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今年もやってるやってる~

大変化のフライ級戦線(色々:09‐22‐16)

2016年09月22日 00時37分59秒 | 世界ボクシング
最近(2016年9月22日ごろ)のニュースです。

1)今月10日にWBCスーパーフライ級王座を獲得し、4階級制覇達成を果たしたローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)。これまで保持していたWBCフライ級王座は既に返上しています。

2)ロマゴンの王座返上が先日だったため、当然の如くその後釜争いがいつ、だれによって争われるかは決定していません。一応現在のWBCフライ級1位はナワポーン ソー ルンビサイ(タイ)、2位はファン エルナンデス(メキシコ)となっています。ナワポーンは5年前にWBCの地域王座であるABCO王座を獲得してからその王座の防衛に専念。防衛回数は20度ぐらいになるのではないでしょうか。エルナンデスはナワポーンがその王座を獲得する2か月前に来日し、当時WBCのミニマム級王者だった井岡 一翔(井岡)に挑戦した選手です。

同級のシルバー王座にモハマド ワシームというパキスタンの選手が存在。韓国を本拠地としている選手で、これまでの戦績が4勝(3KO)という中々興味深い選手がいることをつけ加えておきます。

3)ロマゴンのスーパーフライ級への転級を追うように、WBAスーパーとWBOの2冠保持者だったファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)もフライ級の王座を返上。激戦区となりつつあるスーパーフライ級への参戦を表明しています。エストラーダは来月8日、比国の中堅選手レイムンド タブゴンと無冠戦10回戦で対戦することが発表されています。タブコンは昨年11月に上記のエルナンデスに5回TKO負けを喫していますが、今年の3月に比国国内王座を獲得。7月に南アフリカに遠征し、空位だったIBFインター王座戦に出場するもTKO負けを喫している選手です。

4)ここ数か月、エストラーダとの対戦交渉に乗り出していたのがWBAフライ級レギュラー王者の一翔。エストラーダの王座返上により、晴れてWBA同級の最上位王者に就任。といってもスーパー王座に昇格ではなく、たんこぶが取れた、というものです。エストラーダはロマゴンや、WBOスーパーフライ級王者井上 尚弥(大橋)への挑戦を希望しています。もしエストラーダが井上挑戦のためにこの師走に来日したら、一翔はさぞ肩身の狭い思いをするでしょうね。

5)これまで9度防衛してきたWBOライトフライ級王座を返上し、フライ級に乗り込んできたのがドニー ニエテス(比)。ニエテスはロマゴンやエストラーダとの対戦を目的に同級に上がってきたのですが...。ニエテスの立場はかなりかわいそうですよね。ちなみにニエテスのフライ級転向第一戦は今週末24日に行われます。そのリングでニエテスは元WBCライトフライ級王者エドガル ソーサ(メキシコ)と対戦。空位のWBOインターコンチネンタル王座を争う事になります。

6)現在空位となっているWBOライトフライ級、同フライ級王座決定戦は今のところ未定です。


フライ級のまとめとして、2016年9月22日現在の同級の各王座の保持者は下記のようになります。

WBA(レギュラー):井岡 一翔(井岡/防衛回数3)
WBA(暫定):スタン クラティンデーンジム(タイ/1)
WBC:空位
IBF:ジョンリエル カシメロ(比/1)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):比嘉 大吾(白井・具志堅/0)
WBOアジア・太平洋:(空位)
日本:粉川 拓也(宮田/3)

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