本日のロック

酸性雨ってまだ降ってるの?って聞かれたんだ。

本日の滋養

2007-05-30 20:16:51 | Weblog

黒幕 昭和闇の支配者 一巻』 大下英治

日本を代表するフィクサー・児玉誉士夫。この右翼の大立物を中心に、戦前・戦後の日本政界について書かれています。驚いたのは、日韓国交回復にも一役買っていた児玉と、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領との会談内容です。本作によれば、朴大統領は児玉に対して「今後、両国の争いの種になることを避けるため『竹島』を爆破してはどうか」と提案し、児玉はそれを引き受けたといいます。結局、行動には移されなかったものの、この時点(おそらく60年代)で、竹島問題が想定されていたとすれば非常に興味深いことです。そして、本作のもう一人の主役は渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役会長です。大野伴睦に近かった児玉は、大野の番記者だった渡辺とも親しくしていたようで、本作では二人に纏わるエピソードがいくつも語られています。


ハーヴェストとロック

2007-05-29 05:10:35 | Weblog

午前3時のハーヴェスト。

と、書くと、それとなくイカしたタイトルのようですが、当然、文字通りの意味しかないわけです。仕事帰りの気だるい足取りで辿り着いたハーヴェストのカウンターには、口髭カメラマンのオサナイさんがひとり。これ見よがしにあくびを連発するマスターのタカシさんから「とっとと帰れよ」オーラをビシビシと感じながら、小声でエロトークです。

 

「こないだ山手線でね」と、口火を切ったのはオサナイさん。

「ランドセル背負った、制服着た小学生の男の子がさ。 二人でコソコソ週刊誌を読んでたのよ。 それも、実話系のヤツ」

「あー、ちょっと刺激が強そう」

「まぁ、でも、健全でいいことじゃない? 体格からして5、6年生くらいだったし。 そういうの見たくなる時期でしょ。 で、袋とじとか必死で破いて、大事なところまでビリっていっちゃって」

「そりゃ、お約束ですけど、ショックでしょうね」

「そうそう、そんでさ。 ショック受けてんだか分からないけど、片方の子が言うわけ。 “こういうのだけ集めて本を作ればいいのにね”って」

「袋とじだけの本ですか。 でも、俺も作りましたよ。 みうらじゅんじゃないけど、エロスクラップみたいなの。 袋とじスクラップってのは新しいかも」

「いや、俺も最初はそう思ったんだけど。 でも、どうも、そういう感じじゃないのよ。 純粋にエロだけの本が欲しいみたいな・・・」

「と、言うと?」

「あの子達、エロ本の存在を知らないんじゃないかな」

「えっ?」

 

そちら方面でも仕事をしているオサナイさんによれば、現在のエロ本は、付属DVDのオマケという本末転倒な状態だそうで、業界全体は完全に右肩下がり。この件も拍車を掛けたようです。ただでさえ嵩張る上に、購入時には覚悟を要し、捨て場所にも困るこの媒体は、完全に時代遅れになっているようなのです。

 

「自分のパソコンにエロ画像を放り込んどく分には親にバレるリスクも少ないしさ。 コンビニから撤廃されたら終わりじゃないかな」

 

うわー、なんだそれ。

エロマンガ島に、心ときめかなくなる小学生も出てくるのかしら。なんと言いますか、裸の美女で溢れた島よりも、エロ本が山ほど落ちてる島に行きたかった頃を思い出しました。

 

本日のBGM: 「ドーテー島」 オナニーマシーン


電車での睡眠とロック 

2007-05-28 21:29:22 | Weblog

今日も今日とて、日帰り出張。茨城方面から帰ってきました。のですが、その帰りの「スーパーひたち」の車内でのこと。

直前までバタバタと雑務をこなし、なんとか電車に駆け込んで、席に付きふぅっと一息ついた、その時です。うわ、なんだ、これ。空席の目立つ9号車に立ち込める異臭。カバンを荷棚に置くために立ち上がり、それとなく周囲を見渡すと、理由はすぐに判明。3席前(!)のオッサンが、マクド○ルドの紙袋から、ポテトを取り出してモシャモシャ食べていました。いや、僕も食べますよ。でも、僕の場合は、待ち合わせや、打ち合わせで利用することが多く、もとから匂いの充満する店内で食べていたので全く気付かなかった。すごいね、街なかでは宣伝効果の高い匂いなんだろうけど、これから寝入ろうとする人間にとってはかなりキツいです。とか思いつつ携帯をいじっていると、二人の有名人の訃報を告げるニュースが入っていました。結局、電話に次ぐ電話で寝られず。


