題詠blog2011

こちらは「題詠blog2011」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

014:残

2010-12-29 | 011-020の歌
「014:残」の歌は、こちらにトラックバックしてください。


014:残(tafots) (許せないなら許さなくていい)
10年後禿げて太って水虫でインドで残飯売りをしてても

011:ゲーム(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
生花店に花のむくろは並びゐてあなたにわたす無残をひとつ

014:残(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
生花店に花のむくろは並びゐてあなたにわたす無残をひとつ

014:残(木下侑介) (BULLET IN A LINDA LINDA LINDA)
参照記事:014:残 残飯に君のパンティ被せたらあっという間にフランス料理に

014 残 (映子) (映子のブログ)
少しだけ オトコになるの 飾り塩  少し残しね   ソルテイードッグ

014:残(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
ほとんどを捨てて少しを残しても支障なかろうA4の紙

[題詠blog2011]014:残(成瀬悠太) (さんじゅういち×えぬ)
心臓に燻っている残り火を掻き消すように吹いたハモニカ

014:残(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
我が知らぬ町の名いまだ残りいる練馬仲町五丁目町内会

014:残(猫丘ひこ乃) (ふりつむ☆ぷりずむ別館)
林家ペー・パー子のピンク焼き付ける翡翠色した残像の宵

014:残(まるちゃん2323) (まるちゃん2323のブログ)
いつの日か朽ちて忘らる残り火の雨も悲しく風も悲しく

014:残(さと) (すばらしい日々)
赤黒い暗室の中焼き付けた 君の残像空気と時間

014:残(浅草大将) (和歌の浦浪)
遠やまに残ると見えし白雪もそれとは分かじ今朝の霞に...

014:残(吾妻誠一) (闇の太陽)
桜舞う吉野の春を深呼吸 カメラを捨ててカラダに残す

014:残 (オリーブ) (貝がらの小舟)
夏至の夜の残像のこる屋上で檸檬ソーダー飲みほす僕ら

014:残(紫苑) (紫苑がさね)
ぬばたまの我が黒髪に結ぼるる残り香のなど愛(かな)しからずや

014:残(新津康) (NOTHING WORKS)
寒月に消えた恋。新月ならば掴もうとした月も残らず。

014:残(みずき) (空)
残像と生るる樹影のそよ吹きて亡父のこゑを探す夏の夜

014:残(草間環) (前略草々)
教室にふたりだけで居残った百合の香におうバレンタインズデ-

014:残(薫智) (闇の煌めく世界)
うじうじと気持ち残さず前向きに少しずつでも歩を進めよう...

014:残(こはぎ) (こはぎうた)
深青の天蓋白く爪痕は残る 優しさに何度触れても

014:残(アンタレス) (思い出ずるままに)
わが残生いくばくありや老いたれば孫娘の顔を丁寧にみる

014:残(たえなかすず) (Strawberry Fields Forever)
残照 アールグレイに一日の花、一日の波が浮かんで ...

