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古代オリエントの統一

2017-07-19 | 生物暗記法

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用語リストへカ.古代オリエントの統一
 アッシリア王国  前2千年紀初め北メソポタミアに起こったセム系民族、
・小アジア・イラン高原(錫を独占)との交易に従事、前15世紀 a ミタンニ に服属。
・前8世紀 b 鉄製の武器と戦車 を用い有力となる。
  → *サルゴン2世がc イスラエル王国 を滅ぼしさらにアナトリア、バビロニアを平定。
 アッシリア帝国 の成立 前7世紀前半 エジプトを征服し、初めてオリエント全土を統一。
・前7世紀後半 a アッシュール=バニパル王  専制君主として支配。全盛期となる。
 帝国をいくつかの属州に分け、総督を派遣、駅伝制を設ける。
 首都b ニネヴェ に、王立のc* 図書館 建設。捕虜・被征服民を帝国内に強制移住させる。
・意義:d 最初の世界帝国 としてオリエント全土を支配し、多数の民族を支配した。  
  → 急激な中央集権化、苛酷な収奪、強大な専制権力に対し支配下の諸民族が反発し、まもなく衰退。

解説:ニネヴェの図書館

アッシリア帝国の都ニネヴェの遺跡から大量の楔形文字を記録した粘土板が出土した。これは「ニネヴェの図書館」と名付けられたが、もちろん現在の図書館のような市民が利用するものではなく、アッシュール=バニパル王が広大な帝国領を統治するために、各地の情報を収集して、租税徴収や戦時の動員に用いたものと考えられている。つまり、アッシリア帝国の情報センターだったわけだ。
 4国分立時代  前612年 アッシリア帝国、滅亡。
・エジブト:エジプト王国が復活 ナイル上流のクシュ王国(黒人王国)・メロエ王国と交易。
・小アジア:a リディア王国  小アジア西部 都はサルデス
  → 商工業の発展 前7世紀に世界最初のb 金属貨幣 を鋳造したと言われている。
・メソポタミア:c 新バビロニア王国(カルディア)  都バビロン カルデア人が建国。
 前6世紀前半 d* ネブカドネザル王 の時、全盛期となり、ユダ王国を滅ぼす。
  → 前586年 、ヘブライ人多数をバビロンに連行。
・イラン高原:e メディア王国  都はエクバタナ(現在のイランのハマダーン)
   → その支配下にあったペルシア人が次第に有力になる。
 アケメネス朝   ペルシア地方のイラン人=a インドーヨーロッバ語族 
・前6世紀中頃 メディア王国の支配を受けていたがアケメネス家の指導のもとで自立。
 b キュロス2世 、メディア・リディア・新バビロニアを次々と征服。
 → 前539年にバビロンを開城。翌年、ユダヤ人をc バビロン捕囚 からを解放。
・前525年 *カンビュセス2世 エジプトを征服し、オリエント全体を統一。
 ダレイオス1世  第3代 アケメネス朝の全盛期となる。
・前6世紀末から前5世紀はじめ 西はエーゲ海北岸から東はインダス川流域に及ぶ大帝国となる。
 祭儀のための首都はa ペルセポリス 、政治上の中心地はb スサ におかれた。

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・c サトラップ の任命 全国を20の州に分け、王の代理として任命。行政・治安・裁判をつかさどる。
  → d 「王の目」「王の耳」 を中央から派遣して監督し、中央集権化をはかる。
・金貨・銀貨を鋳造。税制を整え、e フェニキア人 の交易を保護する。
・スサとサルデスを結ぶf 「王の道」 を建設。また帝国内にg 駅伝制 を整備した。
F ペルシア帝国の滅亡  前5世紀初め ギリシア征服に失敗。(a ペルシア戦争  → 後出)。
 前4世紀、反乱が続き衰退。 前330年 b アレクサドロス大王 に征服されて滅亡する。

地図:ペルシア帝国

アケメネス朝ペルシア帝国(大まかな領域を示しています)

ペルシア帝国

 ペルセポリス   2 スサ   3 ニネヴェ   4 サルディス   5 エクバタナ  
 ベヒストゥーン   7 バビロン   8 ダマスクス   9 イェルサレム   10 テーベ 

■テーマ ペルシアの文化

解説:楔形文字の解読

 楔形文字の解読は、ペルセポリス出土の碑文を研究したドイツのグローテフェントによって試みられ、20世紀になってイギリスの軍人のローリンソンが、べヒストゥーン碑文といわれる高い崖に彫られた碑文を解読し、それがダレイオス1世の業績をたたえた碑文であることを突き止めたことで達成された。
1. 楔形文字 の使用:表音化してペルシア文字を作る。
  → 公用語は、ペルシア語・エラム語・アッシリア語の三つが用いられた。
2. ソロアスター教 の信仰 :前7~6世紀ごろa ゾロアスター が創始。拝火教とも言う。
  光の神(善神)b アフラ=マズダ と闇の神(悪神)c アーリマン の闘争ととらえる。
  → d 最後の審判 を説く。ユダヤ教・キリスト教にも影響。中国にも伝わりe 祅教 といわれる。
3.ミトラ神信仰:インド・イラン起源の神秘教団。
  → 光明神ミトラを信仰する密儀宗教としてローマにも伝えられ、f ミトラ教 となる。

