WBCバンタム級タイトルマッチ
日本の山中慎介選手(Shinsuke Yamanaka)がパナマの元王者アンセルモ・モレノ選手(Anselmo Moreno)の挑戦を受けた注目のバンタム級戦は東京で行われ、山中選手がスプリットの12回判定で際どく防衛に成功した一戦でした。
サウスポー同士の両者。強打で鳴らす山中選手相手で挑戦者が少し警戒するか、慎重に来るか、とか勝手に想像していたのですが、思った以上に普通に戦うモレノ選手で、かなり近い距離(=危険な距離)から右をどんどん繰り出しながらのプレスで序盤のペースを掌握します。
山中選手も代名詞の左ストレートや右フック、アッパーなどの迫力満点の攻撃を繰り出す場面も見せるのですが、どうしてもモレノ選手の右リードに先手を奪われる展開を覆せません。少し力んだコンビネーションを振れば右フックや左ストレートをきっちりと決められてしまいます。
6回にはシャープな左ストレートをブチ込まれる場面もあり、9回には左ストからの返しの右フックを浴びて大きくよろめくピンチも見せてしまった王者の劣勢は明白に映ります。
ピンチの直後の10回に左ストレートを強く決めてモレノ選手を効かせる場面を作ったのは流石でしたが、山中選手の消耗も大きく、回復を許した挑戦者の右左と固いディフェンスを崩すことは最後までかなわず、はっきりとした差を示された末の山中選手の敗北、という風に私には見えた試合でした。
公式のスコアは3者ともに115-113で2-1山中。シロート採点119-109モレノ。4ラウンド終了時点での採点発表で山中リードというのにまず驚きましたので、試合終了後の採点発表を聞いてスプリットで山中防衛というのを耳にした時の驚きってのはありませんでした。
飯田さんセレスさんが仰っていた通り、際どいラウンドもいくつかあったのはその通りだと思います。思いますがとりあえず生放送をみただけの現時点ではちょっと理解に苦しむ試合結果で、モレノが気の毒でなりません。
山中選手は24勝(17KO)2分。モレノ選手は35勝(12KO)4敗1分。
Dougie’s Friday mailbag(Doug Fischer/RingTV)~115-113山中
adam abramowitz(Saturday Night Boxing)~115-113モレノ
Yamanaka Edges Moreno By Split Nod, Retains Title(Jake Donovan/BoxingScene)~116-112モレノ
Yamanaka, Concepcion Win: Post Fight Report Cards(Cliff Rold/BoxingScene)~116-113モレノ
Ryan Bivins(SweetBoxing)~119-109モレノ
Shinsuke Yamanaka vs Anselmo Moreno 2015-09-22
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予想ではモレノのボクシングが上回るも僅差で山中と思ってましたがいざ試合になると明白にモレノのでしたね!
やはり距離感や体の柔らかさはもちろん本当に目がいい選手ですね!
モレノが負けた選手マレスやパヤノとはいい勝負すると思いますけど!
実況は右を強調してましたがぜんぜん使えてなかったですね
ヒット数が気になりますね。
すごく山中贔屓に見てましたが115-113、116-112くらいでモレノの印象でした。
モレノが判定に対してあまりアピールしていないように見えたので、なんだろうなと思いました。
こんな判定をつけるようではファンが不信感を持つのは避けられないでしょうし、何よりどこでやるかで勝敗が半分決まるのであればスポーツとして全くアンフェアです。
これでは開催地やプロモーター、放送局関連で多くのトップ選手達が揉めてなかなかビッグファイトが成立しないのも仕方なしと言わざるを得ません。
これで他の名のある選手が日本でやってもいい、と思うでしょうか。
無理矢理にジャッジがどう評価したのか考えると、4ラウンドまでは山中がアグレッシブさを出し、8ラウンドまではモレノがアグレッシブさを出していてのジャッジなのでそうなったのではとなるんですが、飯田さんが試合中にモレノのジャブはポイントにつながっていない的な発言をされていたのですが、それでは現代ボクシングに逆行しますし、なによりそうでなくても山中の攻撃を外し、リターンもきっちり決めていたのではと思います。うーん亀田選手がいなくなって久々に大きな疑問のある判定だったとおもいます。どちらにしても山中選手からすれば評価の落とした試合だと思います。
ぶっちゃけ、メイ対パックよりもよほど明白だと思ったんですけど
モレノがかわいそうです
山中選手は攻撃がワンパターンなのか今回がたまたま調子が悪かったのかモレノが強かったのかわかりませんがあんま良くなかったです。
正直言って、二つ山中につけただけでもちょっと地元びいきかなあと思ったのですが。
解説も中盤以降はうまく当たっていないパンチに大声を上げて、モレノのヒットにはだんまりという感じで、どうにもモヤモヤが残る試合でした。
よくあることとはいえ、ここ数年不公平な採点があまり目立たなかった気がするので、残念です。
5-8Rは山中がタイミングを掴んで攻勢でしたので、
優勢かと思いましたが、逆。9-12Rは2Rずつポイントを
取り合ってのドローかと思いました。
山中は、思ったよりも普通に右ジャブが当たったし、威力は
上だったので、左にこだわらず右ジャブをバンバン出せば、
良かったかと思います。
顔面への右ジャブは威力の差も考慮しますと、いい勝負だった
と思いますが、モレノのボディーへの長ーい右ジャブは厄介
でしたね。
山中は、右ジャブの威力も十分で距離も長いので、もっと
バンバン売って欲しいですね。
これだけの難敵と互角に闘えたのだから、ものすごい経験値
が付きましたね。