014:残(飯田彩乃) (陸を離れる)
残されるのが嫌だってそれだけで飛び立つやつもいる渡り鳥

014:残(南野耕平) (ボクといっしょに走りま専科)
耳底に残る最後の預言者の声はかすれて聞き取りにくい

014:残(帯一鐘信) ()
 みつけたが残り時間が足りなくて急いで書いた手紙の味だ

014:残(畠山拓郎) (風のゆくへは)
矢を放ち残心をして的を見るハートマークを射抜けているか

014:残(螢子) (雪月花)
メンソールの残り香にある思い出は甘く切なくそして残酷

014:残(はこべ) (梅の咲くころから)
残り葉が風にゆれおる公園に立ち止まりおれば木枯らし聞こゆ

014:残(いちこ) (きれいなものさがし)
昨日今日明日の間に残されし思ひを拾ふ術見当たらず

014:残(保武池警部補) (偶然の図書館の別館)
ミノタウロ窟の底奥残り居りこの苦をこその繕うたのみ

014:残 行方祐美 (2011年 百首題詠のために   行方祐美)
歌詠みとなるのならさう花残月はあなたを待つてゐますよ

014:残(津野) ()
我の皮と我の声音を剥ぎとりて残れる匂ひに受くる口づけ

015:とりあえず(津野) ()
(とりあえず)で始まるふたりは(なんとなく)激しさなくとも添いとぐふたり

014:残(海音莉羽) (~鈴音~suzune)
残された想いはいつか昇華してキラキラ輝く思い出になる

014:残(nobu) ()
夏庭に名残の薔薇の夕映えて長い影引くシルエットふたつ

014:残(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
残り火に辿り着けないラビリンス誰のいたずらこのディスタンス

014:残(峰月 京) ()
「捨てようと、」その書き出しの恋文を捨てられずいる 君の残り香

014:残(弥慧) ()
残り火を囲み見つめて炭つつき宴の終わり告げるなと背が

014:残(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
餌少し残してねこのゆきけるを呼び止めたれど振り向きもせず

014:残(藤田美香) (あした、たとえば雨でいいから)
残ってる記憶のなかで忘れてもいいひとだけがこっちを見てる

014:残(矢野理々座) (矢野理々座のblog)
今頃になってようやく面白さわかり「残念!」ギター侍...

014:残(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
半分も残ったシャンディガフを見て世界を救えるなんて思うな

014:残(akari) (明日へ)
歳月を経ても漂う残り香よ母の形見は我が内にある

014:残(梅田啓子) (今日のうた)
「残り一キロ!」荒き息にて言いくるる声をたよりに足を踏みだす

014:残(山田美弥) (miyabox)
残ってた勇気一粒さしだして私は土へと帰るのでした

014:残(横雲) (あしたの雲)
 望月の一夜を通し照り映えて思ひ残さぬ朝の横雲

014:残(香澄知穂) (Wannabe...)
知らぬ間に彼が残していた作法:スティックシュガーは真ん中で割る

014:残(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
「残り物には福がある」と言うけれど捨てられた俺はどうなのだろう

014:残(おちゃこ) (voice voice voice)
もう一度会ってさよならしたかった心残りはじくじく疼き

014:残(船坂圭之介) (kei's anex room)
一瞬の夢に残れる かの細き指まざまざと弥勒菩薩の

014:残(船坂圭之介) (kei's anex room)
一瞬の夢に残れる かの細き指まざまざと弥勒菩薩の

014:残 (香村かな) (特別な予定などない明日でも)
寒空に風花舞ってひらひらと残りわずかな季節のしるし

014:残(足知) (ぶらつくらずべりい)
生き急ぐ人等がまるで気付かずに残したものにあなたは触れる

014:残(安藤三弥) (妄想列車2011)
残雪が溶けこみ眠る一角に咲いてる花を君と見ていた

014:残 (氷吹郎女) (空蝉乃歌屑)
手を出して叱られるよりそっぽ向く残りものにはほろ苦い福

014:残(浅江もも) (ななつのうみ)
残される側ですいつも  最後まで続くなら目は開けていなければ

014:残(千束) (嵐が丘に取り残されて)
残響に息もつけなくなる前に「嵐が丘で踊りませんか。」

014:残(星川郁乃) (Air Station)
残像で飢えを満たしてアルバムを閉じる わたしのこころは犬で

014:残(遠野アリス) (gymnopedie)
残響に耳を澄ませばあふれでるなみだだとかあの日々だとか

014:残(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
いまきみに会いたくないので理不尽な残業さえもわたしを救う

014:残 (砺波湊) (トナミミナト2011)
居残りの教室の窓 門を出て振り向けば怯みそうな明るさ

014:残(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
残さるる者にとりてはゴミならむ手放しがたき蔵書の山も

