悠々自適

日常の雑感をそれとなく

78 湯船

2017-05-14 22:57:47 | 雑談
湯船に浸かると一日の疲れが取れますが、浴槽の事をどう
して湯船と言うのかご存知でしょうか。私は足を伸ばせる
横長のバスタブの形状が船に似ているから湯船と言うのだ
ろうと思っていました。

江戸時代になり、江戸に初めて銭湯が出来たが、銭湯のない
場所や少ない地域の人々を相手に、船に湯を積んで風呂の
巡回営業をする移動式銭湯として湯船が生まれ、そこから
浴槽の事を湯船と言う様になったそうです。先日、友人が
教えてくれました。

子供の頃の我が家の風呂は五右衛門風呂でした。五右衛門風呂
は石川五右衛門が釜茹での刑を受けた鉄鋳物の大釜に由来して
いるそうですが、よく考えたら、昔の一般の風呂は五右衛門
風呂であり、今風の船形のバスタブ浴槽はありませんでした。
従って浴槽の形状から湯船なる言葉が生まれるはずはありま
せん。

江戸中期の銭湯の値段を調べたら、8~10文となっており、
1文=20~25円とすると、160円~250円になります。
米1升( 1.5キロ)は200文(4000~5000円)だったので、
現在の米1升1000~1500円の米価ベースで考えると8~10
文は600~1000円相当になります。落語の時蕎麦に出て来る
蕎麦は16文(320~400円)でした。銭湯は高かったのだろう
と思っていましたが、蕎麦代の半額程度であったのは意外で
した。

東京都内の入浴料推移資料を見ると、現在の値段は460円と
なっています。私が入社した43年の初任給は3万円でしたが、
入浴料は34円で、掛け蕎麦は70円だったので、風呂と蕎麦の
価格比は江戸時代と同じぐらいとなっています。高度経済成長
と共に自宅風呂が普及したため、銭湯は値上げ一辺倒になった
様です。

子供のころ風呂をわかすのは大変でした。我が家ではポンプで
風呂に水を入れ、マキを焚きました。今はボタンを押すだけで
後は全自動で「お風呂が入りました」とアナウンスをしてくれ
ます。

湯船につかると、風呂の準備をさせられた子供の頃をよく思い出し
ます。そして、便利ないい時代になったなあと、いつも感謝をして
います。
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