でりら日記

日々の雑記帳

天保異聞 妖奇士 説十『弥生花匂女神楽(やよいはなにおうむすめのかぐら)』

2006年12月10日 | 今週のあやかしあやし
憑き物落とし、宰蔵の巻。

天保異聞 妖奇士 説十『弥生花匂女神楽(やよいはなにおうむすめのかぐら)』。
タイトル、毎回凝ってるなぁ。

妖奇士の裏テーマ(全然裏じゃないけど)は、『大人になるってこういうことさ』
なのかな。
アトルの回といい、今回といい、やっぱり年齢差のあるメンバーで行く意味を
巧く利用している、というか活かしている、というか。

『大人になるってどういうこと?』という問いはないけれど、
『どうやって生きていけばいいの』に対する答えとして、
『大人に成らなきゃいけない、大人になるって云うことは・・・』というロジック。

がっちり答えを持って生きている訳ではないけれど、それを時には言葉と行動に出さなきゃいけない。
行動に出せるところが、ユキの男前なところだ。

宰蔵、の宰、は、罪ではなく補佐。主役にはなれなくても、人を支える存在として。
男でもあり女でもあり男ではなく女でもない、そこで揺れつつも光のある舞台に憧れる
女の子にとっては「主役ではなく」のところがちと可哀想だが、罪から解放されたので
なによりよしとすべし、か。


次回、説十一(じゅういちのはなし)『日光怪道』。
うん、やっぱりタイトルも面白い。

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