だいまる凹凸日記

今まで、三日坊主どころか一日で終わらしていた日記。
子宮体がんになったからには、がんばって記録を残してみよう!

PET

2010-11-14 16:58:34 | 入院までの日々
8月27日 12時40分 PET(18F-FDG)

入院前の最後の検査である。
PETは検査費用が高額で、通常だと10万円程、保険が適用されても2万~3万程度かかる。
しかもすべてのがんが、保険の対象になっているわけではないようで、子宮体がんもここ数年で適用されるようになったようだ。

放射性薬剤を注射して体内の糖分の代謝を調べる検査のため、糖分を含む飲み物は一切禁止、朝8時までに食事をすませてその後は絶食となる。

地下1階の受付前で待っていると、名前を呼ばれて診療書類と地図を渡されて、PET検査室へ移動するよう指示される。
受付とPET検査室は棟が違うので、一度1階にあがってまた地下に降りることになる。
確かに地図がないとわっかりづらいなー。検査棟は古い建物なので迷路のようである。

検査室は放射性物質を扱っているため、関係者以外立入禁止。
検査薬を注射した後は、検査室を出ることができなくなると注意され、ソファとテレビしかない部屋に1人閉じ込められた。
検査のために、撮影まで静かに休憩する必要があるのかもしれないが、逆に落ち着かなくて緊張してしまいそうな部屋…
余分な薬を排泄するために、持ってきた500mlのペットボトルのお茶を飲む。
トイレに行った後、CTと同じような検査機械で撮影開始。
機械音はするがほとんど動かず、たまに少し移動してまた止まる。
検査は40分程かかった。


後日、撮影したものを見せてもらったが、MRIやCTと比べて臓器の画像がぼやけてよく見えない。
けれど、18F-FDGの集積が見られるところはがんの転移があるということなので、ぼやけていたほうがいいのだが、この画像に3万弱かかったのかと思うと何だか納得できないような…
先生の所見は「問題ないでしょう」ということだった。


2010-11-13 11:45:36 | 入院までの日々
8月2日から、鉄剤(フェロミア)を1日2回 朝・夕/1回2錠と、糖尿病の薬を1日3回 朝・昼・夕/1回3錠の服用を開始した。
鉄剤は手術に向けて造血のため、糖尿病の薬は経口ブドウ糖負荷試験では正常だったが、自主臨床試験の協力のためである。

飲み始めて10日目くらいから、胃がむかむかして吐き気がして、ご飯の味がしなくて食欲不振になり、頭が重くて痛みを感じて、少し動いただけで疲れやすく横になっていることが多くなった。
連日猛暑が続いていたため、暑さで体が参ってしまったのかと思ったが、何か様子がおかしい。
薬のことを調べてみると、二つの薬とも「吐き気・嘔吐・食欲不振」の副作用がある。
病気での体の不調は「たまに腹部の重い痛み」だけだったのに、薬のおかげで体のコンディションは最悪である。
しかもこの時期、夏カゼがはやっていた。
栄養がとれず睡眠も足りていない状態では、あっという間に感染してしまいそうだ。

手術に備えて体調を整えなければならないのに…飲む意味あるのか?

M先生に言うと、貧血の数値はでていないので鉄剤の服用をやめて、糖尿病の薬を1回2錠に減らして様子を見てくださいとのこと。
そのとおりにすると、副作用はほとんどなくなった。
日頃、漢方薬だけですませているので、薬の副作用がこんなにひどいものだとは知らなかった。


漢方薬は体質改善のため、そのときそのときの体調に合わせて処方してもらっている。
にきびとか、便秘とかいろいろ。

漢方薬を処方してもらっている先生に、子宮体がんで手術をすることになったと報告すると、「入院しても今飲んでいる漢方薬は毎日欠かさず飲むように。とめられても隠れて必ず飲みなさい」と言われた。

いや、先生。
手術後数日は絶飲食なので無理です;

手術後の更年期症状やリンパ浮腫など、考えられる後遺症すべてひっくるめて面倒みるから、安心して手術に臨みなさいと励ましてくださった。
危うく診察室で泣き顔をさらすところだった。


自己血貯血

2010-11-12 23:12:43 | 入院までの日々
8月25日 10時 自己血採血

8月25日と8月30日の2回にわけて、400ml×2回=800mlを採血する。

地図を片手に輸血部を探すが見当たらない。
職員の人に聞いてその場所に行ってみると、プレートがとってもわかりずらい位置にかかっていた。
さらに扉を開けるとすぐそばにベットがあって、その奥にもう1台ベットが並んでいる。なんじゃここは。

ベットに横になって採血の準備をする。
どちらの腕から採血するか血管を確認するので、両腕を見せてくださいと言われ腕を差し出すと、立派な血管ですねと褒められ(いいことなのか?)てどちらからでも採血可能とのこと。
利き腕を避けて左腕にしてもらう。

