日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

37年ぶりの牝馬制覇!有馬記念はダイワスカーレットが華麗なる逃げ切り勝ち!

2008年12月29日 | 競馬

今年の中央競馬の最後の大一番・第53回有馬記念が28日、中山競馬場で行われました。37年ぶりの牝馬制覇を目指すダイワスカーレット、史上5頭目の有馬記念連覇を目指すマツリダゴッホ、このレースがラストランとなるメイショウサムソン、ジャパンカップで番狂わせを起こしたスクリーンヒーローが出走、他にもカワカミプリンセス、コスモバルク、アサクサキングスといった歴代GI馬やアルナスライン、ドリームジャーニーのようなGI未勝利馬も参戦。日本競馬の頂点を目指して、今年は14頭によって争われました。


直前の単勝オッズでは、⑬ダイワスカーレットが1番人気(2.6倍)、2番人気に⑩マツリダゴッホ(4.4倍)、3番人気に⑧スクリーンヒーロー(6.4倍)、⑨メイショウサムソンは4番人気で8.4倍という結果に。
スタートで全馬きれいに揃い出ると、ダイワスカーレットがやはりいつもの様に前に出ると、2番手には①カワカミプリンセスがつけ、メイショウサムソンと⑫アサクサキングスが3番手争いを展開。1周目の4コーナーからスタンド前の直線で、サムソンが3番手をキープ、スクリーンヒーローは10番手、マツリダゴッホは後方11番手のところ。ダイワスカーレットは2番手から3馬身離してゴール板を通過、前半1000mを59秒台とやや速いペース。でも彼女にとっては想定内のペースといって良いでしょう。
1,2コーナーから向正面に入り、メイショウサムソンがカワカミプリンセスを抜いて2番手に浮上、アサクサキングスは3,4番手、④エアジパングと③コスモバルクが⑤フローテーションと並んで5番手争い、その後ろに⑥エイシェイディが付け、外側にスクリーンヒーローが9番手の位置。マツリダゴッホはまだ11番手と後方待機、⑦アルナスラインが12番手、⑪ドリームジャーニーが13番手、最後方に⑭アドマイヤモナークといった大勢で残り800m。
残り800mを切ると、スカーレットのリードが無くなり、サムソン、アサクサ、フローテーションが先頭を捕らえ、スカーレットを含む4頭で先頭を争えば、外側からスクリーンヒーローとマツリダが上昇します。4コーナーから最後の直線に入り、ダイワスカーレットがまだ粘るが、外からスクリーンヒーローが2番手に上がってスカーレットを差そうとするが、残り200m付近でスカーレットがまた伸びてリードを広げる!サムソンやマツリダも追走するが、馬群から抜け出せないのか前進できない。それどころかマツリダは失速してしまった。2番手争いでは、間からエアシェイディとドリームジャーニー、大外からアドマイヤモナークが襲い掛かるも、スカーレットには届きそうにない。そしてダイワスカーレットはそのまま先頭でゴール!最後まで逃げ続けて37年ぶりの牝馬制覇をもたらしました!


最終成績&払戻金
1⑬ダイワスカーレット  2:31.5
2⑭アドマイヤモナーク  1.3/4
3⑥エアシェイディ     3/4
4⑪ドリームジャーニー  ハナ
5⑧スクリーンヒーロー  クビ
6⑦アルナスライン     1
7①カワカミプリンセス   2
8⑨メイショウサムソン  ハナ
9⑤フローテーション   1.1/4
10②ベンチャーナイン   クビ
11③コスモバルク     1/2
12⑩マツリダゴッホ    1.3/4
13④エアジパング      5
14⑫アサクサキングス   2.1/2
単勝 13 260円
複勝 13 130円  14 2,280円  6 600円
枠連 8-8  18,640円
馬連 13-14 29,490円
馬単 13-14 33,490円
ワイド
13-14 7,160円
6-13 1,360円
6-14 28,200円
3連複 6-13-14  192,500円
3連単 13-14-6  985,580円


