「金本フルイニング出場」の是非について

　このブログの読者の方からタイトルの案件についてお尋ねがあったので、個人的な意見を書かせていただこうと思う。

　金本の「フルイニング出場」は、もはや“神の領域”であり、今後破る選手は出てこないだろう。鉄人本人はどう考えているのか知らないが、周囲の声を聞くと
「フルイニングが彼のモチベーションになっている」という。それはさもありなん。守って、打って「全部出るのが野球選手」との考えは理解できる。
　
　ただ、それは金本が元気で「チームに支障をきたさない」というのが大前提だ。打撃に衰えが見え始め、主砲たる仕事ができなくなってくれば、あの守備は大きくチーム状況に影響を及ぼす。これまでは、打っているから守備は目をつぶってこれたのであって、打てなくなれば言葉は悪いが邪魔でしかない。

　それはともかく、金本があと数年現役を続けることができるよう、今年「肩たたき」をしてやった方がいいと考えるのだ。もし順位的に沈んだままで、浮上の機会がなければ、彼が出続ける意味はない。しょうもない消化試合で、しかも大敗の終盤に守っている姿は見るのも辛い。そして意味がない。

　首脳陣は、金本本人が「休ませて下さい」と言ってくるまで静観の構えだろう。選手に気を遣いまくる真弓監督のこと、口が裂けても言わないに違いない。であるなら、コーチの誰かが裏で金本を説得し、自ら言い出すようにし向けることが必要じゃないか。できるコーチはただ一人だが…。

　スタメンから外せ、と言っているのではない。「連続試合出場」は、体が元気な限り続けてほしい。だが、もうボチボチ全部出る、ということに関しては区切りをつけてもいいんじゃないか、と言いたいわけだ。一刻も早く、金本に代わる外野手を育てないといけないし…。俺は鉄人の「一歩引く勇気」を秘かに待っている。