去年に続いて太陽電池にとって状況は悪くなりそうです。シリコンの値段が又上がるそうです。何時もの太陽光発電システム見積工場ブログで見つけました。相変わらず情報が早いですね。
米ヘムロックやトクヤマが生産し、半導体や太陽電池の原料となる多結晶シリコンの2007年の国際価格が3年連続で上昇した。半導体向けは前年比15―20%上昇、1キロ当たり平均80―85ドル前後になった。デジタル家電などの好調を受け需要が増えているため。今後交渉する日本向け価格も同水準になる見通しで、末端製品のコスト上昇要因になりそうだ。
多結晶シリコンは主用途の半導体用ウエハー向けに加え、03―04年ごろから太陽電池向けに需要が急拡大、世界的な品不足が続く。太陽電池向けは品質がやや低く価格は半導体向けよりも安い。今回は15%前後値上がりして平均60―65ドル前後になった。
少し古いですが、参考:シリコン不足で太陽光発電の拡大に懸念
トクヤマ → 「多結晶シリコンのプラント増設について」(PDFファイル)
トクヤマの増設も実際に動き出すのは2009年だそうですから当分間に合いそうもありません。
第2675回でも取り上げたようにシャープはシリコンの自社生産に乗り出しましたがコストダウンに繋がるのでしょうか。
いずれにしても、この分では今年も太陽光発電システムとしての値下げは難しいでしょうね。それでなくても、市場では価格競争に陥って施工業者の取り分は殆ど無い状態になっているはずです。
今年は欧米の市場拡大を横目にいよいよ日本の家庭用太陽光発電の市場は壊滅的な打撃を受けるような気がします。世界一の太陽電池生産国で太陽光発電の市場が縮小するなんて「しゃれ」にもなりませんね。
何とも、バカな政府です!