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用語リストへキ.パルティアとササン朝の興亡
 ヘレニズム諸国   アレクサンドロスの帝国の解体後のギリシア系諸国家(次章で説明)
 セレウコス朝  シリアに成立。 → 前63年、ローマに滅ぼされる。
 バクトリア   前3世紀なかば、アム川上流(現アフガニスタン)に建国。 
  → ガンダーラ地方からガンジス川流域まで進出、ヘレニズム文化を東方に伝えた。

参考:ヘレニズム

 ヘレニズムは、前4世紀にギリシア北方のマケドニアのアレクサンドロス大王が、ギリシアからオリエント世界まで征服した結果として生まれた、ギリシア化された文化のこと。次節のギリシア世界で詳しく学習する。このページの「パルティアとササン朝」も、アレクサンドロス以降のことなので、後回しにして、ギリシア世界を先に学習した方がよい。ローマ帝国、ビザンツ帝国を学習してからでもよい。
 パルティア  前3世紀なかば、a 遊牧イラン人  の族長b アルサケス が建国。
・前2世紀半ば メソポタミアを併合する。都c クテシフォン に移す。
  → d 東西貿易 路をおさえて、領内を通る物資に関税をかけて財源を確保し、繁栄。
・前1世紀なかば、東方に進出したローマのe クラッスス と争う(後出)。
  → 東方の中国の漢王朝とも交渉(中国の文献にf 「安息国」 として現れる)。
・紀元後2世紀 ローマ帝国の軍に都を一時占領される。王位継承をめぐって対立がつづき、衰退する。
 ササン朝  イラン東部のファールス地方にa 農耕イラン人 が台頭。ササン朝ペルシア。
・226年 b アルデシール1世 が建国。都をc クテシフォン に定める。
  d ゾロアスター教 を国教とする。
シャープール1世

馬上のシャープール1世。左で跪いているのがヴァレリアヌス。イランのナクシュ=ルスタムに残るレリーフ。

 シャープール1世  「イランと非イランの諸王の王」と称す。
・260年 a ローマ帝国皇帝b ヴァレリアヌス を捕虜とする。(右図)
 東方ではインダス西岸に進出。c クシャーナ朝 の領土の大半を奪う。
・4世紀末~5世紀 a ビザンツ帝国 との抗争続く。
・5世紀後半、中央アジアの遊牧民b エフタル の侵入を受ける。
 ホスロー1世  在位531年~579年
・557年ごろ トルコ系遊牧国家のa 突厥 と結びエフタルを滅ぼす。
・561年 b ビザンツ帝国 のc スティニアヌス帝 と和平する。
 → ササン朝とビザンツ帝国の激しい抗争のためメソポタミアの東西交通路が衰退し
   代わってアラビア半島で交易に当たっていたd アラブ人 の活動が活発になる。
F ササン朝の滅亡 7世紀なかば、アラブ人の中にa イスラーム教 が成立し急速に勢力拡大。
・642年 b ニハーヴァンドの戦い  に敗れ、ヤズデギルド3世、メルブに逃れ事実上滅亡。
・651年 ヤズデギルド3世、メルブで臣下に殺害されササン朝が完全に滅亡。
  → 意義:c 古代オリエント世界が消滅し、西アジアはイスラーム化した。  (第4章1節)

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用語リストへク.イラン文明の特徴
・パルティアの時代はa ヘレニズム =ギリシア文化の影響が強かった。
  → 王は「ギリシア人を愛するもの」という称号をおび、公用語はギリシア語とされる。
  → 1世紀頃から、b イランの伝統文化 が復興する。
■テーマ ペルシアの文化
1. ゾロアスター教 :ササン朝で国教とされ、教典「a アヴェスター 」が編纂される。
2.c マニ教 :3世紀ごろマニが創始。ゾロアスター教に仏教、キリスト教を融和させる。
   → 偶像を否定。ササン朝では異端として禁止されたが、北アフリカや中央アジアに広がる。
  → キリスト教世界 a アウグスティヌス や、南フランスのb アルビジョワ派 などにも影響する。
    東方では、中央アジアから唐代の中国にも伝わりd 摩尼教 となる。(後出)
・美術工芸:a<em "=""> 銀器・ガラス器・毛繊物・彩釉陶器   など、工芸技術が発達。
 → b イスラーム文化 に受け継がれる。西方ではビザンツ帝国を経由して、地中海世界へ伝播。
 → 東方では、c 「絹の道」 を通り、南北朝・隋唐時代の中国を経て、日本にも影響を与える。
  例 飛鳥・奈良時代の文化:d 法隆寺 獅子狩文錦、e 正倉院 の収蔵物(漆胡瓶白瑠璃碗など)

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