Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

追悼・将棋好きの石立 鉄男 さん(10)/『スチュワーデス物語』でのご活躍(9)

2008-05-01 12:00:00 | 将棋
小生の趣味の一つである将棋界は、羽生 善治 二冠が森内 俊之 名人に挑戦する『第66期 名人戦』が開幕し、2局進行して、いずれも難解な終盤戦となり、1勝1敗のタイになっています。

羽生二冠にとっては、今期名人位を奪取すると、通算5期目の名人位獲得となり、「十九世名人」の永世称号を獲得します。興味あるシリーズですね。

女流棋戦も、マイナビ女子オープンが、矢内 理絵子 女流名人と甲斐 智美 女流二段との間で初代『女王』の座をかけての五番勝負が開幕し、昨日第3局が行われ矢内 理絵子 女流名人が92手で勝ち、矢内女流名人の2勝1敗となっています。
カド番となった甲斐 智美 女流二段が、次の第4局に勝ち、タイトルの行方はフルセットにもつれ込むでしょうか

ところで、昨年6月1日に、船戸 陽子 女流二段からご教示いただいて驚きましたが、故・高柳 敏夫 名誉九段の道場で、将棋を指していらっしゃった、将棋が大好きな俳優の石立 鉄男さんが、逝去されました。

早いもので、来月1日で1年が経つんですね…。

心より、ご冥福をお祈りします

昨年9月から始めた、石立さんを追悼する意味で、石立さんがご出演なさっていた数多くのドラマのうち、小生自身が映像として所有している『スチュワーデス物語』全22話を通してのご活躍の様子を、画像引用して2~3話/回のペースで、可能な限り石立さんの月命日にあたる毎月1日に紹介する、全10回を予定しているシリーズ。

今日は、石立さんの月命日ですので、このシリーズの第9回目をお届けしたいと思います(以下、敬称略)。

大変古い画像ですので、若干お見苦しい点はご容赦ください。


【画像引用】

TBS系列 大映テレビ製作ドラマ 『スチュワーデス物語』 第19話,第20話


【ストーリー】

●第19話『カメの大失敗』


英語の総合試験に向けた訓練。英語が苦手な訓練生・松本 千秋(堀 ちえみ)は、英語での接客でも、いざとなると英語を忘れ、口から英語が出てこない。
その様子を担任教官の村沢 浩(風間 杜夫)が見かねて、英語の総合試験をパスさせようと、千秋に特訓を課して必ず合格させると提案する。


その時、訓練課長の柿野 竜太(石立 鉄男)が村沢を呼び出し、婚約者の新藤 真理子(片平 なぎさ)が、妊娠している村沢の子を流産させて始末しようとしたために入院したことを知らされ、すぐに真理子が入院している病院に向かうように命じる。千秋の英語の特訓は、この日はキャンセルとなった。


ある日、訓練課長室に呼び出された村沢は、千秋の英語の成績が最低で、このままでは落第確実であることを柿野から告げられる。しかし村沢は、自分が特訓をすれば、千秋は必ず合格できると大風呂敷を広げる。


その時、訓練課長室に真理子の父・久之(鈴木 瑞穂)から電話が入り、再び真理子が入院先の病院で無茶をして、子を流産させてしまったことを告げられ、病院に急行することを余儀なくされる。


事情も知らず、英語の特訓を2度もすっぽかされた千秋は落胆する。しかし、478期の同期の木下 さやか(山咲 千里)のボーイフレンドである外語大学の学生の松永 一郎(井上 純一)を「家庭教師」としてくれない寮に呼び、村沢の代わりに千秋を特訓させると言い出す。


くれない寮の談話室での英語の特訓の休憩中、さやかと松永が談笑しているところへ、同期の池田 兼子(春 やすこ)にけしかけられたさやかの実家の蕎麦屋の店員・小堀 庄介(田山 涼成)が駆けつけ、松永と喧嘩になり大騒ぎに…。それを諌めようと、千秋がバケツに水を汲んできて喧嘩する2人に浴びせてしまい、それに怒った松永は、さやかに別れを切り出し、出て行ってしまう。


一方、自分の子供が流産し、婚約者の真理子には自分を繋ぎとめるものが何もなくなったがゆえに、かえって真理子と別れにくくなった村沢は、その苦しい胸の内を柿野に酒を酌み交わしながら吐露する。その同じ店に、くれない寮の談話室の事件を、バケツ1杯の水で収束させた千秋ら一行が現れる…。


バケツ1杯の水で、男性同士の喧嘩を諌めた千秋は、さやか,兼子らからビールをご馳走される。酒が飲めない千秋は、勧められるがまま一気に飲み干す。そこから千秋は、同期生達の前で自分の胸の内の苦しさなどを、延々と滑舌良く話し出し、同期生達を驚かせる。


