ところがぎっちょんちょん

〜風に吹かれた言葉たち〜

おべんとう

2017年04月20日 | ちいさなしあわせ
徐々に仕事の忙しさが落ち着いてきました

今週はお弁当作りをサボってしまいました。。。


まぁ、お弁当といっても

おにぎりとかホームベーカリーで作るパンなんですけど



谷川俊太郎さんの詩にこんなのがある


おべんとうの歌

谷川俊太郎


魔法瓶のお茶が
ちっともさめていないことに
何度でも感激するのだ

白いごはんの中から
梅干しが顔を出す瞬間に
いつもスリルを覚えるのだ

ゆで卵からが
きれいにくるりとむけると
手柄でもたてた気になるのだ

(大切な薬みたいに包んである塩)

キャラメルなどというものを
口に含むのを許されるのは
いい年をした大人にとって
こんな時だけ

奇蹟の時
おべんとうの時

空が青いということに
突然馬鹿か天才のように
夢中になってしまうのだ

小鳥の声が聞こえるといって
オペラの幕が開くみたいに
しーんとするのだ

そしてびっくりする
自分がどんな小さなものに
幸せを感じているかを知って

そして少し腹を立てる
あんまり簡単に
幸せになった自分に

―あそこでは

そうあの廃坑になった町では
おべんとうのある子は
おべんとうを食べていた

そして

おべんとうのない子は
風の強い校庭で
黙ってぶらんこにのっていた

その短い記事と写真を
なぜこんなにはっきり
記憶しているのだろう

どうすることもできぬ
くやしさが
泉のように湧きあがる

どうやってわかちあうのか
幸せを

どうやってわかちあうのか
不幸を


手の中の一個のおむすびは
地球のように
重い





自分、ライブでは詩の朗読もやっていて、
以前、この詩を取り上げたことがあり、
演奏した曲よりも感想をもらう事もありました

ヴォーカルをやる人間が言う言葉ではないかもしれないけど

歌はときにメロディに縛られる

朗読はより自由なリズムで言葉を話せる気がします。



この詩を読むたびに

当たり前の事に感謝しようと思います。



でわ
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