古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二百六十九

2017年02月15日 08時43分11秒 | 古文書の初歩

 


 

「漂流外国物語」第七十七ページ、上の一~二行目

現在の文章は、メキシコ滞在中の出来事で、カタカナが多く、それほど

勉強する必要が無いと思われますので、誠に勝手乍らカットさせて戴きます。

便を貰い、マカオ到着のところから始めます。

解読 一、マサタランニ而ロソン国之舟へ便貰ひ候太吉伊之助両

    人、七月上旬之頃當地江着岸之由ニ候得共、一向不存

読み 一つ、マサタランにてロソン国の舟へ便貰い候太吉・伊之助両

    人、七月上旬の頃、当地へ着岸の由にそうらえども、一向存ぜず

説明 「ロソン国」・・・ルソン国、現在のフィリピン国の事。「国」は形で覚える字。

 「便貰ひ候」・・・ついでに乗せて貰う事。「へ」は「一」に見えますが、「一便」では

意味が通りません。 一番下の字は「両」で「両人」、二名の事。 「之頃」・・・「頃」が

難解です。形で覚える字。 「當地江」・・・当地へ。「當」は旧字体。 「着岸」…「岸」は

全く読めません。 「由ニ候得共」…ここも読むのは無理です。文章の流れで読みます。 

「一向不存」・・・一向存ぜず。」 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