【先日、高速上での後輪バースト】
に見舞われた吾輩の車。
自分で故障状況をチェックした所では、タイヤは言うに及ばず、
・ラジエターカバー破損
・液漏れによりラジエターに焦げ付き少々
・エンジン周り各所からのオイル漏れ
・運転の感じから言って足回りイカレてる
・トランスミッション系もおかしい
・・・ダメージは根深い。
なんとか自走は出来るが・・・万全な修理には、恐らく何十万という金がかかるだろう。正直、それに耐え得る財政状況には無い。
14万キロを超える走行距離に加えて故障車である以上、中古車処分という選択肢も無い。
・・・色々悩んだ結果、吾輩は苦渋の決断を下した。
「廃車」
***********************
必要書類を揃え、葛西の方にある廃車業者へ向かって最後のドライブ。
・・・思えば2003年の夏ごろ、ひょんなことから手に入れて、僅か3年足らず。
その短い間、
色んな人を乗せた。
色んな場所に行った。
色んな思い出が作れた。
危うく事故という経験も出来た。Σ(゜Д゜;エーッ!
公道180km Overを達成出来た。Σ(゜Д゜;エーッ!
文字通り、吾輩の命を乗せて、共に駆け抜けてきた。
***********************
「アルシオーネSVX」
独特の美しいフォルムながら、顔は意外とおとなしい。
強烈なパワーを持っているにも関わらず、静粛性の高いエンジン。
代替品が一切適合せず、オリジナルのパーツしか受け付けない。
ハイオク専用で燃費が激しく悪く、街乗りには最悪に不適。高速走行が生きる道。
古くてよく故障するくせに特殊使用満載。修理費用は異様に高い。
内装が総革張りでゴージャスかと思えば、プラスチッキーで安っぽい箇所も随所に見られる。
良さと悪さ
強さと弱さ
故障しやすく欠陥だらけ
オリジナルしか受け付けない頑固さ
世間一般になじめない異端ぶり
吾輩は、そういう不完全さというか二律背反というかを内在させるこの車に、自らの姿を重ねていたのかも知れん。
人にせよ物にせよ、その弱みこそが愛しさを感じさせるものである。
***********************
廃車手続きは想像以上に早く、ものの10分と立たずに終わった。
解体費用は0円、廃車申請委託で4000円のみ。
もっと複雑で高額かと思っていたが・・・あっけないものだ。
これでもう吾輩の車ではなくなった。「これでアルとお別れなんだなぁ・・・」と、しばしいかんとも名状しがたい感慨に浸る。
何するでもなくボンネットを撫でていると・・・店の人が車で駅まで送ってくれるという。
***********************
駅へ向かって出発。
「いい車ですね。」
「ええ、・・・俺の相棒でした。」
「さっきもずーっと見てましたもんね。」
「・・・・・・・」
「・・・あの・・・すいません。途中まで連れて来て貰ってなんなんですが・・・」
「え?」
「・・・エンブレムだけ・・・あいつのエンブレムだけ、貰えませんか?」
「車のエンブレムですか?」
「はい・・・お願いします。お金が必要ならお支払いしますので。」
「・・・分かりました、良いですよ。お金は要りません。じゃあ引き返しますね。」
「ありがとうございます。」
***********************
工場に取って返して、エンブレムを取り外して貰った。
車体は分解され、部品として売却されてゆくという。
・・・今度こそお別れだ。
アル・・・さよなら・・・
。・゜・(ノд`)・゜・。
***********************
「虎は死して皮を残す」と言う。
アルが残してくれたのは、エンブレムと、思い出
に見舞われた吾輩の車。
自分で故障状況をチェックした所では、タイヤは言うに及ばず、
・ラジエターカバー破損
・液漏れによりラジエターに焦げ付き少々
・エンジン周り各所からのオイル漏れ
・運転の感じから言って足回りイカレてる
・トランスミッション系もおかしい
・・・ダメージは根深い。
なんとか自走は出来るが・・・万全な修理には、恐らく何十万という金がかかるだろう。正直、それに耐え得る財政状況には無い。
14万キロを超える走行距離に加えて故障車である以上、中古車処分という選択肢も無い。
・・・色々悩んだ結果、吾輩は苦渋の決断を下した。
「廃車」
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必要書類を揃え、葛西の方にある廃車業者へ向かって最後のドライブ。
・・・思えば2003年の夏ごろ、ひょんなことから手に入れて、僅か3年足らず。
その短い間、
色んな人を乗せた。
色んな場所に行った。
色んな思い出が作れた。
危うく事故という経験も出来た。Σ(゜Д゜;エーッ!
公道180km Overを達成出来た。Σ(゜Д゜;エーッ!
文字通り、吾輩の命を乗せて、共に駆け抜けてきた。
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「アルシオーネSVX」
独特の美しいフォルムながら、顔は意外とおとなしい。
強烈なパワーを持っているにも関わらず、静粛性の高いエンジン。
代替品が一切適合せず、オリジナルのパーツしか受け付けない。
ハイオク専用で燃費が激しく悪く、街乗りには最悪に不適。高速走行が生きる道。
古くてよく故障するくせに特殊使用満載。修理費用は異様に高い。
内装が総革張りでゴージャスかと思えば、プラスチッキーで安っぽい箇所も随所に見られる。
良さと悪さ
強さと弱さ
故障しやすく欠陥だらけ
オリジナルしか受け付けない頑固さ
世間一般になじめない異端ぶり
吾輩は、そういう不完全さというか二律背反というかを内在させるこの車に、自らの姿を重ねていたのかも知れん。
人にせよ物にせよ、その弱みこそが愛しさを感じさせるものである。
***********************
廃車手続きは想像以上に早く、ものの10分と立たずに終わった。
解体費用は0円、廃車申請委託で4000円のみ。
もっと複雑で高額かと思っていたが・・・あっけないものだ。
これでもう吾輩の車ではなくなった。「これでアルとお別れなんだなぁ・・・」と、しばしいかんとも名状しがたい感慨に浸る。
何するでもなくボンネットを撫でていると・・・店の人が車で駅まで送ってくれるという。
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駅へ向かって出発。
「いい車ですね。」
「ええ、・・・俺の相棒でした。」
「さっきもずーっと見てましたもんね。」
「・・・・・・・」
「・・・あの・・・すいません。途中まで連れて来て貰ってなんなんですが・・・」
「え?」
「・・・エンブレムだけ・・・あいつのエンブレムだけ、貰えませんか?」
「車のエンブレムですか?」
「はい・・・お願いします。お金が必要ならお支払いしますので。」
「・・・分かりました、良いですよ。お金は要りません。じゃあ引き返しますね。」
「ありがとうございます。」
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工場に取って返して、エンブレムを取り外して貰った。
車体は分解され、部品として売却されてゆくという。
・・・今度こそお別れだ。
アル・・・さよなら・・・
。・゜・(ノд`)・゜・。
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「虎は死して皮を残す」と言う。
アルが残してくれたのは、エンブレムと、思い出
(-∀ー)シミジミ
たぽ吉とたぽ吉さんのアルも、きっと良い思い出が残せる事と思います。仲良くやってくだされ。
(*^ー゜)b グッ!!