015:残(コバライチ*キコ) (ペーパードリーム)
さよならも言へず涙をこらへた日名残の雪が頬を伝えり

014:残(ウクレレ) (ポケット短歌。-ウクレレ式短歌blog-)
残念なお知らせですがもうぼくはあなた以外はネギに見えます

014:残 (さくらこ) (さくらんぼの歌)
残り香を追う子犬なら真っ直ぐに向かう先には恋の罠ある

014:残(本間紫織) (**JEWELRYBOX**)
春を待つ畳にぽとり残された サヨナラ 一人ぼっちの私

014:残(牛 隆佑) (消燈グレゴリー)
いつだって最後に残るものよりも無くなるものを信じてしまう

014:残 (周凍) (混沌と言語)
さみだれて菖蒲もけぶる池の辺に春を残して苗代の水

014:残(芳立) (芳立五蘊)
〈東京湾岸〉 ながめつつ時世あかせば有明の埠頭に残る月のいにしへ ※時世【ときよ】

014:残(稲生あきら) (はばたきは、音を立てる。)
舌の上が世界のすべてであるように残り野菜のスープを味わう

014:残(只野ハル) (Ordinary days)
濡れた枕くらいは干すことにした片付けられない残夢整理

014:残(酒井景二朗) (F.S.D.)
袋へと投げ捨てらるる殘飯の色新しく悲しかるかな

014:残(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
細波の寄せては返す溜息にひかりの残滓またたくを見る

014:残(原田 町) (カトレア日記)
残飯を心おきなく捨てるためコンポスターを庭隅に置く

014:残 (皐月) (観目見目)
輪廻する星間ガスも残さずに掻き消えた星は悲しからずや

014:残(ムラサキセロリ) (ムラサキセロリの短歌)
教室に春の残像吹き抜けて忘れられない恋があります

014:残(A.I) (Private Window)
手さぐりで味方の残機数えつつ予備のたましいあたためており

014:残(不動哲平) (酩酊通信)
「ニコチンとアルコールに鼻息かけて焼いて残ったカスがあんたよ」

014:残 (三沢左右) (Lazy Room)
この夜の残り二時間君からのメールを抱いて眠らずにいる

014:残(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
たくさんの大事なものを捨て去った後に残った空き箱ひとつ

014:残(ほたる) (ガラス瓶のドロップ)
価値観の違いは例えば残飯がカラスの夕餉であるようなもの

014:残(竜胆) (東京少年)
何一つ残さぬままに家を出る 縁(よすが)の糸は母のおしゃべり

014:残(希屋の浦) (檸檬藍瑕)
お願いよ残りの希望捨てないでキミはまだまだ諦めちゃだめ

014:残(鈴麗) (月夜に祝杯を)
残された体に祖母がいたなんて 信じられないけど・・・「ありがとう」...

014:残(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
残ってもたでどないしよ蛸焼きをパックにつめてパックにつめて

