悠々自適

日常の雑感をそれとなく

112 老齢化しての健康(その1)

2018-01-13 13:17:01 | 思うこと
正月明けに、隣家のFさんの奥様が我が家に来られて「昨日、主人が亡くなりました」
と言われました。Nさんは私より7歳も若く、お元気だったので、交通事故にでも遭わ
れたのかと思って驚きました。死因を伺うと喉が詰まって呼吸困難になったためとの事
でした。

Nさんは亡くなられる1週間前に喉が痛くなり、風邪だと思って内科に行ったら、内科
の先生に、耳鼻咽喉科にも診てもらった方がいいですよと言われたそうです。

Nさんは、お隣が耳鼻咽喉科の医院なので、すぐ行って、念のために診てもらっていたら、
亡くなられる事はなかっただろうと思います。しかし“これまでの体験に照らして”、
“風邪だからすぐ治ると思って”耳鼻咽喉科には行かず、そのままにしておられたら、
様態が急変して、喉の悪化で呼吸困難になり急死されたとの事でした。

歳を取ると、気付かない所で体の劣化が進行しているので、老齢者の健康については、
“それまでの体験が通用しなくなっています”。従って、この事をしっかりと銘記して
おかねばなりません。

東北大震災の時、大川小学校では避難誘導が成されず、多くの児童が亡くなりました。
ところが、ある保育園は全員無事でした。そこの園長と職員は、幼い園児を絶対に守ら
ねばならないとの責任感で、“後で笑われてもいい”、危険な時は“すぐ逃げる”を皆が
心に決めていて、地震速報があっ時、すぐ津波の来ない高い所に園児達を避難させたそう
です。

“幼い園児達は自分では逃げられないので、自分達が守ってやらねばならない”と園長
先生が考えた様に、“老化した体は自然回復が出来にくくなっているので、医者に守って
もらわねばなりません“。この事を老齢者はしっかりと自覚せねばならないと思います。

“あとで笑われてもいい”。このフェールセーフの心が安全確保には本当に大事と思います。
この言葉を聞いた時、園長の責任感に感銘を受けました。健康については、自分の事だけ
でなく、周囲の人に対しても、この心掛けをしてあげる事がとても大事と思います。