ハーヴェストとロック 

2007-05-26 18:36:36 | Weblog

いつもと同じハーヴェストのカウンター。ひとつだけ違うのは、僕の隣にピ○チュウが座っていたことだ。その、ひどく大柄なピカ○ュウは、芋焼酎の水割りを傾けながら、若くて可愛いくて、失礼ながら頭の悪そうな茶髪の女の子と話し込んでいた。

先日惜しまれながら店を閉じた「ストロベリーフィールズ」には、深夜にバニーガールが飛び込んできたこともあるし、僕はそういう予期せぬ出会いこそ飲み屋における最大の楽しみだと信じているから、ピカチ○ウとも仲良くやろうと決めていた。

実際、ピカチュ○は気のいい奴で、僕がチラチラと様子を窺っていると、初対面にも拘らず気さくに話しかけてきた。さっきまで隣の女の子と焼肉を食べていたということで、息がとてもニンニク臭かったけど、まぁ、そんなことは大きな問題ではない。

杯を重ねて調子が出てきた○カチュウ。狭いに店内に響き渡るような大声で、「今年は巨人が絶好調で嬉しい」とか、「藤本美貴まで熱愛スクープされてモー娘はどうなるのか」とか、「BIGは自分で勝敗を選べないから宝くじと変わらない」とか、恐らく今朝のスポーツ報知で得たであろう知識を披露し始めた。僕は巨人にも芸能界にもサッカーくじにも興味が無いので、終始、無言。いや、色々と考えるところはあったけど、今夜は仲良くやろうと決めていたから。

途中でコウヘイ君が店に入ってきた。目の前のピ○チュウの姿に面食らった様子で、僕と目が合うと、「こんちわっす。・・・で、なに、コレ?」と無言で訴えてきた。僕は何度か首を横に振ってそれに答えた。

コウヘイ君は、ピカ○ュウの大きな背中を避けるようにして奥の席に向い、ピカチ○ウの連れの女の子の隣に座った。僕は内心、「お前、空気読めよなぁ。 なぜそこで奥に行くわけ? ふつうは俺の隣に座って援護射撃するでしょ? 全然、こっちの状況が変わらねーだろが!」と、思ったが我慢した。

その後、(当然、予想は出来た事態だけれど)、僕とピカ○ュウが盛り上がらない会話を続けているのを尻目に、コウヘイ君はピカチュ○の連れを口説き出した。女の子はまんざらでもない様子だ。○カチュウが明らかにイライラし始めたので、僕とマスターのタカシさんは「バカ! やめとけ!」と心の中で叫んだが、残念ながらコウヘイ君は空気が読めない。そして、調子に乗ったコウヘイ君が彼女の肩に手をかけた瞬間、ピカチュ○の体から電流が迸るのを見た。

 

 

その日、勉強になったのは、海外で放映されているポ○モンのアニメでは、登場人物は全て吹き替えだが、ピ○チュウの声だけは万国共通で大谷育江、ということだけだった。(あと、タカシさんは怒らせたら非常に怖いということも知ったけど、これは、まぁ、想定内)

 

全てが収まった後で、○カチュウがコスプレキャバクラの客引きであることが判明した。 

脱いでから来い。

 

BGM: 「けんかをやめて」 竹内まりや


本日の滋養

2007-05-25 20:09:16 | Weblog

『臨死!!江古田ちゃん(2)』 瀧波ユカリ

僕が購入する漫画は、ほとんどが一話完結か四コマです。これは、昼飯を食べながら読むためで、そのために血や体液が出てくる漫画はほとんど読みません。

『江古田ちゃん』は四コマにも拘らず、トンでもない密度で攻めてくる作品です。主人公が基本的に全裸という設定を崩さず、ここまで戦い続けていることだけでも価値があると思います。