014:残(五十嵐きよみ) (111.31KV620日記)
大勢でいるのにひとり楽しげな歌の輪からも取り残されて

014:残(音波) (短歌のなぎさ)
春先の残尿感のような日は缶チューハイを昼からあおる

014:残(ひじり純子) (純情短歌)
風景が色褪せるのを実感として感じたり残されし者

014:残(たろ) (たろりすと)
最後まで 残されしきみ箱の中 うちにおいでと 抱き上げた春

014:残(梳田碧) (【おんそくあるまじろ】)
ひよこ屋に売れ残りつつあるひよこ、買われていったひよこ、ひよこ飼いたい

014:残   (砂乃) (通過列車)
014:残   落ち着こう水道水を飲み干せばほのかに香る残留塩素

014:残(尾崎弘子) (blog for 題詠blog2011)
残されたメモがワープロだつたなら やだな 性格疑ふ やだな

014:残(のわ) (二十四節気)
残された教科書もない机には律儀な理系の痕跡がある

014:残(かきくえば) (なかゆぴ)
こくばんを黒板にした夕やけが名残惜しくてすんとしました

014:残(理宇) (±雑記蝶)
此の身体 痛みの残滓が重なってできているのか嗚呼 此處にいる

014:残(Yosh) (☆生短歌☆)
死ぬまでのカウントダウンの残り知らぬ日々を今日も生きております

014:残(夏樹かのこ) (鹿の子帳)
とちおとめ刺したフォークを舐めてみる銀鼠色の冬の残響

014:残(青野ことり) (こ と り ご と )
残像が消えないうちに逃げ出したつもりになって油断していた

014:残(葵の助) (螺旋浮遊)
残さずに食べよと児童に言い聞かす我も給食苦手を隠し

014:残(ひめじょおん) (ひめじょおんのうたすてーしょん)
あそこにもここにも君の残像が声なく僕を呼び続けてる

014:残(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
二年生に心残しつ 一枚の辞令によりて荷物まとめる      ...

014:残(豆田 麦) (むぎごはん)
伸びる影 薄明残る逢う魔時 もうご飯だよ帰っておいで

014:残 (うたのはこ)
君といた街の景色のあちこちに幸せな日の残像を見る

014:残 (新井蜜) (暗黒星雲)
樟脳のきついにほひを嗅ぎながら残された者の恨みを思ふ

014:残(るいぼす) (るいぼすのブログ)
残された子の映像を見た後でファミリーマートへ募金に急ぐ

014:残(香-キョウ-) (Sky on Blue)
キミはもう行ってしまった 足元に戯れた感触 残したままで

014:残(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
背徳の残滓拭へぬままの指誰かと絡めてわかちあふ宵

014:残(藍鼠) (nui de lune)
(哀号)残酷な運命である泣きながらあたりちらして祈るのみとは

014:残(雑食) (題未定)
過ちの残滓の赤いしみひとつきみのシーツに包めてゆくわ

014:残(那緒) (うさぎぱん)
悪気なく缶に残されるコーンからささやくような電波「さよなら」

014:残(萱野芙蓉) (Willow Pillow ?)
しまはれて粘土の象は箱のなか耳のかたちがひしやげて残る

014:残 (水野) (メゾン・ド・木造 跡地)
 ひとり暮らしニュースから目を背けて残り物を三角コーナーへ

014:残(きたぱらあさみ) (くたばれセンチメンタル)
憎まれも愛されもせず生き残りゲームの勝者として笑う君 *** ※震災前につくった歌です。不快に思われたら申し訳ありません。

014:残(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
思い出は残るのですか ここはもう涙のような潮騒のあと

014:残(南雲流水) (流水(るすい)の短歌Caf\'e)
触れてゆくもの達がある残像としてアルバムに貼られぬ写真

014:残(牧童) (牧童の夏至)
残尿の拭えぬ想い辛夷咲く老いの坂道ゆるりゆるりと

014:残 (きり) (梢は歌う)
君去りしその場所には残像があり残香あり悲しみがある

014:残(空音) (100の秘密 2011)
逢いたいと言われて胸が高鳴って一つ残さず思いを告げる

014:残 (村木美月) (うたりずむ)
ハート型チョコをパリっと半分に割った夢から聞こえる残響

014:残(小夜こなた) (小夜こなた)
瓦礫から瓦礫へ風が吹き抜けて歪んだままの残像を追う

014:残(蜂田 聞) (蜂田 聞(題詠blog))
被災地をGoogleEarthで検索す叔父の住まいの形は残る...

014:残(花夢) (花夢)
残飯をあさりたくなる衝動に堪えてなんにもない午前2時

014:残(壬生キヨム) (ぼくはこんなことが好き。)
一晩中頭を撫でてくれたのは残業みたいな感覚ですか

014:残(南葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
何を願い何を叶えてきたのだろう 燃え尽きた花弁の残照

014:残(逢) (I'll be)
残してきたものがたくさんありすぎてどこにしまったか忘れてしまう ...

