
「ようこそ」
「みなさま!」
ピエロのクリちゃんが現在によみがえった!
「なんだか照れるな〜」
「でも、こうやってみなさんとであいたかったんだ!!」
そんな幕開き・・・

「みなさんこんにちは!」
「ピエロのクリちゃんです」
ポタッ!!
「あちゃー、またふってきちゃった!!」
「あめはにがてだ」
「あ〜あ、かさささなきゃ」
ヒュゥゥゥゥゥー
「うわーかぜだー」
困難が沢山。でもそれが人生。

「雑用でも何でもやります!」
「テントの中にで寝かせてもらって一緒に旅をしたいのです」
「命がけの芸を撮りたいのです」
カメラマン志望のクリちゃん登場。
ここから彼の濃密な時間が始まる・・・

「団長が一輪車の稽古をつけてくれるので」
裏方(後見)を半年間やっていたが、芸人の命をかけた芸を見ているうちに、熱いものを感じた。
俺もやってみたい!
俺も命をかけなくては本物の写真は撮れない。
ここからクリちゃんは芸にはまっていく・・・

「ピエロって日本じゃ脇役だけど、本当はもっともっと活躍しても良いと思うんです」
「海外のサーカスではピエロは中心的な存在ですよね」
「ピエロはサーカスの心を伝える存在になれると思うんです」
「僕にもピエロをやらせてください」
初舞台も踏み、芸をどんどん覚えていく中、ピエロに興味を持ったクリちゃん。
芸のできるピエロを目指して・・・

「俺がサーカスの写真を撮りたいと思ったのは、ここに大切なものがあると思ったのです」
「世の中が忘れようとしているものがあると思ったのです」
「でもそんな風に思った俺自身、芸人の世界に入っていけない」
「本当に飛び込まなきゃ」
チャップリンからヒントを得て、新しいピエロを模索しているがなかなか上手くいかない。
毎日の本番をこなしながら、ピエロ芸の稽古も夜遅くまでやっている。
芸の探求に夢中になっていくが、それと比例して疲れも溜まっていく・・・

「自分を見つめて」
「正直に素直に」
「俺って何だ?」
「何がしたくてここにいる?」
「今まで何をやってきた?」
自分のピエロを創り出すため、鏡に向かって自問自答。
「俺のピエロを・・・」

「忘れられないよな〜サーカスでの初舞台。出てくるなり思いっきりこけた」
「失敗してひと月も入院したっけ」
「サーカスはみんなで創るものだ。でもサーカスの芸は最終的には自分なんだ。ケガをすればそれは自分のせい、恥をかくのも痛い思いをするのも全部自分だ」
「でも上手くいったときには拍手が来る。あの時の気分ったらない。あれが忘れられなくてやっているようなものだ。
「良いことも悪いことも全部引き受ける覚悟がなきゃ、命がけの芸は出来ない」
一輪車に乗りながら、カンスーの稽古をしながら、ジャグリングをしながら、自問自答。
自分を見つけ、その先にある自分だけのピエロ(道化師)を探す・・・

「サーカスの案内役っていうか司会みたいな役割のピエロ」
「ケイちゃんやってみない」
ピエロの役割、活躍がほぼ決まってきた。
しかし、芸もやってピエロもやって、台本も考えて衣裳も作り、疲れはピークに達している。
それでも上へ上へと昇っていく・・・

さすがにクリちゃんも疲れを隠せない。
周りの人たちが心配・・・
しかし夢に向かってひたすら突き進む・・・

ピエロの時は元気いっぱい・・・
「もっと派手な芸がいいな〜」

「ぼくバイクの運転できないから〜」
皿回しをおでこで回して。
ここからクライマックスのカンスー(高綱渡り)へ・・・

「気持ち良いよ〜高いところは」
「いい風だ〜、お、雨のにおいがしてきたぞ。また降りだすのかな〜」
クライマックスのカンスー。
本当に疲れていた。
ほんのちょっとの気の緩みから、バランスを崩して落下。
帰らぬ人となる・・・
ギリシャ神話の少年イカロスは、高く翔んで太陽に近づけばロウで作った翼が溶けて落ちてしまうと言われていながら、大空高く翔んでいった。
クリちゃんもイカロスと同じように自分の夢を追いかけ高く高く翔んだ!

短くも太いクリちゃんの人生に触れ、現代のサーカス団の人たちは様々なことに気付く。
「世の中が忘れようとしているものが・・・」
「やってみなきゃわからない・・・」
「俺って何だ・・・」
色々な人たちに観ていただきたい作品だ。
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