◆アルベルト=モッセ
●明治時代(明治天皇 第一次伊藤博文内閣)
System for administration of municipalities developed.
いやはや何とも 市町村。
1888年 山県有朋 モッセ 市制・町村制
1888年、第一次伊藤博文内閣の内相山県有朋はドイツの法学者モッセの助けを得て、1878年に確立された郡区町村編成法・区町村会法で定められた地方制度を整備。国政に左右されない地方行政を意図し、地方自治体・組織・権限などを定めた。1890年の府県制・郡制の確立によって地方自治が完成する。
[ポイント]
1.1878年の地方制度は、モッセの助言で山県有朋中心に、1888年の市制・町村制公布から改革がすすめられた。
[解説]
1.これまでの郡区町村編制法(1878)に替わり、1888年には市制・町村制が、1890年には府県制・郡制が公布され、制定された。
2.郡区町村編制法は三新法の一つで明治政府最初の統一的地方制度地方制度だった。これをドイツ人顧問モッセ(グナイストの弟子)の助言を得て、山県有朋中心に改革した。
3.その結果、地域の有力者を担い手とし、政府の強い統制下におかれた地方制度が確立された。
〈2017同志社大・全学部
憲法制定については伊藤博文を中心にして準備が進められたが、地方制度の改革については1886年に来日したf.ドイツ人顧問の助言を得て( g )が中心になって進められ、1888年制定の市制・町村制につづいて、1890年には府県制・郡制が公布され、日本独自の地方自治制が確立された。
【設問f】下線部fに関して、ドイツ人顧問の人物名を次のうちから1つ選べ。
1.シュタイン 2.ベルツ
3.モッセ 4.グナイスト
【設問g】空欄( g )に入る適切な人物名を漢字で記せ。この人物は1873年の徴兵令の制定に尽力するなど、近代軍制の基礎を築いたことでも知られている。」
(答:f3、g山県有朋)〉
〈2016立命館大・全学部
一方で地方制度も整備されていった。1888年には7.市制・町村制が、1890年には府県制・郡制が制定され、地方自治制度が導入されたが、8.内務省から派遣された政府官吏である府県知事や郡長が強い権限をもった。
問s 下線部7に関連して、市制・町村制の制定に尽力したお雇い外国人は誰か。もっとも適当な人名を下から一つ選べ。
あ モッセ い ボアソナード
う シュタイン え コンドル
問t 下線部8に関連して、内務省が廃止されたのはいつか。西暦年で答えよ。」
(答:sあ、t.1947年)〉
〈2015大学入試センター
下線部a海外における当時の先進的な知識などを日本に導入した者もいたに関して述べた文X~Yと、それに該当する人名a~dとの組み合わせとして正しいものを、下の1~4のうちから一つ選べ。
X 政府の顧問として、地方自治制の整備にあたり助言を与えた。
Y フランスに留学し、印象派の画法を日本に持ち帰った。
a シュタイン(スタイン)
b モッセ c 黒田清輝
d 荻原守衛
1X-a Y-c
2X-a Y-d
3X-b Y-c
4X-b Y-d
(答:3)〉