014:残(水絵) (桜舞)
奥の院杉の木立に垣間みゆ 高野の空に白き残月

014:残/犬飼信吾 (べんじゃみんへっど)
ピロシキの残り香を背に夜の街 男には男の世界がある

014:残(瀬波麻人) (a swallow under the moonlight)
春に追いつかれてしまう渡り鳥残り火にまだ羽をかざして

014:残(宇津つよし) (PUNK!BOOM!BANG!-EX)
合宿の最後でみんなゲロまみれ 残編断簡勝利の懸け橋

014:残(伊倉ほたる) (ほたるノオト)
過ちをなかったことにできるほど修正テープが残っていない

014:残(鳥羽省三) (臆病なビーズ刺繍)
残響は未だに耳朶にこびり付き時折り胸を刺すこともある

014:残(龍翔) (The Flying Dragon)
残り物には福がある 残り者には福がある(お互い様です)

014:残(紗都子) (羽うさぎの日記帳)
残すこと残されることの寂しさに日付を越えてきみと歩いた

014:残(じゃこ) (めくるめく)
もう何も思い残したことはないさよなら三月待たせた四月

014:残(陸王) (Always Walking with Yu)
「諦めて」「忘れて」「抱いて」残された3つの願い 叶うことなく

題詠2011-14:残 (七十路ばばの独り言)
我生きし証なるもの残したく雑文雑歌を書きためる日々

014:残(矢島かずのり) (矢島家)
感触を強く確認したせいで指先に残っている痛み

014:残(如月綾) (お気に召すまま)
常冬の国に取り残されている 春告鳥は凍えて墜ちた

014:残(佐田やよい) (低速飛行)
オルゴールの蓋を開ければ一つだけ残されていたラ音こぼれる

014:残(廣田) (海猫亭)
別れ際ここに残ると言う君が頬を濡らした3月の果て

014:残(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
早過ぎるあなたの訃報聞きました心残りはあったでしょうに

014:残(おおみはじめ) (探花)
心ある人の言葉を待っている創作コミュに残されし歌

014:残(祢莉) (sugar drop)
怖いんだ君を残して死ぬことが命に未練はなかったはずが

014:残(ちしゃ) (短歌、ときどき思うこと。)
残さずに食べたいけれどどうしても消化できない君がつかえる

014:残(天国ななお) (お月様は許さない)
立てこもる敗残兵の手のひらの最後の弾はあやしくひかる 

014:「残」(やまみん) (母はぐうたランナー)
この僕に君が残してくれたもの 二つの命と勇気と後悔...

014:残(揚巻) (揚巻の「題詠blog」)
轍あと棺ひきずる旅人のうすれていずれ残らず百花

014:残(嵐家 昇) (短歌という糸)
給食の里芋残した昼休み 食べるまで居残り五時間目

014:残  (シホ) (ころろん堂)
空蝉の 残り香漂う 枕元 明けの明星 悲しからずや JUGEMテーマ:短歌

014:残(こゆり) (おかっぱ短歌)
セミの声が耳に残って仕方ない夏のあなたも愛してました

014:残(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
残雪ゆ西風はるかわたりきてシーツ二枚を嬲りゆくかも

014:残 (史緒) (史緒のふみょふみょ日記)
主なき郵便受けに残されし葉書に春の潮騒の舞ふ                         ※主=あるじ...

