団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

イタリアの新首相

2012年02月25日 | 国際

  

イ タリアのベルルスコーニ前首相が不人気で辞めた時、次期首相はじめ全閣僚が民間から選ばれたことに、えらい思い切っ たことをするものだと驚きました。一体どうなることやらと野次馬根性で見ていましたが、どうやら面白いことになって いるようです。

   宮崎正弘の国際 ニュース・早読み」より 

         「スー パー・マリオ」か、「冷血動物」か  平成24(2012)年 2月15日(水曜日)弐通巻第 3559号

   イタリアの新首相マリオ・モンティが経済危機を乗り越える自信を秘めて

  日本にも、このタイプの政治家が必要ではないか。

  女たらし、億万長者だけどロリコン趣味。悪趣味の代名詞のようにいわれたベルルスコーニ前首相に代わってイタリア経 済の舵取りに忽然と乗り出したのはマリオ・モンティ新首相だ。

マ リオ・モンティ首相はイタリア特有の議会制度の申し子である。すなわち選挙で選ばれたことのない超エリートの「終身 上院議員」(ローマ帝国の上院の名残りか、大統領が任命する。五人しかいな い)。

い よいよ断末魔の悲鳴が聞こえるや、「サロンのエリート」として庶民の苦労なゾ分かるまいとされたマリオ・モンティに 暫定首相ポストが回ってきた。学者肌のかれに果たして首相が務まるか、世間は疑問符をつけた。

彼 はミラノの大学の学長、父親は銀行家。本人はながらくEUの高級幹部をつとめ、EU統合という理想に邁進努力した。

ベ ルルスコーニ前首相の辞任をうけて昨11月に組閣に着手するや、驚き桃の 木、全閣僚を議員から選ばず、民間からひっこぬくという荒技。つぎに予算から贅肉をそぎ落とし、ばっさばっさと 無駄な予算を斬りまくった。左翼、労組を真っ正面から敵に回したのだ。

お もに公共福祉、医療、薬品の節約。公務員の冗費と社会保障、医療保険の無駄が目に余っていた。この点ではギリシアと 似ている。マリオはその聖域に手を突っ込んだ。

こ の仕儀は大阪の橋下の手法にも似ている。

つ いで若者の失業解消にマリオが採用したのは軍隊の定員を増やし、若者の入隊を促したことだ。日本の政治家よ、これら はすべてモンティのイタリアが参考になるのではありませんか?

▼ スーパー・マリオが動いた

EU 首脳陣は、イタリア国債の利率が7%の危機水域から就任後僅か三ヶ月で5・6%に下がったので、これはイタリアの経 済が回復する奇跡の主役ではないかと期待をよせ、かれに「スーパー・マリオ」の渾名を冠した。

他 方、マリオ首相の措置で規制緩和に踏み切られた業界、たとえば薬局やらタクシー組合は、マリオは「冷血動物」として 酷評し、ストライキに突入した。これもギリシアや、スペイン、ポルトガルの経過に酷似する。

ギ リシアは特権にあぐらをかいてきた公務員や左翼、労組がついに暴力沙汰におよび、2012年2月13日のデモは荒れ 放題、銀行、商店など200店舗がアテネで焼き討ちにあった。民衆のパパデモス政権への抗議? どうも違いますね。 左翼の扇動、治安悪化と南欧諸国への飛び火が狙いだろう。

だ がイタリア国民の大半は楽天的であり、生活をエンジョイすることにかけては世界一流。今回の苦境から抜け出すには、 すこしの我慢は致し方なしとマリオ路線に賛意を表明している。

野 党もストライキを打つものの、半ば投げやりとなって、イタリアは対GDP赤字国債120%を2013年目標に多少は減らせそうである。

   これは全く知りませんでした。宮崎さんが言われるように、「日本にも、このタイプの政治家が必要ではないか。」に 全面賛成です。保身しか考えていないリーダーばかりで飽き飽きするばかりです。
  このマリオさんオリンピック招致も辞退だそうです。石原さんも好い加減諦めりゃいいのに。

   四国新聞社 | 香川のニュース  2012/02/15

   伊 首相五輪招致不支持に評価の声/財政危機の中「英断」

  【ローマ共同】多額の公的債務を抱えて財政再建中のイタリアのモンティ首相が14日、2020年夏季五輪のローマ招 致を支持しないと表明したことについて、関係者は招致断念につながったことを一様に惜しんだが、一方で「英断を下し た」と評価する声も同国内では上がっている。

   「国民の税金を(回収不能の)危険にさらすことはできないと判断した」。首相は14日の記者会見で、政府が五輪 開催への財政保証を拒んだことに理解を求めた。

   五輪招致委員会が政府に提出した計画案によると、開催費用は総額98億ユーロ(約1兆円)で、うち82億ユーロ が政府負担。

    これは久しぶりに本物の政治家かもしれません。今後の動きを楽しみにしたいものです。世界中のリーダーがこれと いった解決法を見出せずにいる現在、世界をあっといわせるような手法でイタリアをよみがえらせて見せてもらいた いですね。
  そうなると、世界のリーダー達も少しは変わるかもしれません。それでも日本のリーダーは変わらないのでしょ うか。

何となく望み薄そ う!



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