DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ミッチェル、勝てず(WBAライト級:暫定王座)

2015年12月22日 02時54分45秒 | 世界ボクシング
今月12日、英国で行われた試合結果です。
WBAライト級王座決定戦(暫定王座):
イスマエル バルロソ(ベネズエラ)TKO5回2分47秒 ケビン ミッチェル(英)

*ミッチェルはかつて、同国人アミア カーンの最大のライバルとして世界王座獲得が約束されていた元ホープ。しかしこの試合がすでにプロ44戦目で、自身も31歳となっています。5月にWBC王者ホルへ リナレス(ベネズエラ/帝拳)に挑戦しますが、その試合では大激戦を演じた末に10回TKO負けで散っています。

今回の4度目の世界挑戦はどう考えてもミッチェルのために作られた世界戦。前同王座の保持者であるデリー マシューズ(英)にWBO王者テリー フラナガン(これまた英)への挑戦権を与える代わりに暫定タイトルを返上させ、その後継者決定戦にミッチェルが登場しました。しかし期待とは裏腹に、ミッチェルはいい所なく敗れてしまいました。

この試合後の戦績が19勝(18KO)2引き分けという怪物的レコードの持ち主であるバルロソですが、数字ほど怖い選手ではないように感じました。バルロソ云々より、ミッチェルにはリナレス戦からの疲労/ダメージが多々見受けられ、試合が行えるコンディションではなかったように思われます。

4回、足が揃った所に右フックを貰いあっけなくキャンバスに沈んだ英国人。最終回となった5回には、右をコツンと当てられる感じで再びダウン。その後の連打でレフェリー・ストップに追い込まれました。

この試合を見る限りミッチェルはリナレス戦後、もっと休養を取るべきだったでしょう。それに加え、ミッチェルのサウスポー対策の無さが浮き彫りとなってしまいました。

   

これまでにWBAラテンの暫定王座、NABAの暫定、NABOの暫定と3つの暫定王座を獲得してきたバルロソ。今回も暫定が付く王座ですが一応世界王座獲得に成功しています。現在のWBAライト級王座にはバルロソの格上王者としてアンソニー クロラ(英)が君臨中。来年早々に両者によるWBA内での王座統一戦が実現する運びとなるようです。


ミドル級12回戦:
前WBA暫定王者クリス ユーバンク(英)TKO7回終了 ゲリー オサリバン(アイルランド)

*理不尽な形で暫定王座を手放しているユーバンクですが、王座損出後も中々のパフォーマンスを見せています。タフなオサリバンは打ちまくり7回終了TKO勝利。白星をまた一つ付け加えることに成功しています。

   

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドネア、苦戦の末王座に返り... | トップ | 日本国内スーパーフェザー級... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

世界ボクシング」カテゴリの最新記事