第39回ローザンヌ国際バレエコンクール日記

DTIスタッフ個人の感想や記録です。一緒にローザンヌへ行った気分で、楽しんでくださいね。
*公式ブログではありません。

戦い済んで・・・。

2011年02月07日 | 日記

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2011年2月7日(月) 天気:快晴 気温:14℃


今朝のローザンヌも快晴で、とても暖かい日差しが降り注いでいます。

まるで昨日までの熱戦が嘘のようです。

 

一週間のローザンヌ国際バレエコンクール。

ダンサー、先生、家族、そして応援団。

それぞれの方にたくさんの忘れられない経験と思い出を残してくれた事でしょう。

 

受賞された生徒さん達も、ここからがスタートですね。

エキシビションでも観たように、世界にはローザンヌに来ていない、素晴らしいダンサーの学生達が、毎日レッスンに励んでいるのです。そしてプロのダンサーとして舞台に立つ事が出来るのも、限られた人数でしかありません。厳しい世界です。

 

さあ、今日からまた新しい一日の始まりですね!

次の目標に向かって、大きく羽ばたいてください。

 

DTIも微力ながら、ダンスを志す皆さんの力になれるよう、がんばろう!と改めて心に誓っております。

 

毎日、一緒にわくわく、どきどきしてくださった、ブログの読者の皆様も、ありがとうございました。

また楽しいお知らせをお届けしていこうと思いますので、ホームページのチェックも、どうぞよろしくお願いします!


最終日 ~エキシビション~

2011年02月07日 | 日記

決選出場者の演技が終わって、30分の休憩(休憩中に観客賞の投票。)、その後、エキシビションがありました。パートナー校や過去の受賞者による演技です。

カンヌ・ロゼラ・ハイタワーダンス学校 
「Opus 40」 
振付: ジャン=クリストフ・マイヨー (1977年ローザンヌ賞受賞) 
作曲: メレディス・モンク 
音楽: Volcano 
音声: メレディス・モンク&Katie Geissinger 
出演: Giulia Vennari, Toshikata Nakamura, Ruben Julliard, Tasuki Takada 

スティーヴン・マックレー 英国ロイヤル・バレエ 
「Les Lutins」 
振付: ヨハン・コボー 
作曲: Henryk Wieniawski 
音楽: Caprice 

シュツットガルト ジョン・クランコ・バレエ・スクール 
「Mäuse」 
振付: Louis Stiens 
作曲: Tori Amos 
音楽: Smells Like Teen Spirit 
出演: ロバート・ロビンソン 

「ラ・バヤデール」 より第1幕のソロ 
振付: マリウス・プティパ 
作曲: レオン・ミンクス 
出演: 玉川貴博 

「Porto que sinto」 
振付: カタリーナ・アントゥネス・モレイラ 
音楽: ポルト・サント 
作曲: カルロス・パレデス 
出演: Gustavo Echevarria, Theophilus Vesely 

ハンブルグ・バレエ - ジョン・ノイマイヤー 
「エピローグ」 
振付: ジョン・ノイマイヤー 
作曲: グスタフ・マーラー 
音楽: 交響曲第5番 第4楽章アダージェット 
出演: Anna Laudere、Edvin Revazov 

スティーヴン・マックレー 英国ロイヤル・バレエ 
「Something Different」 
振付: スティーヴン・マックレー 
作曲: ルイス・プリマ 
音楽: Sing Sing Sing 

ハンブルグバレエのパフォーマンスの前に、突如ジョン・ノイマイヤー氏が登場。

昨年4月に亡くなったローザンヌコンクールの創設者、フィリッペ・ブロウシュウェグさんへの追悼メッセージを読み上げられました。ダンス芸術をビジネスの一分野と捉え、その発展に寄与してきたフィリッペさん。自身はダンサーではなかったけれど、その造詣は深く、ビジネスとして基盤を確固としなければ発展はないとし、ダンサーを鑑賞する特別な対象物としてではなく、常に社会組織の一員として考えていた姿勢は尊敬に値し、彼が現在のダンス業界のあり方に与えた影響は計り知れない、と少し声をつまらせながらメッセージを締めくくりました。きっと個人的にも素晴らしい友人だったのでしょう。今回は講師にも、ジャッジにも名前の無かったノイマイヤー氏ですから、このためにいらしたに違いありません。

