DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ジェイコブス、ライバルに速攻勝利(WBAミドル級:レギュラー王座他)

2015年12月10日 01時54分22秒 | 世界ボクシング
先週末5日土曜日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBAミドル級戦(レギュラー王座):
王者ダニエル ジェイコブス TKO初回85秒 挑戦者ピーター クイリン(共に米)

*地元出身の選手同士の一戦となった注目の一番。実力拮抗者同士の対戦だったため、長期戦が予想されていました。しかし蓋を開けてみると1分半弱で決着がついてしまいました。

試合開始から50秒ほどでジェイコブスの右クロスが炸裂。それを気に王者が猛連打で挑戦者を痛めつけていきます。クイリンが大きくぐらついたため、レフェリーがストップに入ろうとしましたが、そこで主審は挑戦者の足取りを確認。足元がおぼつかないクイリンは試合続行を許されませんでした。



予想外の速攻勝利で3度目の防衛に成功したジェイコブス。さらなる飛躍が期待されます。こちらも予想外の速攻決着、敗戦を味わってしまったクイリンですが、試合後のコメントでは一切の不満ももらさず、王者、主審の仕事ぶりを褒めていました。潔し敗者。こういう選手は今後、頑張ってほしいですよね。

現在のWBAミドル級には、当然の如くと言いましょうか、3人の世界王者が君臨しています。

スーパー王者:ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)
レギュラー王者:ジェイコブス
暫定王者アルフォンソ ブランコ(ベネズエラ)

そしてWBAから理不尽な態度で暫定王座を剥奪されたクリス ユーバンク(英)が加わります。もしニューヨークで試合が行われるのであれば、「ゴロフキン対ジェイコブス」もあり、ではないでしょうか。


WBAフェザー級戦(レギュラー王座):
王者ヘスス クエジャール(亜)判定3対0(116-111x2、120-107)挑戦者ジョナサン オケンド(プエルトリコ)

*比較的地味な存在ながらも今回が5度目の防衛戦となるクエジャール。王座を獲得した一戦を含め、世界戦をすべて米国で行っており、実力は認められている、と見ていいでしょう。

今回の挑戦者オケンドは、9月にジョニー ゴンザレス(メキシコ)に勝利を収め今回の挑戦に漕ぎ着けました。これまでに敗れてはいるもののアブナー マレス(メキシコ)、ウィルフレド バスケス(プエルトリコ)、ファン マヌエル ロペス(プエルトリコ)等名前のある強豪たちとの対戦があり、名前では王者の上をいっていると考えていいでしょう。

試合のほうはクエジャールが中盤戦までに攻勢をかけ、主導権とポイントをリード。アルゼンチン人は4回にダウンを奪っています。終盤戦、挑戦者が前に出て逆転を計りますが王者がうまく逃げ切る形に。また一つ防衛記録を伸ばす結果となっています。

ミドル級と同様3名の世界王者を有するWBAフェザー級戦線。

スーパー王者:レオ サンタ クルス(メキシコ)
レギュラー王者:クエジャール
暫定王者:カルロス ザンブラーノ(ペルー)

実力ではクエジャールがリードしていると思います。
コメント (2)
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