日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

天皇賞史上最高の名勝負!ウオッカがダイワスカーレットに久々の勝利

2008年11月03日 | 競馬

2008年のダービー馬・ディープスカイ、GI3勝のウオッカ、半年の休養から復帰してきたダイワスカーレットが参戦した「第138回天皇賞(秋)」が2日、東京競馬場で行われました。凱旋門賞に出走したメイショウサムソンが直前で回避というニュースもありましたが、過去2年のダービー馬が出走したことで十分に盛り上がりました。ディープ、ウオッカ、スカーレットの3強以外にも、アサクサキングス、タスカータソルテ、ドリームジャーニーの「4歳牡馬組」、無冠返上を目指す古豪・ポップロックも参戦。17頭が府中2000mの「秋の盾取り」に挑みました。

直前の単勝オッズは、⑭ウオッカが1番人気(2.7倍)、2番人気には⑦ダイワスカーレット(3.6倍)、3番人気の②ディープスカイ(4.1倍)まで10倍を切るオッズ。4番人気以降は⑰ドリームジャーニー、⑫タスカータソルテ、①アサクサキングスと続きました。
スタートからの先行争いでダイワスカーレットが先頭に立ち、がっちりとキープし続けます。2番手に⑮トーセンキャプテン、①アサクサキングスは5番手に着け、ディープスカイは早めの6番手、ウオッカはこの日は逃げずに7番手からレースを進めます。タスカータソルテは中段の10番手、⑧ポップロックは13番手付近で追走、馬群から離れた後方には⑯カンパニーとドリームジャーニーの8枠コンビで縦長の展開で3コーナーへ。
先頭を走るダイワスカーレットは前半1000mを58秒7と速いタイムで通過、3,4コーナーに入っても脚色はまだ鈍らない。このままなら逃げ切りも十分行ける。最後の長い直線に入ってもスカーレットが逃げ粘るが、外からディープスカイとウオッカが迫ってきた!更に内からは⑩キングストレイルとアサクサキングスも来ている。残り300mでディープとウオッカが並びかけるが、スカーレットがまた伸び返して先頭を譲らない!間からカンパニーが突進してきて3頭を交わそうとするが、牝馬2強には届かず。そしてゴール前でダイワスカーレットとウオッカが並んでフィニッシュ!
優勝争いは牝馬の2等に絞られ、ディープスカイとカンパニーの3着争いで写真判定に。VTRで見ても僅かにスカーレットが粘り勝ちのように見えるが、見た目では同着のように見える…。15分以上に渡る写真判定の結果、ウオッカが鼻差で先着し優勝!大接戦の天皇賞を制し、秋の盾を手にしました!2着にはダイワスカーレット、3着にディープスカイ、終盤猛追したカンパニーは4着でした。


最終成績&払戻金
1 ⑭ウオッカ       1:57.2/レコード
2 ⑦ダイワスカーレット  ハナ
3 ②ディープスカイ    クビ
4 ⑯カンパニー      ハナ
5 ③エアシェイディ    クビ
6 ⑤サクラメガワンダー   1
7 ⑬オースミグラスワン  アタマ
8 ①アサクサキングス   1.1/2
9 ⑩キングストレイル   ハナ
10⑰ドリームジャーニー  1.3/4
11⑨アドマイヤフジ    ハナ
12④アドマイヤモナーク  1.1/2
13⑥エリモハリアー    クビ
14⑧ポップロック     クビ
15⑪ハイアーゲーム    3/4
16⑮トーセンキャプテン   1
17⑫タスカータソルテ    1
単勝 14 270円
複勝 14 120円  7 130円 2 150円
枠連 4-7   520円
馬連 7-14  550円
馬単 14-7 1,050円
ワイド 7-14 220円  2-14 280円  2-7 360円
3連複 2-7-14   710円
3連単 14-7-2  3,250円