最初は、訓練生も今の自分と同じようにたまには酒を飲みたい時もあるからと言って静観していた村沢と柿野は、千秋の飲みっぷりに逆に心配になる。
ところが、たった1杯のビールを飲み干しただけで、滑舌がたちまち良くなった千秋を見た村沢は、「面白い発見」をしたと半ば喜ぶ。


ある日のリカーサービスの授業の日。村沢は、酒が飲めない千秋に、少しアルコール度数が高く、飲み口の良いカクテルを勧めて試飲させる。すると先日の「面白い発見」が形となって現れ、千秋は英語がすらすらと口から出るようになる。実は村沢のカクテルは、千秋の緊張を解きほぐす効果を狙ったものだったが、その効果は絶大で、英語の専門教官・益岡 康夫(本人)の前で、千秋は英語でのカクテルサービスを難なくこなし、益岡から英語の総合試験の合格のお墨付きをもらう。


その様子を村沢から聞かされた柿野は、これまで一人も落ちこぼれを出していない経歴が守られそうだとご満悦。その柿野に対しても、千秋は英語でカクテルサービスをし、柿野を大いに喜ばせるのだった。


●第20話『ないしょ話』


総合最終試験が間近に控えたある日の、シミュレーターを使った訓練。さやかとシミュレーターに同乗した千秋は、その揺れや急旋回の激しさに酔ってしまう。


シミュレーターに乗った後の緊急脱出訓練の総仕上げでも、酔い続けている千秋は岩崎教官(中島 久之)から、「動かないモックアップで酔っていたら実際の飛行機ではどうするのか」と罵声を浴びせられ、落第を宣告されてしまう。


シミュレーターで酔って、その後の訓練でも酔いから醒めないのは、総合最終試験が近付くということは、村沢と別れなければならないことを意味し、それが辛く悲しいからであると、千秋は村沢に訴える。だが、村沢からどうしてもスチュワーデスに育て上げたい事を告げられた千秋は、心を入れ替えて残り少ない訓練の日々を過ごすことを、村沢に誓う。


総合最終試験初日。訓練課長の柿野は、朝礼で478期全員に、全員が合格点を取って欲しいと激励する。


総合最終試験の接客態度の試験。遂に千秋は自分の番が回ってきて、その雰囲気に緊張を隠せない。そんな千秋の様子を、心配げに柿野と村沢も見守る。だが、見守る2人のその不安は的中し、適切な接客が千秋にはできなかった…。


総合最終試験の英語の試験。柿野は接客態度の試験のこともあり、千秋のことが心配でならない。千秋は途中までは難なくこなしていたが、ここでも試験官の益岡の「阿波踊りはいつどこで見ることができるのか」という英語の問いを「阿波踊りを見たい」と理解を間違え、またしても適切な対応ができなかった…。


総合最終試験が全て終わり、478期生にその結果を柿野が発表する。


総合最終試験の結果、478期は千秋以外の19名が合格となった。合格した19名も、落第した千秋も、そしてそれを告げた柿野や担任の村沢も、落胆の色は隠せない


総合最終試験に落第した千秋は、再試験に向け村沢と2人きりの朝礼に臨む。千秋は、村沢の期待に応えられなかったことを詫び、村沢も、自分の教えや特訓の甘さがこの結果を生んだと詫びる。再試験に臨むにあたってすっかり自信を喪失した千秋を、村沢は、「元々土壇場になると力を発揮するのだから、再試験を火事場と思って、“火事場の馬鹿力”で体当たりしろ」と励ます。


1人落第した千秋を、何とか励まそうと、合格した19名の同期達が千秋と村沢のたった2人の授業に駆けつけるのだった。同期はどんなことがあっても一心同体…というメッセージが込められた、感動的なシーンである。


【編集後記】

今回は、堀 ちえみさん演じるヒロインの千秋が、機上訓練に進むための総合最終試験合格に挑むまでの心の動きと、風間 杜夫 さん演じる村沢教官が、そんな千秋を何とかスチュワーデスに育て上げたいというサポートが色濃くなる構成であったが、石立さん演じる柿野訓練課長は、一人も落ちこぼれを出していないという経歴から、2人を見守る立場として、時には厳しくも温かみのある演技が際立っていた。
この『スチュワーデス物語』は、復刻DVDが販売されており、レンタルショップでもレンタルが解禁されていて、人気を博している。
こうした人気ドラマで石立さんが登場する映像を見るたびに、間もなく1年になる今でも、存命でないことが信じられない一方で、1年という年月の早さも同時に感じさせる。


【予告】

次回は、このシリーズの最終回です。
第21話(『恋のゆくえ!!』)と第22話(最終回・『さよなら!!』)をご紹介します。
エントリーは、石立さんの1周忌となる6月1日です。

お楽しみに

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