あの方とロック

2007-05-24 19:41:39 | Weblog

事件以来、もの凄く気になっているので、あの方に(ウソ関西弁訳で)架空インタビュー。

 

「せやから、もう勘弁してぇ言うとるやろ・・・。 コロンバイン高校んときかて、僕、散々コキおろされてんねから。 あんときはムーアの取材にも一生懸命つき合うたし。 自分でいうのもアレやけど、結構、マトモなこというたつもりゃけどね。 せやのに、なんでいまだに呼び出し食らわなアカンの? ほんま勘弁してほしぃわ。 

まぁ、そらね。 いい歳して白塗りで出てますよ。 豚の血ぃ撒いたりもしてました。 えぇ、してました、してました。 アンチクライストスーパースターとか呼ばれてますわ。 せやけど、それでもって「お前が原因や!!」いわれても困るがなぁ。 フクシマとかいわれても知らんし。 

そしたらね。 逆に、こっちから質問さしてもらいますけどね。 例えばあの子の本棚に『DMC』とか並んどったら、おたくら、どないするつもりなん。 「サツガイセヨ」とか、あの内容を文字通りとるんかいな。 クラウザー君は、1秒間に10回「レイプ」とかいうとるよぅやけど、それも断罪しはるん? もぉ、つくづくアーチストに厳しい世の中やねぇ。 多重人格探偵かて困っとるやろしなぁ。

いや、別に言い訳するわけやないで。 僕を悪者にして済むんやったら、それでもいいんやけどね。 でも、そういう問題でもないやろと。 聖書破いても、おかんは大事にせないかんやろと。 なんかこう、違う気がすんねんけどなぁ・・・」

 

痛ましい事件であるのは誰の目にも明らかですが、だからこそ、分かりやすい悪役を(しかも、曲すら聴かずに)設定してはいけないと思います。もちろん、それがひとつの側面ではあるにせよ、一般常識で図りかねる犯人の心情を、同様に理解しづらいアーティストの存在と結びつけて、何となく分かった気になるというのは非常に危険な行為ですし、結局のところ、そこから真実は見えてこないのではないか、という気がするのです。僕も彼のアルバムを持っていますが、母親を殺そうと考えたことは一度もありません。

色々と波紋を呼びそうなテーマなので敢えて書きませんが、元ネタはもちろん、姉さんです。

※ 追記: 「別に構いませんわよ」と言われたので、遅ればせながら付け加えますが、姉さんとはこちらの方です。アフレコ芸で稼げるのではないかと。


本日の滋養

2007-05-24 18:20:24 | Weblog

このところ、なんとなくレコード屋から足が遠のいていましたが、一気買いをしたい気分に。相模原で昼の会食を済ませた後、小田急の急行で新宿に出て、タワーレコードへ。

 

『Musical』 クラムボン

音の面で、これだけ「今」を捉え続けているバンドは少ないと思います。BRUTUS最新号の「え~、なにせミュージシャンは落語好きなもので!」という特集(色んなテーマについて「なにしろ○○なもので」というタイトルをつけると途端にマガジンハウスぽくなるのが不思議ですね。『なにしろ豆腐好きなもので』だったら、あぁ、きっと「有名フレンチシェフの現代豆腐百珍」とか、「男前豆腐店の新作ネーミング公募」などの企画が並ぶのだろうなぁ、と思いますし、『なにしろ女子高生好きなもので』なら、会田誠とか、『バベル』の菊地凛子が登場する気がします。ずるい)において、クラムボンのベーシストであるミトが、春風亭正朝について語っていて、初めて新作を知りました。

 

『ギタリストを殺さないで』 bloodthirsty butchers

スペースシャワーのHPで、このバンドを初めて知って、あまりにカッコよかったので購入。

 

