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デボン・アレキサンダー対ジュニア・ウィッター(2009/08/01)

2009-08-02 11:06:36 | ボクシング
WBCスーパーライト級王座決定戦

カリフォルニア州のSL級の世界タイトルマッチ・ダブルヘッダーから。22歳の新鋭デボン・アレキサンダー選手(Devon Alexander)と35歳の元王者ジュニア・ウィッター選手(Junior Witter)との間で争われた空位の王座決定戦はアレキサンダー選手のスピードで上回る展開の末に8回終了後にウィッター選手がギブアップするTKOで若い新王者が誕生しています。(体格比較)

アレキサンダー選手のスピードが立ち上がりから元王者を圧倒します。サウスポースタイルからの右ジャブ、左ストレートで積極的に仕掛けるアレキサンダー選手に対しウィッター選手はカウンターを狙っていくのですが、そのカウンターにアレキサンダー選手のカウンターを合わされます。
スピード任せで大振りなウィッター選手の攻撃に対してアレキサンダー選手が小さく返すカウンターの右フック、左ストレートが冴えた試合序盤戦。
5回には左を強振しようとしたところにアレキサンダー選手の左ストレートをカウンターで決められてあわやノックダウンのピンチにも陥った元王者。
ペースを失った展開のままスタミナも落ちて戦意が萎えてしまったのでしょうか。5回のピンチ以降は特に強いパンチを食う場面はなかったのですが、8回終了後の唐突な「ノーマス」で試合を投げています。
8回終了までの公式のスコアは80-72,79-73x2でいずれもアレキサンダー。リングサイドのプレスのスコアも2~4差でアレキサンダーというものでした。

昨年末に見たウィッター選手の再起戦のボクシングが以前とは見違えるようなもので、復調次第では大いにチャンスがあるとも思えたこの日だったのですが、全く見せ場を作れずに最後はノーマス。ボクシングも以前の不恰好なものに逆戻りしていてかなり失望、というか腹立たしい気持ちになりました。
アゴを突き出して組み立てなしで戦うスタイルの限界でしょうか。35歳と言う年齢に加えて、この試合の終え方でウィッター選手のトップ選手としてのキャリアは終わったと言えるでしょう。

アレキサンダー選手は19勝(12KO)。ウィッター選手は37勝(22KO)3敗2分。

試合動画(dailymotion)

WITTER'S A QUITTER(Sporting Life)
写真
Photos: Bradley Beats Campbell, Alexander Stops Witter

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2009-08-03 01:44:24
こういう負け方はきついなあ・・・。
ウィッタ―は身体能力はこの階級の中ではずば抜けて高く、それに依存したボクシングスタイルなのでアレクサンダーやブラッドリーみたいな身体能力の高い選手は苦手なんだろうな。
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Unknown (パンチ)
2009-08-03 05:16:55
いつも更新お疲れ様です。
ウィッター選手負けちゃいましたね。自分はウィッター選手のようなスピードと反射神経のかたまりのようなボクシングスタイルが好きなだけに残念です。

ヤッパリこーいったスタイルは年齢が上がってくるとキツいんですね。
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Unknown (管理人)
2009-08-03 19:07:13
>Unknownさん
スタイルの敗北でした。

>パンチさん
昔に比べて特にスピードが落ちている気はしませんでした(スタミナ面の影響は感じた)。
デタラメなボクシングは、対等以上のスピードがあって技術を持つ相手には通じない、というだけのことだと思ってます。
試合の終え方も最悪でした。2度とアメリカに呼ばれることはないんじゃないでしょうかね。見たくないので歓迎ですが。
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