■財務アナリストの雑感■ シーズン8

会計士兼アナリストによる業界屈指の「脱力系」会計・財務・株式・金融ブログ。不正会計問題を受け、私も「覚醒」しました!

欧米かっ! -『2009年 国際会計基準の衝撃』に思う

2007-03-01 | 会計・株式・財務
いやぁー、株価下がりましたねー。
こうなると私の出番。

バブッてますよ、そりゃぁ。
デカプリオや田村正和や渡辺謙が個別マンションのCMに出ますか?
直感の域は出ませんが、いつかきた道なんですよ。たぶん。

で、本日のネタですが、
最近購入した本について簡単にコメントを。

2009年国際会計基準の衝撃

日本経済新聞出版社

このアイテムの詳細を見る


さる学者の先生が国際会計基準を巡る動きを分かりやすくまとめております。
ご興味ある方はぜひ書店でご確認下さい。



でも・・・・・私はちょっと物足らなかったですね。
著者は会計基準は統一すべき、という立場なのですが、その論拠や、統一の対象としての国際会計基準の中身に関して、
会計学者のお立場からもう少し批判的なコメントも欲しかったですね。

というのは先日の拙稿「ウォータード・ストックの恐怖」などのとおり、
国際会計基準では「のれんの非償却」など首を傾げるような会計処理を認めておりますし、
何よりも「これまでに無い会稽基準を作ろう!」と、経済的単一体説の導入など
勇み足的な動きも見られます。


私は何度も書いておりますが、国際会計基準の本質は「M&A促進会計」。


例えば、のれんの非償却。これは言い換えれば、買収コスト計上の先送り
 ⇒足元では買収すればするほどお得!
  ⇒M&Aそれ自体が株価材料となり、世界的株高の一因か?

そして、今後万が一「経済的単一体説」が認められてしまうと、
連結会計上の少数株主持分も株主資本(エクイティ)に算入されてしまうことに
なりますので、例えば、過半数の株式(51%)を取得して連結子会社に
してしまいますと、あたかも100%子会社化したような経済効果を
得られるってことになります。
これも買収合戦に拍車をかけることになるでしょう。

こんな状況ですので、国際会計基準の動向は密かな注目点ですよ。
以上、ご参考まで。
『株』 ジャンルのランキング
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« さらば、みすず監査法人 -... | トップ | 雑感リターンズ »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2007-03-14 11:26:50
おヒマなときでいいので、日興問題についてのご意見もうかがいたいと思います。
Unknown (よよよ)
2007-04-06 17:42:16
もう春ですし、そろそろ冬眠からお目覚めかと思いましたが、まだですね。。。
小売業の決算が始まっているようですが、今年も説明会には行かれているのでしょうか。。。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。