『夢の万祝』 六畳人間

日本語ロック好きな皆様におかれましては、一刻も早く、彼らの音に触れて頂きたいと切に願う次第であります。

 

『Private/Public』 高木正勝

先日、ハーヴェストのタカシさんから借りたのはこのピアニストのアルバムでした。これは彼の初のライブ盤です。ちなみに、ハーヴェストで流れた時に「あれ? これ聞いたことがある気がするなぁ・・・」とタカシさんに告げると、「公文のCMだろ」と言われ、その場にいたお客さん全員が「あぁ!!」と納得。彼の「girls」という曲がBGMとして使われていたのでした。HPで聞けますので、よろしければ。

 


朝とロック

2007-05-22 18:42:52 | Weblog

昨夜も会社の仮眠室で起床。洗面所で顔を洗って歯を磨き、駅前のセブンイレブンまで。「ぶかっけうどん」と「なだ万のほうじ茶」を購入し、駅に向かう人並みを避けつつ、会社へ戻る道中でのことでした。

禿げのオッサンと並んで、こちらへ向って歩いてくる地味目のOL風女性。僕と目が合ったその瞬間、彼女は突然、叫び出したのです。なんと言いますか、ガギャガギャギャー!!!という感じで。誰かに何かをされた訳ではないのは、彼女の目の前にいた僕が最もよく分かっています。あぁ、そういう人だったのか、と僕は思います。オッサンは明らかに迷惑そうな目で彼女を睨むと、足早に僕の横をすり抜けて行きました。僕は僕で、道路を横切って反対側の歩道へ向います。彼女も叫び声を上げながら駅へと歩いていきます。通勤途中の人びとも、黙って道を急いでいました。

そんなよくある朝。


ハーヴェストとロック(カラーゲ編)

2007-05-16 17:52:51 | Weblog

本日は、少々クドい話であります。

ひと仕事終えて、会社の仮眠室で朝を迎えた昨日。目を擦りながら職場のあるフロアへ顔を出すと、何やら不穏な空気が漂っていました。早くここから逃げなければ、と虫の声がエマージェンシーを告げたのですが、時すでに遅し。出張が緊急決定し、寝ぐせ髪もそのままに東京駅へと向いました。出張先では当然のことながら、様々な難題が生じ、それを粛々とこなした末、午後9時になってどうにか任務から解放。慰労を兼ね居酒屋へ向います。

入店後、僕がトイレに立っている間に、同行した先輩が注文を済ませており、次々と料理が並べられていきました。そして、僕の目の前に置かれたのは唐揚げでした。 おぉ! 僕は別に唐揚げが特別に好きなわけではありません。にもかかわらず、信じ難いことに四夜連続(一昨日の夜は仮眠する前に会社近くのバーで唐揚げ南蛮ソース、その前はタカサワ君と行った白木屋で若鶏の唐揚げ、その前日は「ハーヴェスト」でガーリックチキンフライ)で唐揚げを口にすることになったのです。

こんがりと狐色に揚がった若鶏を、不思議な縁を覚えつつ眺めていると、「ハーヴェスト」のマスター・タカシさんから電話。

「こないだお店でかけてたピアニストアルバムが返ってきたけど、お前、借りたがってなかった?」

というので、とりあえず今は出張先なので置いといてもらえますか、と言うが早いか、「タカシさんとこで食べてから、毎日、唐揚げが出てくるんですよ」。

「あー、そういや、スドウさんが頼んだの貰ってたな。 揚げ揚げということだろ」 

いや、違うだろ。 

「こないだヒトミちゃん(高校教師でキャバクラ嬢)も、同伴で三日連続、寿司屋だって嘆いてたよ」

まぁ、お寿司ならいいけど、でも、ちょっと違うような。寿司屋にはお寿司を食べに行くけど、僕は唐揚げ屋に通っている訳ではないのです。しかも、この4日間、一度も自分で注文していないのに。

電話を終えて席に戻ると、当然のように唐揚げは残っていませんでした。誰だ、ひとりで二つも三つも四つも食べたんは。あ、カラーゲだ。

 

本日のBGM : 「カラーゲ」 theピーズ