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2017年5月17日(水) [大峰]百合ヶ岳(大所山)へ。シャクナゲと、ブナの新緑にうっとり!

2017年05月19日 | 山登りの記録
■メイン写真
三等三角点がある百合ヶ岳の山頂。ブナの新緑に囲まれていた。

■今回のコース
下多古川登山口→滝道出合→琵琶ノ滝展望台→滝道出合→シャクナゲ群落→
百合ヶ岳(大所山)→お立ち台(展望岩)→岩間の水場→大岩壁の出合(桟橋)→登山口

遊山トレッキングサービスの登山教室で、大峰前衛の百合ヶ岳へ。
道標皆無、ルートファインディングや岩稜歩行など、ちょっと難しいポイントも
あるけれど、距離、標高差ともお手頃で、手軽に行ける山。おまけに急登のごほうびに、
みごとなシャクナゲ群落とブナ林がみられる、これが百合ヶ岳(大所山)だ。



まずは琵琶ノ滝を観に行こう。



下多古川の美しい流れを見ながらさかのぼる。



吊り橋を渡る。



足元が若干も心もとない区間もあるが、皆さんの歩行技術は格段にアップして
きているので、注意深く行けば、難なくクリアできる。



滝見の展望台に着く。



ここから見た琵琶ノ滝は豪快そのものだ。
微妙なトラバースを経て、滝の落ち口まで行けるが、それはまた別の機会に。



しばらく元の道を戻る。その途中でチゴユリが咲いていた。



登り始めから、急登が続く。
ちなみに取り付き点は、知っていないとちょっと分かりにくいかもしれない。



はじめは単調な植林の中を登るが、そのうちに待望のシャクナゲが現れた。



おっ、咲いてる咲いてる!!



いい感じだっ!!
人を寄せつけない垂直の岩場に張りついていて、絵になる。



シャクナゲのトンネルの中を上っていく。



蛇腹と呼ばれる岩壁帯の中でも、ここがクライマックスだ。



3点確保、細心の注意で1人ずつ登っていく。注意すればさほど困難でなく、
ロープを出さずに済んだ。

足元はフワフワする。おそらく狭い岩尾根の上にシャクナゲなどの根が何百年の間に
重層的に張り巡らされ、その隙間に落葉などが詰まっていって、人が歩ける尾根が
形成されたのだろう。



シャクナゲは蕾の段階で、すでにかなり可愛い。まだ1週間ほどは楽しめるかも。



右側は断崖になっており、覗くと100mはあろうかという岩壁だ。



なにやら存在感がある古木。
枯れた大株の上に、複数の違い種類の木が倒木更新で育ったようだ。



やがて、左側がなだらかな斜面になったところに出る。
シャクナゲのほかに、オオカメノキ(ムシカリ)が満開だった。
ここでランチタイムとする。



すぐ隣はブナ林だ。新緑がたいへん美しい。



なだらかな稜線を10分も歩けば待望の百合ヶ岳山頂だ。



足元には小さなスミレ。里では花期は終わったが、ここでは今が旬。



百合ヶ岳に到着!!
今回は、達成感が一味違うようだ。



ブナやカエデの疎林なので、一気に展望が開けるわけではないが、木々の間から
覗く景色を、地図を広げて確認する。
全員が手厚い解説を得られる、少人数制の登山教室ならではのシーンかもしれない。



あれは山上ヶ岳かな?
名残惜しい山頂を後にして、下山にとりかかる。



足元に小さな白い花。ワチガイソウだろう。可憐すぎる。。。



オオイタヤメイゲツが多い尾根をそぞろ歩き、右に暗い植林帯が現れたあたりで
その中に続く踏み跡に入る。ここは非常に分かりにくいポイントである。



下山道を10mだけ外れ、お立ち台(展望岩)に寄る。
正面に尖峰・白鬚岳をみて、その左右に台高山脈が延々と連なる。
雄大すぎる眺めに嘆息!



整然とした植林の中をジグザグに下り続けると、足が疲れてくるころに
岩間から水がしたたるポイントに着く。冷たい水がありがたい。



さらに下り、朽ちかけの桟橋を通過する。
このすぐ上部が、ものすごい岩壁になっているのだ。

最後は作業林道の中を下り、登山口に戻る。皆さん、足の疲労はなくはないが、
まだまだ元気いっぱいだった。
往路に比べ、技術的に困難な箇所がないので、初心者連れの場合、歩行ルートは、
時計回りにするに限る。


■最後に、百合ヶ岳(大所山)の山名について少し。

今では徐々に「百合ヶ岳」の名も通ってきたこの山。
別にユリの花が咲くわけでもないが、名前の響きが美しいからか、2000年代以降に
しだいにこう呼ばれることが増えてきた。

なお、この山の三等三角点名は「大處山」であり、「大所山」と記されている資料が
最も多い。
この山、本格派の山屋たちには注目されてなかったのか、1973年の「大和 青垣の山々」
(奈良山岳会編)には、「百合ヶ岳」「大所山」ともに記載がない。

昭文社の「山と高原地図」では、1988年版では「大所山(ホウラノ峰)」とされ、
破線で現在と異なるルート登山道が書かれている。
同1994年版では「大所山」とのみ記され、登山道はナシ。
同2003年版で、「大所山(百合ヶ岳)」とされているものの、まだ登山道の記載はない。

ガイドブックやガイド記事では、1994年の「日帰り沢登り」(ナカニシヤ)の
下多古川本谷の紹介内に「百合ヶ岳」が出てくる。

「山と溪谷」2002年8月号には、「大所山」として、現在歩かれている周回ルートが
「大峰前衛の知られざる峻峰」と紹介されている。ちなみに「大所山」の読みは
「おおどころやま」になっているが、現在、ヤマケイオンラインでは百合ヶ岳の
別名として大所山が掲載れ、読みは「たいしょやま」となっている。

さらに山と溪谷社の分県登山ガイド「奈良県の山」2004年版に「百合ヶ岳」として
掲載され、地図内にカッコ書きで「大所山」となっている。

これらを踏まえ、2005年のヤマケイ関西BOOKS「大峰・台高」では「百合ヶ岳(大所山)」と
記したが、本当のところを知りたくって仕方ない。


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