古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十三章 苫草紛争の二 其の十五

2015年07月10日 06時25分47秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「苫草紛争の二」第五頁、上の三~四行目

 

解読 岡地蔵よりハ上村領分ニ而、夫より有田上

    村吐生村領分との境イ目書上

 

読み (天神の)岡地蔵よりは上村領分にて、夫れより有田上

    村・吐生村領分との境目書き上げ

 

解説 「天神之岡地蔵」・・・天神『てんじ』の岡地蔵。「岡」は小山。「てんじの岡」は、てんじ地区の上の山。そこに建てている地蔵さん。この文書以前に、この地蔵を領分の境目として建てたものと推定される。 「上村領分ニ而」・・・田並上村領で。「分ニ而」が難解。 「夫より」・・・「より」は数字の5の様に見える合成字です。 「有田上村」・・・「有」も難しい。形で覚える字。 次は「吐生村」・・・『はぶむら』と読みます。有田上村の北隣りの村。 「領」は前行に続き出ましたが、難しい。 「境イ目書上」・・・境目書き上げ。「書」も最も難しい字の一つです。