古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十六章 御廻文写し 其の十三

2014年09月07日 05時33分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「御廻文写し」第三頁、上の三~四行目

 

解読 之事も右仕入借返済宛ニ山林相渡有之筋

    大庄屋共より銀主へ及熟談ニ元銀永年賦済

読み の事も、右仕入れ借り返済宛てに山林相渡しこれ有る筋

    大庄屋どもより銀主へ熟談に及び、元銀永年賦済

 

解説 「仕入借」・・・仕入れの為の借入金。 「返済宛ニ」・・・返済の担保として。 「相渡有之筋」・・・渡している事情。「渡」が難解です。 次の「有之」もよく出る慣用句ですが、難しい。 「筋」・・・事情。 「銀主」・・・「主」も何度も出ますが読むのは困難です。 「及熟談」・・・熟談に及び。よく相談し尽くし。「熟」の崩し字の下部が「心」に見えますが、「れっか」です。 「元銀」・・・元金。 「永年賦済」・・・永い年月を掛けての割賦返済。