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葉ボタンは冬の代表花です

冬の花壇をかざる代表的な花は何かと問われれば、花でもないのに、葉ボタンを思い浮かべます

近くのスーパーの花木コーナーの花棚で沢山の葉ボタンがポットに植えられているのを見かけました

 葉ボタンはキャベツやブロッコリーの仲間で、花は春に咲きますから、冬の時期には、牡丹の様に彩り鮮やかな葉を楽しむ観葉植物と云えます 

しかし本来観葉植物は多年草ですので、一年草の草花として考えられています

 江戸時代に日本に入り、主に日本で品種改良が行われたそうで、葉色が紅、紫、白、淡黄など多様で、葉の広がりもボタンの花のように美しく見えます

葉の形も、ちぢれた「ちりめん(縮み)」と、ちぢれていない「丸葉」があり、また姿も、茎の長い立葉ボタンもあります

 葉ボタンの名の由来は、葉をボタン花に見立てたものといえます ・・・ 貝原益軒は、牡丹菜とか花ボタンとして紹介しているそうです

耐寒性に優れ、冬の公園などを彩る他に、お正月の添え物飾りとしたりと利用されます

          売られていた葉ボタン のポット苗  (  中央は 立葉ボタン、縮み葉のものも見えます )

葉ボタンは、大別して葉に葉緑体以外の色素を持たない品種と、赤キャベツ同様に色素(アントシアニン)を持つものがあります

一定以下の低温に晒されてから出葉すると、葉緑素が抜け、白やクリーム色、または紫、赤、桃色等に色づきます

それまでに分化した葉が周縁部を緑色に縁どり、着色した中心部の葉とのコントラストがとても映え綺麗に見えます

葉ボタンは冬の古典園芸植物として、明治以降広がって、今では世界各地で栽培されるようになっています

園芸品種には主に葉の形状に特色をもつものと、色づきに特徴のあるものがあります

草高は20~60cmになります

従来は花壇や鉢植え用の植物でしたが、大阪花博(国際花と緑の博覧会)で切り花用の茎が長く伸びる品種が発表されるなど、多様化してきました

花は4弁花・直径約2cmほどの黄色で、4~5月に開花しますが、鑑賞対象はあくまでも葉色で、大概薹が立つころには処分されてしまいます

しかし多年草として育てると、樹木の様に枝が出て、それぞれ枝先に葉ボタンがついた姿(➝踊り葉ボタンと呼ばれます)になり楽しむようになってきています

葉ボタンの栽培は、次のように紹介されていました

播種期は真夏の7~8月上旬です

種子は2~3日で発芽しますが、小苗は害虫が多く、種をまいたら、オルトラン粒剤などを一緒に播き、防虫対策が必要です

1~2回仮植えし、その後花壇に定植するか鉢植えします

気温が下がらないと着色した葉にならないので、温度管理が大切になるようです ・・・ 気温が高いと緑の葉のままだそうです

尚春に開花した株を、花茎と共に数枚の葉を付けて切り取ることで「踊りハボタン」として育てることができますし、更に花茎を切り取った後に一回り大きな鉢に植え替えて育てると樹木のように枝が伸び、秋には踊りハボタンとなるそうです

我が家の葉ボタンも今度してみようかなと思っています

        立チリメン葉の葉ボタン です

葉ボタンは、江戸時代からの直系平滑葉の「東京丸葉」と縮緬性のケールを再交配し、葉の先が大きく縮れる「名古屋縮緬」が鉢植え向けに作出され、更に両者を交配してその中間の、葉が波を打っている「大阪丸葉」が生まれ、この3種が代表種となりました

白と紅色の色が混ざり合って、色々な品種ができているようです

       チリメン葉の アップです

 葉ボタンは花が咲く頃には他の花に植え替えられてしまい、花を見てもらえることがほとんどありません

葉ボタンは12月30日が、誕生花です ・・・ やはり葉が、葉ボタンの花なのですね

 葉ボタンの 花言葉は、「 物事に動じない 」 、「 祝福 」、「 愛を包む 」、「 利益 」、「 華美 」、「 慈愛 」   です

 

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (baba)
2016-04-03 19:34:55
実際 8月に播種 育成してみました、キャベツの仲間ですから美味しいのでしょうか?虫に食べられるたり。植え替えやら 温度管理 結構大変です。
 
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