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テレンス・クロフォード対ユリオルキス・ガンボア(2014/06/28)

2014-06-29 13:10:38 | ボクシング

WBOライト級タイトルマッチ

26歳の米国人次期スター候補、WBOライト級王者のテレンス・クロフォード選手(Terence Crawford)がキューバの元3階級制覇(2暫定)王者ユリオルキス・ガンボア選手(Yuriorkis Gamboa)の挑戦を受けた注目の一戦はクロフォード選手の地元米国ネブラスカ州で行われ、クロフォード選手が4度のダウンを奪った末にガンボア選手をフィニッシュするセンセーショナルな勝利を挙げています。(体格比較)

身長差、リーチ差が目立つ両者ですが、ガンボア選手が鋭く見舞うワンツーでの前後の出入りがペースを奪ったように見えた試合立ち上がり。高いディフェンスの意識も感じられ、上下へ右ストレートを散らしながら絶妙な距離をキープするガンボア選手のクレバーさが光った試合序盤戦でした。
3回に入ってクロフォード選手がサウスポースタイルにスイッチしますが、ガンボア選手のペースを覆すことはできません。
しかし続く4回にクロフォード選手がサウスポー構えから鋭い右ジャブを伸ばし出すと一気にペースが変わります。クロフォード選手の正確で長い右ジャブ、強く鋭い右フックでの右リードで一気にペースを引き寄せた地元の王者。
5回にはガンボア選手が踏み込んでくるところに鮮やかに合わせたカウンターの右フックでノックダウンを奪って試合の行方を決定付けます。
このラウンド終了間際にもクロフォード選手の左右フックをまともに浴びて完全にグロッキーに陥る場面も見せたガンボア選手。以降ダメージの残る身体でよく凌いでいましたが、8回にダウンを追加され、9回に2度倒された末にレフェリーが試合を止めています。

CompuBox: Crawford Lands 67% of Power as Southpaw

Punchzone


ガンボア選手は効いて脚がガクガクになりながらも捨て身のアタックを見せてよく粘り、9回にはフィニッシュを狙って出てきたクロフォード選手に右フックを決めて明白に効かせる場面を作るなど、最後の最後まで執念を見せた戦いぶりで見事でしたが、完敗といって言い内容でプロ初黒星を喫しています。

クロフォード選手はその高いポテンシャルを改めて証明。クラスを上げて以降やや体力面での壁にぶち当たっていたようにも見えるパフォーマンスが続いていて、かつ長期のブランク明けだったガンボア選手相手ですが、この勝ちっぷりは見事としか言いようが無いです。
待望されていた新しい米国人のスターが誕生した夜、だったのかもしれません。今後に期待したいです。

クロフォード選手は24(17KO)。ガンボア選手は23勝(16KO)1敗。




Crawford Drops Gamboa Four Times, Stops Him In Nine(Jake Donovan/Boxing Scene)
Terrence Crawford retains world title(Dan Rafael/ESPN)
Terence Crawford TKO 9 Yuriorkis Gamboa live round by round updates(Crave Online)
Crawford vs Gamboa results: Terence Crawford drops Gamboa four times, wins 9th round TKO(Scott Christ/Bad Left Hook)
A Star is Born in Omaha, Crawford's Status Shoots Up(Jake Donovan/Boxing Scene)
Yuriorkis Gamboa: I Think I Could Have Continued(Edward Chaykovsky/Boxing Scene)
ガンボア「グッドファイトだったと思うよ。2人の戦士がリングで戦って、そして彼が勝者になった。レフェリーは私がもう戦えないと判断したんだろう。その判断は尊重するよ。自分としてはまだやれたつもりだけれども」


Crawford KOs Gamboa in round nine(Bill Green at ringside Photos: Chris Farina)
Photo gallery: Terence Crawford vs. Yuriorkis Gamboa(RingTV)


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2 コメント

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Unknown (リゴンドー)
2014-07-15 17:35:09
序盤はブランクを感じさせない出入りの速度と押し引きで、このまま行けるかなとも思いましたが、サウスポーにスイッチされてからは対応できてませんでしたね。
やはり階級が大きかったと思います。パンチがもっとプレッシャーになるだろうし、5回のカウンターであれほどダメージを受けることもなかったかな、と。
身辺がトラブル続きで、コーチも相変わらず実力に疑問のある親父と、トレーニング環境に問題もありますから、再帰するならそこを解決しないと、年齢的にも復活は厳しいでしょう。
Unknown (管理人)
2014-07-17 21:05:26
>リゴンドーさん
階級に順応しきれてない、との印象は私も強く感じました。
もう少し時間をかけて、とも考えなくもないですが、ペレス戦なんかも際どいものでしたしねぇ
いまさらクラスを戻すというのも難しいんでしょうし、先行きはなかなか厳しいと私も思います。

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