本当に見るものを熱くさせるような大激戦であり、テレビの前で思わず興奮してしまうようなレース内容でしたね!ウオッカもスカーレットもディープ、みんなそれぞれ強い走りを見せてくれました!優勝タイム1分57秒2は東京2000mのコースレコードとともに天皇賞(秋)レコードを樹立してしまいました。優勝したウオッカはこれでGI4勝目、男女混合のレースでは3勝を挙げています。しかも全て東京コースです。騎乗した武豊騎手は、昨年のメイショウサムソンに続く連覇達成で通算5度目の秋天制覇。春を合わせると通算11勝目となります。ウオッカが1着とわかった瞬間、武豊騎手はガッツポーズを見せると、コメントで「正直ホッとした。写真判定を待っている間は生きた心地がしなかった」と語っていました。
ウオッカは前回の毎日王冠で逃げを見せたんですが、最後に鈍ってゴール前で交わされて惜敗。今回はちょっと中段の位置で待機し、最後の直線で末脚を見せて勝利、前回の反省が生かされた形となりました。もし前回同様逃げで勝負していたら、最後に失速してディープスカイやカンパニーに負けていたのかもしれません。ウオッカ&武豊とのコンビはこれで4回目ですが、過去3回は惜敗続きということから天皇賞でも勝てないだろうと思ってたんですが、ようやくこのコンビで勝つことが出来ました。JC以降は、豊騎手がメイショウサムソンに乗るかもしれないので当分見納め、新パートナーは岩田康誠騎手が務めそうな予感がします。
2着のダイワスカーレットは、ケガからの休養明けでぶっつけ本番、東京コース初挑戦、経験が少ない左回りと不安面がいろいろありましたが、それを一掃するような力強い走りを見せました。スタートから逃げを打つと、前半の1000mでは58秒台というタイムで通過、最後の直線でも先頭を譲らず逃げ粘っていました。一旦は並ばれたものの、もう一度伸び返すという勝負根性も見せ、スカーレットの強さを改めて実感させられました。
ウオッカVSダイワスカーレットは、現在の競馬界で一番盛り上がるライバル対決でもあります。昨年3月のチューリップ賞で初対決したときはウオッカが競り勝ちましたが、桜花賞ではスカーレットが優勝。秋華賞でスカーレットが2勝目を挙げると、有馬記念でも先着して3連勝。通算成績3勝1敗とダイワスカーレットが勝ち越し。その後の2頭ですが、ダービー以降勝てないレースが続いたウオッカが安田記念で復活を遂げる一方で、スカーレットは右前脚の骨瘤で春は全休することになります。そして10か月ぶり5度目の対戦となった今回の天皇賞、逃げるダイワスカーレットをゴール前でウオッカが並んでゴール。長い写真判定の末にウオッカが逆転勝ち。これで対戦成績は2勝3敗、次の戦いはジャパンカップか有馬記念となるでしょう。
ディープスカイは初めての古馬挑戦でしたが、3着と健闘しました。牝馬2強との優勝争いに加わり、もしかしたら古馬も制圧するんじゃないかと思いましたが、さすがにウオッカとスカーレットの壁は厚かったです。敗れはしましたが、ダービー馬として恥ずかしくない走りが出来たし、この勇気ある挑戦は次につながって行くのではないかと思います。

次のGIレースは、最強牝馬決定戦・エリザベス女王杯。トールポピー、レジネッタ、ムードインディゴ、マイネレーツェル、ポルトフィーノ、リトルアマポーラの3歳世代とカワカミプリンセス、ベッラレイアの古馬世代が激突します。海外からはフランスとドイツの牝馬が出走登録。日本勢がホームの意地を見せるのか?エリザベス女王杯は11月16日に行われます。
あと、3日は園田競馬場でダートの祭典・JBCがあります。スプリントではブルーコンコルド、フジノウェーブ、バンブーエールが出走し、クラシックではヴァーミリアンが国内再起戦、フリオーソ、サクセスブロッケン、ボンネビルレコードが立ち向かいます。こちらの方もお楽しみに!



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