そんなメッセージの直後に、DTIとしては、大好きなマーラー5番第4楽章にノイマイヤーさんが振り付けた「エピローグ」です。マーラーの「愛の楽章」に乗せて男女が心の内を語り合うような内容ですが、急逝した友人に贈る、心のこもった舞台でした。

そして最後は、スティーブンのお気に入り作品「Something Different」スティーブンは、ローザンヌコンクール中に、タップを踊った最初で多分最後の受賞者!チャーミングでした。



第39回ローザンヌ国際バレエコンクール ~受賞者一覧~

2011年02月07日 | 日記

(120) MS Mayara Magri, ブラジル

 Petite Danse School of Ballet, リオデジャネイロ

 

(415) Mr Sung Woo Han, 韓国

韓国国立芸術大学、ソウル

 

(408) Mr Zhang Zhiyao, 中国

北京ダンスアカデミー

 

(305) MS Patricia Zhou, カナダ

キーロフ・アカデミーオブバレエ、ワシントン

 

(204)加藤静流くん、日本

アクリー堀本バレエアカデミー、埼玉

 

(426) Mr Derrin Watters, アメリカ

ヒューストンバレエアカデミー

 

(112) 堀沢悠子さん、日本

山本禮子バレエ学校

 

コンテンポラリー賞

(426) Mr Derrin Watters, アメリカ

ベストスイス賞

 

(407) Mr Benoît Favre,スイス

タンズ・アカデミーオブバレエ

 

 観客賞

(120) MS Mayara Magri, ブラジル



おめでとうございます!パート2!

2011年02月07日 | 日記

ダンスツアーズインターナショナル、ホームページ

2011年2月6日(日、午後8時) 天気:晴れ(多分) 気温:10℃

最終日、昨日まで静かだった会場が熱気に包まれました。


ステージでは、直前のバーレッスンが行われています。。みんな集中していて、嵐の前の静けさと言った感じです。


決選の審査は、昨日のようにレッスンは考慮されず、クラシック1/2、コンテンポラリー1/2の配点です。本番が勝負です。

今日はさすがに1階も使っていて指定席。DTIの席は、なんと前から4番目の真ん中右寄りでした。オケピもないから、足先がちょとだけ切れてしまいます。えーん。

おまけに前には大きな男性が!途中から分かったのですがNYから来たインディアナポリス・シティ・バレエの芸術監督さんで、ヤングダンサーのガラを企画中。ダンサーを探しに来た、ということ。

まあ、仕方ないか。よろしく頼みますよ!


この5日間、毎日のように見て来た皆さんなので、何だかもう、全員に賞をあげたい気持ちはきっと審査員の先生方も同じだろうと思います。難しいですよね、きっと。

結果発表を待つ皆さん。


まずは観客賞の発表。


可愛らしいアプリコット色の衣裳でスワニルダを踊ったMayara Magriさんです。まずはお客様に愛されるダンサーである事が大切ですよね。


そして、スカラーシップ賞の発表・・・、

 

やっぱり「おめでとうございます、パート2!」となりました!

スカラーシップ賞7名の中に、堀沢悠子さんと、加藤静流くんが入りました!

!マークばっかりですが、本当によかったです!

おめでとう!です。

男女1名ずつの受賞は、DTIの知る限り、初めてです。


 

左から、堀沢さん、加藤くん、そして軽やかなジェームスを踊ってくれた、中国のZhiyao Zhangくん。


 

そして、注目のゴールドは、ブラジルから来たMayara Magriさん!


