古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十三章 詫一札之事 其の二十二

2014年12月09日 04時42分21秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「詫一札之事」第五頁、上の三~四行目

 

解読 右四件之儀者、重々私共落不入候事ニ

    候間、向後者急度相嗜可申候。為後日

読み 右四件の儀は、重々私ども落とし入れず候事に

    候間、向後はきっと相嗜み申すべく候。後日の為

解説 「右四件之儀者」・・・残念ながら、文章が難しく、「右四件」の内容が判りません。右に書いた四件の事は。 「重々」・・・幾重にも。重ね重ね。 「私共落不入候事ニ候間」・・・「落不入」・・・落とし入れず。ここの意味もよく判りません。お手上げです。 「向後」・・・『こうご』、今後。この後。『きょうこう』とも読みます。 次は「者」・・・「は」。 「急度」・・・『きっと』。屹度。 「相嗜可申候」・・・相嗜み申すべく候。「嗜む」は「慎む」、「遠慮する」。「嗜」の字は、古文書でも滅多にお目にかかれる文字では有りません。 「可申候」・・・申すべく候。 「為後日」・・・後日の為。慣用語です。