採血中は血液の勢いが良いようで、ずっと青ランプが点灯していた。採血時間は10分弱。
その後点滴に20分程、点滴の残りが1/3になったところで造血剤を入れて、さらに貧血治療薬のエスポー皮下用リンジを注射した。

採血後は激しい運動・労働はしない。
たんぱく質やビタミン、鉄分を多く含む食品(大豆・煮干し・あさり・卵黄・ほうれん草・切り干し大根・ごま・プルーン・のり等)をバランスよくとる。
鉄剤が処方されていると思うが、乳製品・お茶・コーヒーは鉄の吸収が妨げられることがあるので、水か白湯で飲む。
等々注意をうけてベッドから立ち上がると、看護師さんに背が高いですねーと驚かれた。

はい。ヒール7.5cmの靴を履いているから172cmです。


  同日   2時 心エコー

生理検査室へ

名前を呼ばれて中へ入ると、暗幕がはってあるため暗くてとってもあやしい…
上着を脱いで、左側臥位でベッドに横になった後、胸部にゼリーを塗って機械で画像を確認。時間は40分程かかった。

病院の外にでると熱気につつまれた。
早く気温が下がってくれないと、暑さで体がおかしくなりそうです;



手術日

2010-11-10 23:45:03 | 入院までの日々
手術の際に出血して輸血が必要になった時のため、自己血を貯血して備えることになった。
あまり早くに採血してしまうと、保存状態によっては使うことができなくなってしまうので、8月25日、30日に採血することに。
初診でかかったときに、手術は大体1ヶ月~2ヶ月くらい先になると聞いていたが、仕事の都合もあるのでいつぐらいになるか聞いてみると、

「9月末…10月初めくらいですね」

……………………………………………ええっっっっ!!!!!!
8月2日の結果説明のときは、9月初め~中旬位とおっしゃってましたよね???


手術の予定をすすめてくれてなかったようである。

主治医のM先生はお忙しいせいか、性格のせいか、一事が万事この調子で、この後もいろいろとやらかしてくれる(苦笑
電子カルテもあまり得意ではないようで、だいまるの緊急連絡先になぜか会社の電話番号が登録されていて、ご自分のパソコンの画面でそれを直そうとしていた。
先生、患者の基本情報は診療申込書をもとに受付で入力しているので、端末パソコンで修正することはできないと思います…
つか、病院から電話かかってくると会社の人もびっくりするんで、緊急連絡先欄に会社の電話番号を登録するのはやめてください。受付の方。

いくら進行度が遅いがんとはいえ、がんはがんなのでこのまま抱えているのは怖い。
手術を決意しているのに待たされるのも嫌だったので、もっと早く予定をいれて欲しいと訴えてみた。
が、難しいような言葉しか返ってこない。
10月初めの手術かぁ………

手術日は後日電話で連絡するとのことで、先に入院係で入院の手続きをすませてこの日は帰宅した。


循環器内科

2010-11-08 20:24:43 | 入院までの日々
手術日は決まっていないが1ヶ月~2ヶ月後には手術をして、手術後約1ヶ月は身体の自由がきかなくなる。

病名がわかった時点で、手術が必要となるため仕事を休むことになることは会社側に伝えてあったが、後輩の結婚式があったため会社の女性には知らせていなかった。
会社の会議上では婦人科系の病気、女性には子宮筋腫、一部の会社の飲み友達には本当の病名を伝えた。
ひとりひとりに病気の説明をして、できたら婦人科の病院に出向いて検査をうけるようにすすめる。
会社の健康診断で子宮頸がんの検査を受けているが、自己採取したものを提出する方法なので、きちんと採取できていない場合があるし、エコーで他の病気を見つけてもらえる可能性があるからだ。

私のようにしんどい思いをして欲しくない。


8月3日 循環器内科へ

7時30分には病院についていたので、新患患者のトップバッターである。

心電図で異常がでても、機械の計測誤りの場合があるので、あまり気にしなくて大丈夫との説明を受ける。
日常生活で不自由を感じていないようなので、多分問題ないと思われるが、手術を控えているから念のため心エコーで検査しておきましょうと言われて、心エコーの予約をとってもらう。
8月25日とかなり先の予約になってしまったので、手術もその分遅くなってしまうのではないかと心配していたら、婦人科の担当の先生に手術をすすめてもらうようメールをだしておきますから大丈夫ですとのこと。

…が、M先生は忘れっぽいんですよ;


その時に、どういう流れでそういう話しになったのか忘れてしまったが、

「体の一部が悪くなったら、手術してその部分をとってしまえば治るから大丈夫だよ」

と言われた。

たぶん、一昔前はがんと言えば不治の病といわれていたので、励ますつもりで言ってくださった言葉だとは思いますが、子供が欲しくて納得していない人には逆効果です。先生。