014:残(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
ワンサイズ大き目の服(さよなら)は時間が許す限り残り火

014:残(みゅーたん) (みゅーたんか)
波が引き 砂浜に残る 桜貝 周りの貝が チラチラ見ている

014:残(理阿弥) (車止めピロー)
逝きし人の残せる皿にかすていら乗せたりひとつ小部屋は昏れぬ

記事のタイトルを入力してください(必須) (冥宮のトビラ)
離かる目も髪にもつれる残り香もかすれる声も覚えうすらむ

014:残(摩耶山) (冥宮のトビラ)
離かる目も髪にもつれる残り香もかすれる声も覚えうすらむ

014:残(烏野サギ子) (ネコとサカナとコトリ)
「さみしい」が欠落してる波打ちに漂わないで残った愛 殻

014:残(あまみず) (たたんか)
この部屋の残留思念にあてられて 朝な夕なに小さんの真似を

014:残(みこと) (One day to breathe)
待たずとも 残春の侯 また出会う 空に向かって咲くハナミズキ

014:残(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
「残響で生きてる」(それはいつの声)胸の内側揺らしつづける  

0014:残(由弥子) (短詩工房)
残されし吾もいつかは花に埋もれ思い残し行く人となる

014:残(冥亭) (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
海原に浮かべて船は雄々しきに陸に在りては残骸と呼ばれ

014:残(ぱぴこ) (テクテク)
夕焼けの残りを探すような目で明かりを消した天井を見る

014:残(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
残された遺品の山に阻まれて未だに泣けない無慈悲な長女

014:残(我妻俊樹) (半ドア)
ひなげし荘に取り残されて太陽と一対一で住む町になる

014:残(希) (短歌ブログ・アブラカダブラ!)
さっきまでみていた夢の色をして夜明けのふちに消え残る月

014:残(東雲の月) (知のさざなみ)
君想うため息いつか夜に満ちただ三日月のせつなく残る

014:残(miki) (ココロよみ)
次世代に何を残すか想いやる 心の絆見えない力

014 残(浅見塔子) (衛星ドロップ)
「別れよう」いいわよでもねずうっとね脳に残してこの服の赤

014:残 (佐藤紀子) (encantada)
福のある〈残り者〉なり四十まで独身でゐる我が娘たち

014:残(黒崎聡美) (ゆびおり短歌)
羊羹を一口食べてやりすごす寒さの残る春の夜の底

014:残(藤野唯) (Sugarmint)
プレートに残ったポテトも笑ってるキスをしたのにともだちのまま

014:残(市川周) (ミルミルを飲みながら)
残尿感かかえたまんまマチュピチュへ(スチュアーデスはそれを知らない)

014:残(美亜) (余韻嫋嫋)
残された夢を集めて花にする妖精たちが住まう楽園

014:残(紫陽花) (短歌ブログ『水の容器』)
ハイタッチしたくて鼓動おさえ見る あなたの残したピンは三本

014:残(B子) (サンドイッチマンの憂鬱(2))
残された窓辺の千切りキャベツに西日が射して喫茶ロンドン

014:残(エクセレント安田) (風流三昧)
残念な 結果が出たが 仕方ない 来期に向けて 仕切りなおしだ

014:残(笹木真優子) (菲薄。だけど、言葉が好きです。)
3時間経ってもなぜか残ってる 腕をつかんだ温度と力

014:残(志歩) (dye white)
大好きなトマトが彼の記憶には残らなくてもトマトは赤い

014:残(藻上旅人) (創作のおと)
今日まで前を向いてきたつもりでも 取り残されているのは未来

014:残(風とくらげ) (外からも透いて見えるだろ、ほら)
しんしんとじんじんと浸むすみずみに雪の逢瀬の白の残像

014:残(千葉けい) (遊糸(かげろう))
ねじ伏せて抑え込むほど暴れ出す想い残らず焼いて夏の陽

014:残(新藤ゆゆ) (ゆゆとぴあ。)
原色の夏にそなえてドロップをひとつ残らずなめてるところ

014:残(櫻井ひなた) (ひなごと☆25→26)
4年分あたしを捨てた残務処理 31日付けの退職

014:残 (あの日の夜)
二人きり 今なら言える君に好き 残り掃除と放課後の部屋

014:残      (風船がわれるまで ?)
沁みこんだ欠片がいつも残像となり蘇る故郷の朝

014:残(晴流奏) (晴流奏の題詠blog)
大輪の枯れ行く薔薇は諦めの棘を残して気持ちバラバラ

014:残(くろかわさらさ) (コンクリートと風とねこ)
梅雨のけむりにひたされながら残されたものはつぼみばかりで

014:残(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
足あとを消すことだって出来るのに私はココと残し立ち去る

