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『ワイマール期ベルリンの日本人』

2008-11-30 | 近現代史
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2008年11月30日(日)17時35分59秒

>筆綾丸さん
>上原専禄
ワイマール期にドイツに留学していたようですね。
http://www.fujimon.or.jp/tenran/ikiteru/ikiterugosyo.htm
http://www.v-cimatti.com/pub/cimatti/chronology/FirstVisit/03.html


ネットでの活動に熱心な一橋大学の加藤哲郎氏が、最近、『ワイマール期ベルリンの日本人-洋行知識人の反帝ネットワーク』(岩波書店)という本を出されていますが、この時期、ドイツに1000人近い日本人留学生が行っていたのは、「知的世界の最先端であるベルリンの輝きを求め」たというよりは、単にドイツマルクが暴落したからですね。
アメリカ・イギリスなどに比べて学費・生活費が格段に安く、留学生が殺到したというのが実情です。
要するに貨幣的現象ですね。

http://members.jcom.home.ne.jp/katote/weimar.jpg
http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml
http://members.jcom.home.ne.jp/katote/kamadarev.jpg

鎌田慧氏の同書への書評には、この時期の留学生が戦後日本の「民主化」に役立った、などと書いてありますが、私は全く賛成できないですね。
私は、この貨幣的現象が戦後日本の知的世界にかなり大きな歪みを残したのではないかと思っています。
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