「御廻文写し」第三頁、上の三~四行目
解読 之事も右仕入借返済宛ニ山林相渡有之筋
大庄屋共より銀主へ及熟談ニ元銀永年賦済
読み の事も、右仕入れ借り返済宛てに山林相渡しこれ有る筋
大庄屋どもより銀主へ熟談に及び、元銀永年賦済
解説 「仕入借」・・・仕入れの為の借入金。 「返済宛ニ」・・・返済の担保として。 「相渡有之筋」・・・渡している事情。「渡」が難解です。 次の「有之」もよく出る慣用句ですが、難しい。 「筋」・・・事情。 「銀主」・・・「主」も何度も出ますが読むのは困難です。 「及熟談」・・・熟談に及び。よく相談し尽くし。「熟」の崩し字の下部が「心」に見えますが、「れっか」です。 「元銀」・・・元金。 「永年賦済」・・・永い年月を掛けての割賦返済。