ダイワスカーレットが最後に奇跡を起こしてくれました!牝馬が有馬記念に勝てるのは無理だろうと思っていましたが、今年遂に現実となりました。最後まで先頭をキープして、直線で残っていた脚力をフルに使ってリードを広げて逃げ切り勝ちを果たしました。有馬記念で牝馬が優勝したのは、1971年のトウメイ以来37ぶり、史上4頭目の快挙となります。そしてダイワスカーレットは昨年のエリザベス女王杯以来のGI4勝目、GI勝利数でライバルのウオッカと同数となりました。パートナーの安藤勝己騎手は有馬記念初勝利、今年のGI2勝目を飾りました。
優勝したダイワスカーレットの2008年は、2月にドバイ参戦を意識したのか、ダートGI・フェブラリーステークス挑戦という噂がありましたが、目に木片が入り創傷性角膜炎を発症して回避→ドバイ断念という憂き目に遭い、4月に復帰戦となる産経大阪杯でメイショウサムソン、エイシンデピュティを完封して勝利。しかしその後、右前脚管骨骨瘤で7ヶ月の休養を余儀なくされます。
休み明け緒戦の秋の天皇賞では、序盤から先頭でレースを引っ張ると、最後の直線で一度先頭に並ばれてもう一度足を伸ばしましたが、ゴール前でウオッカとの一騎打ちに敗れて2着。それでも休み明け緒戦、初めての東京競馬場という不安を払拭させるような内容を見せ、「負けてなお強し」という印象を受けました。そしてファン投票2位に選ばれた有馬記念で、1番人気に応えての快勝劇を見せたのでした。このレースをテレビで完成していた自分は、最後の直線で「頑張れ!頑張れ!」と応援し、ゴールの瞬間「やったー!」と喜んでしまいました。
2度の怪我、天皇賞での惜敗と悔しい時期が続き、最後に栄光を掴んだダイワスカーレット、来年は海外のレースに挑戦する意向を見せているそうです。海外でも風と共に駆け抜け、「ダイワスカーレット海外GI制覇!」という吉報が来る事を願うばかりです。それにウオッカと一緒に日本競馬を盛り上げてほしいと思います。
メイショウサムソンは8着、マツリダゴッホは12着と惨敗。両者の敗因を挙げるなら、サムソンの場合は先行策を取ったこと、マツリダは中盤まで後方待機の走りだったことです。昨年は先行策で優勝したんですが…。昨年と同じ事をすればスカーレットに勝てたはずなんですがねえ。メイショウサムソンは自らの有終の美を飾ることができずターフを去ることになりました。この秋は凱旋門賞で10着、ジャパンカップで6着と上位に入れないレースが続きましたね…。

これで2008年の中央競馬の全日程が終了しました。今年は本当に牝馬が強かった一年でした。ダイワスカーレット、ウオッカの他にも短距離ではスリープレスナイト、ブルーメンブラットが牡牝混合のGIレースを勝ちました。クラシック戦線では、ディープスカイがNHKマイルカップとダービーを制すると、秋は古馬を相手にあと一歩のレースが続きました。牝馬では桜花賞でレジネッタ、オークスはトールポピー、秋華賞ではブラックエンブレム、リトルアマポーラがエリザベス女王杯を制しました。この中から最優秀3歳牝馬に選ばれるのは一体どの馬なのか?
2歳戦線はブエナビスタとセイウンワンダーが2歳王者に輝きましたが、来年はロジユニヴァースやリーチザクラウンがクラシックを盛り上げてくれることでしょう。ダートでは、ジャパンカップダートでカネヒキリが2年半ぶりの復活劇を果たし、絶対王者・ヴァーミリアンが敗れました。そのカネヒキリVSヴァーミリアンが29日、大井競馬場の東京大賞典で再び激突します。中央競馬は今年もたくさんのドラマが生まれました。2009年は1月4日、つまり来週開幕します。早いですね~。来年もダイワスカーレットVSウオッカのライバル対決、海外ビッグレースでの日本馬の活躍に期待したいと思います。


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