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本宮カニデレフさんVSあきたくさん

2016-10-17 16:13:01 | 日記

 

8月21日(日)19時~

 

序盤から中盤にかけて、

工夫の構想がぶつかりあう一戦。

堅陣の先手陣に対しての

後手の鋭い攻めに注目です。

 

先手 本宮カニデレフさん

後手 あきたくさん

 

▲76歩△42銀▲96歩△94歩

▲78銀△54歩▲16歩△14歩▲77角(図)

 

 

△53銀▲66歩△34歩▲48銀

△32飛▲46歩△62玉▲47銀

△72銀▲26歩(図)

 

 

やや変則的な出だしを経て、

先手の力戦居飛車 VS

後手三間飛車△53銀型に。

 

しばらくは駒組みが続きます。

 

△71玉▲25歩△33角▲68玉

△82玉▲58金右△52金左

▲56銀△44歩(図)

 

 

▲79玉△84歩▲88玉△74歩

▲86歩△73桂(図)

 

 

▲87銀△64銀▲78金△83銀

▲68金右△72金(図)

 

 

▲98香(図)

 

 

両者、指したい手をすべて主張させ

全面戦争に備えます。

先手の▲98香は穴熊の第一歩。

ここで後手が動きを見せます。

 

△43金(図)

 

一見、囲いから遠ざかるようでも、

もちろん後の構想を据えての進出。

先手はかまわず穴熊を目指します。

 

▲99玉(図)

 

深さ、厚みを同時に果たすとすれば、

囲いのトップクラスに君臨する銀冠穴熊に。

 

このまま黙って組まれるのは

後手にとっては失点につながりかねない。

△43金を活かすべく、

ここから狙いの構想を披露します。

 

 

△55歩▲67銀△35歩▲88金(図)

 

△42角▲26飛△34飛▲78金右△33桂(図)

 

後手の秘めていた構想は石田流・△42角型。

ただ、この場合は「飛車交換を狙う捌き」

ではなく、「抑え込みを秘めた捌き」。

その根拠としては、△43金と上がり

将来的な△54金を見据えている事。

 

本格的な捌き合いを狙うならば

△62金までくっつけてですが、

先手は四枚穴熊、長い目で見ると

終盤で堅さ負けする恐れがあります。

 

 

ただ、先手としては最密度で

穴熊を完成できた格好。

後手の構想におちいる前に

開戦を目指します。

 

▲56歩(図)

 

△同歩と応じるのは▲同銀で

先手が軽くなる。

ここは強く応じます。

 

△54金(図)

 

▲68角(図)

 

▲68角は一見弱気のようでも、

△35の地点、つまり▲36歩を

将来的に見据えています。

また、後手にとって43の地点に

穴がある以上、金銀交換は難しい。

 

では、ここからどう攻めていくか?

 

 

△75歩(図)

 

ここで注目して頂きたいのが

「△42角」。

堅陣の極める先手にとっての

唯一の弱点といえば、8筋。

そう、後手は盤上すべての駒を

最前線に進出させて、抑え込みを

ちらつかせながら、

8筋を一直線に狙っているのです。

 

 

対する先手、ここからの方針を考えるならば

「攻めさせて、その反動で反撃する」。

両者の読みがぶつかり合う、

白熱した中盤戦の開幕です!

 

▲55歩△同金▲75歩△同銀▲45歩(図)

 

△56歩(図)

 

一見、ただのようですが、

用意の返し技に注目です。

 

 

▲同銀△77歩(図)

 

歩を犠牲に銀をそらせ、

△77歩と急所に叩き込みます。

攻防においての最重要局面。

考察に入る前に、本譜の進行を辿ります。

 

▲55銀△78歩成▲同金△85歩(図)

 

金銀交換を経て、後手の形が

明るくなりました。

最後の△85歩が先手にとっては

痛打で、一足先に後手が急所を捉えました。

ここは応じるよりありませんが・・

 

▲85同歩△45桂(図)

 

歩切れを解消しながら桂馬を活用、

機敏かつ慎重に動いた後手が

リードを奪ったと考えられます。

 

さきほどの局面

 

 

ここで本譜の▲55銀ではなく

 

▲77同桂(図)

 

穴熊において桂馬を跳ねるのは

抵抗があるが、本局の急所、

▲85の地点に数を足しているのが主張。

以降、考えられる手順は

 

△66金▲55銀△36歩▲66銀

△同銀▲67歩(図)

 

銀を奪えば▲43銀、△37歩成は▲35歩で

無効なのが先手の狙い。

局面としては難解だが、

深さを活かすとすれば先手を持ってみたい。

 

本譜に戻ります。

 

 

 

先手にとって8筋は死守すべく地点。

反撃を楽しみに、全力で耐えます。

 

▲76金(図)

 

しかし、ここで三手一組の

非常に鋭い攻撃が決まります。

 

△86歩▲同金△57桂成(図)

 

あえて86に金を移動させ、

駒の利き数を打ち破る△57桂成。

後手の攻撃が見事に決まりました。

 

▲59角△86銀▲同銀△68金(図)

 

続いての△86銀~△68金も

鋭い踏み込み。

ただ▲59角では、▲57角と応じて

△86角に▲77銀と補強すれば

頑張れる余地がありました。

 

二回連続で急所をつく技を

炸裂されては、穴熊といえども

攻略されてしまったようです。

 

 

▲68同角△同成桂▲同金△86角

▲77銀△79銀(図)

 

図の局面で終局となりました。

攻防ともにつらい恰好で、

穴熊を活かした反撃の余地を

与えない後手の攻めが光りました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

本局で注目して頂きたかったのは

「先手の穴熊の組み方」と

「後手の攻めの構想」。

単純なる捌き合いでは、

きれいに組み上げた先手の穴熊に

劣ってしまう為、すべての駒を

躍動させて先手陣に

迫った後手の構想は様々な面で

応用が利きそうです。

 

本宮カニデレフさん、あきたくさん、対局お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

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