マヤラさんの右は、丁寧で繊細なアルブレヒト、指先、足先まで神経の張りつめたCalibanを踊ってくれた韓国のHan Sung Wooくん。恵まれたプロポーションで、将来が楽しみです。18才なので、きっとすぐに舞台が観れますね。

ゴールドと観客賞をダブル受賞したマヤラ・マグリさん(Mayara Magri,16)は、昨年アルゼンチンで行われたDanzamericaで優勝、ローザンヌへの出場権を獲得した実力者。レッスン中もとても目立っていました。まだ16才なので、カンパニーではなく、学校からのオファーということになるのですが、さて、どこに行くのでしょうか。やっぱりゲイリーン先生のロイヤルなのでしょうか。今後も注目ですね!

コンテンポラリー賞は、アメリカ、ヒューストンバレエで勉強中のDerrin Wattersくんへ。褐色の肌のアリが印象的でしたが、長い手足を完璧にコントロールする強靭な身体能力で踊りきったLibera Meは、ぐっと来るものがありました。

 

それにしても堀沢悠子さんの踊りには参りました!振付けにも寄るのですが、物語性たっぷりのスワニルダはまるで舞台を観ているようでした。バルコニーには人形コッペリアが座って本を読んでいるのが、目に見えるようです。そして何と言っても、それをこの大舞台でやってのけてしまうのが、凄いのです。堀沢さんも16才になったばかり。どこに留学するのかな?

加藤静流くんの練習する、アクリ−堀本バレエスクールからは、去年もマシモ先生の息子、ルカくんがスカラーシップを受賞して、現在ロイヤルバレエアッパースクールに留学中。今年も予選には3名の生徒さんが出場されていたのですから、素晴らしいお教室ですね。会場には堀本先生が引率されていて、マシモ先生は日本のスタジオで本日もレッスン中だそうです。来年は自分が!と闘志を燃やしている生徒さん達がいるに違いありませんね。

 

......受賞者一覧に続く

 


 


Day 6 ~最終日 決選前!~

2011年02月06日 | 日記

ダンスツアーズインターナショナル、ホームページ

 

2011年2月6日(日) 天気:快晴 気温:12℃

泣いても笑っても、いよいよ最終日を迎えてしまいました。

どきどきする気持ちを落ち着けに、DTIは朝の散歩に行って参りました。

日曜日の朝、レマン湖の畔は家族連れや老夫婦が散策する、のんびりとして雰囲気です。

 

それでもやっぱりDTIはコンクールが気になって、のんびりどころでは無い事に気付き、ホテルに帰ってフェイスブックをチェックです!

来てました、来てました!

午前中のネットワークの様子です。

みんな、良いオファーがもらえるといいですね!

 

そして、ステージでは、決選出場者の最終リハーサルが始まっています。

緊迫した雰囲気が写真からも伝わってくるようです。

 

今日のスケジュールは午後3時から、20名の決選出場者による、クラシック、そしてコンテンポラリーの審査のあと、エキシビションが予定されています。

出演順に、

カンヌ・ロゼラハイタワーバレエ学校生徒による、"Opus"(振付:マイヨー、音楽:ヴォルケーノ)日本人の中村くん、高田さんも出演されます。

ロイヤルバレエのスティーブン・マックレー(お疲れさまです)。踊るのは"Les Lutins"(振付:ヨハン・コボー、音楽:カプリース)

シュツットガルトから、ジョン・クランコバレエ学校生徒による、"Mause"(振付:Stiens、音楽"Smells like Teen Spirit"ほか

ハンブルクバレエ団のLaudereとRevazovがノイマイヤーの"Epilogue"

そして、とりはもちろん、スティーブンの"Something Different"!です。

これだけの演目を観るだけでも、楽しみです。

審査時間のドキドキをかなり楽にしてくれるのですね。

 

ちなみに、今日のチケットは60フラン。

DTIは発売日にネットで購入していましたが、先週には既に売り切れになっていたようです。来年、来てみようと思われる方は、事前のチケット購入をお勧めします。

それから、毎年発表される、人気投票の投票用紙をいただきました。


この紫色の紙にお気に入りのダンサーの番号を書いて、投票箱に入れるのです。

うーん、迷うなあ(笑)

 

さて!そろそろ出発します!

ウェブサイトによるライヴストリーミングは、日本時間午後11時からです!

是非、ご覧になってくださいね。

配信はコチラから。