大連だより

中国は大連からお届けします!

若き先生たちと魚のしゃぶじゃぶ店へ

2015-11-29 06:27:52 | 黄海校区
大連海洋大学には、日本語学科以外でも留学経験のある先生が結構おられるようだ。昨年来てしばらくの時、大学前のバス停で偶然知り合ったのが水産生命学部のSさんだ。「バス、遅いですね?」と日本語で声をかけられびっくりした次第だ。聞くと、大連 海洋大学の先生だと言う。北海道大学に留学していたとのこと。なるほど、それで日本語がペラペラなわけだ。

その後、Sさんを通して同じく北海道大学に留学していたYさんや鹿児島大学に留学していたHさんとも知り合う。お三方とも、水産生命学部の若き先生方だ。

先日帰国した折に、日本のラーメンをお土産にプレゼントした。ラーメンの本場中国だが、日本のラーメンはなかなか人気がある。Hさんも日本で食べたラーメンはとても美味しかったと言われていたことを思い出したからだ。

そのお礼にと食事に誘ってくださった。「先生、淡水魚のしゃぶしゃぶ、大丈夫ですか?」と聞かれて、こちらでは羊肉のしゃぶししゃぶは有名だが、はて淡水魚のしゃぶしゃぶとは?と思いながら、もちろん「大丈夫です!」と即答した。

雪の降る寒い日であったが、Sさんの車で4人で出かける。着いたところは、私がふだん学生たちと行く店と違って明らかに高級な感じがする店だ。まぁ、言うなればふだん行く店が‘大衆食堂’だとすれば、今トレンドの‘リッチな店’というところか。店の中には見たことがない魚が泳いでいる。Hさんが、あれあれと、指し示してくれる。

魚は食べ放題。最初に魚を食べ、あとでキノコや野菜類を食べるのがコツだそうだ。食べてみると淡白でくせのない味、ゴマだれとよく合う。美味しい!と言うと、Sさんが「よかった!何がいいか、3人で相談して、決めたんですよ。」と。その気持ちが嬉しい。

Sさんは授業と研究以外で教務の仕事をしていてこれまでとても忙しそうだったが、1年の任期がようやく終わったと喜んでいた。3人の話では、若い先生はとても忙しいという。土日もほとんど仕事をしていると。Hさんは「日本もそうでしょ」と。大学のことは知らないがきっと日本も同じではないだろうか?その辺りのところは、3人の方が詳しいだろう。

忙しく、色々悩みもあるだろうが、3人の様子は快活で楽しそうだ。若いっていいなと思える。今度は、カレーかおでんをご馳走しますよ、と言うと、Sさんはカレーもおでんも食べたいと。

よし、今度は私が腕をふるってご馳走 します!!


店の人に撮ってもらった写真


これはHさんが自撮りで撮った写真


雷魚という話になっていたが、後でガイドブックをみると班魚のようだ


しゃぶしゃぶと数秒で色が変わる




人と人の繋がり

2015-11-08 21:11:32 | 外国で暮らすということ
人と人の繋がり

中国に来るまでは、特別意識したわけではないが、私の頭の中には日本人と中国人という分類があったように思う。

中国人とは、言葉も文化も異なる、まさに外国の人々であったわけだ。

ある面ではむろんその通りである。世界はみな兄弟なんて言うつもりはない。違いを意識することは大切であると思っている。

しかし、こうやって1年あまり中国で暮らしていると、言葉は通じなくとも表情や仕草で伝わって来るものがある。快活であったり、人見知りであったり、面倒見がよかったり、、、この人いい人だなぁと思える。

それに先に書いた分類もおよそあてにならないことも分かった。

中国人は声が大きいとよく聞く。確かにそうかもしれない。

しかし、中国の学生と評判のお店に食べに行ったとき、物珍しさにはしゃぐ私に、いくらか閉口したように「先生、声が大きい。目立ちすぎる。恥ずかしい」と言われ苦笑したこともあった。確かに私は声が大きいようであるが、、、

さくらんぼをそのまま食べて「先生、洗ってください’」と注意されたこともあったけ。

中国人と日本人、マスで見ると、傾向はあるかもしれない。しかし、中国人もいろいろだし、日本人もいろいろなのだ。極めて当たり前のことなのだが、どうも、括りたがる傾向が日本人にはあるのではないだろうか。

中国で言葉は通じなくとも、意気投合できる(通訳を通してではあるが)人もいれば、日本人でも意思疎通が難しい人もいる。結局、何人(なにじん)情報ってのはまったくあてにならないということなのだろう。

いつものようにすっかり前書きが長くなってしまったが、今年の夏、富山に留学している中国の学生を訪れた。偶然、先生にもお目にかかり、学生が書いた作文を見せてもらった。富山の先生は、WEB版冊子をわざわざ送ってくださった。

そこには、人と人の繋がりが書かれていた。国境を越え、言葉の壁を越え、人と人は難なくつながることができる。私は中国に来て心底そのことを実感している。