(ろ)と来(きた)る


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