014:残(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
まだ君が残っているから切なくてちくんと刺さる棘さえ愛しい

014:残(ミウラウミ) (みうらうみ?)
あまりにも飢えてる国の残飯のように僕たちの冬の朝礼

014:残(飫肥正) (おびただ詩歌)
空き壜に残る響きがおもしろく独言癖はますますさかん

014:残(珠弾) (nine street kick)
札入れに福沢諭吉先生の残像すじなしいんげんの夜

014:残(神楽坂朱夏) (神楽坂題詠亭)
その声も笑顔もすべて持ち出して教科書だけが残る放課後

014:残(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
左手に取り残された感触が消えないうちにまた手をつなぐ

014:残(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
残された人間たちは旅立った者たちのためとにかく生きよ...

014:残(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
「さよなら」じゃなくって「またね」といっておく。最後の希望を函に残して。

014:残(さくら♪) (さくら草紙 ~第参章~)
消し去れぬ残像あふれる涙でもくもらぬあの日抱えて生きる

014:残(村上 喬) (つぶやき短歌ブログ)
残された思い出すべて掻き集めモニュメントとせよ、いつか必ず

014:残(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
平成に生まれし生徒は給食の2分の1のバナナを残す

014:残(東 徹也) (詩歌句な日々)
胸の奥残る不安を削除する「back space」連打し続け...

014:残(伏木田遊戯) (卓上驟雨)
残念な胸をしている有希ちゃんが短冊に書く「脹れますように」

014:残(今泉洋子) (sironeko)
夏草に昭和の匂ひ残りゐてまたやつて来る終戦記念日

014:残(北爪沙苗) (count the steps that you take)
足裏でセカイを描き無意識の残響を我が人格とせよ

014:残(モヨ子) (題詠マラソン!)
指先に髪にひたいに内奥にくゆり漂う君の残り火

014:残(山階基) (赤・緑)
過ぎてゆく夏をまとめて見送っていま残照をひろいあつめる

014:残(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
あと少し飲み終わる前の酒のよに残りの人生楽しめたなら

014:残(はる) (はぐれ雲 -Allein Wolke-)
残り香に ふるさと感じ 振り向くと 初めて恋した 君と目が合う

014:残(浅草吉右衛門) (浅草吉右衛門のブログ)
あの夏の 想いが残る グランドで 君と見上げた 青い空 ...

014:残(ネコノカナエ) (やまねこ通信)
死ぬために生き残ったわけじゃないと生きたい社会を描こうとする

014:残(平野十南) (幼稚)
残月のかたちを問えば泣くだろうきみの世界にまた朝が来て

014:残(奈良絵里子) (詠んだこと)
びん底に残ったジャムが1人にはちょっと多くて結婚したい

014:残 (月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
残された思い出だけで生きるのか 今日に置いてけ明日は晴れるよ

014:残(鮎美) (Continuo)
ひと夏の残滓のごとき塩散らしトマトの赤を噛みしめてゐる

014:残(秋月あまね) (あさまだ記)
カラオケは初めてという少年がマイクを握り唄う『残酷』

014:残(みち。) (銀塩プロローグ。)
色あせず残りつづけるものなんてないから舟を、舟をつくろう

014:残(増田静) (口笛)
ヘンゼルを太らせた魔女の熱意で太らせたいと思う残高

014:残(子帆) (ことばのくに)
その人へ愛がなければ食べられぬ残飯のある幸せな国

014:残(高良すな) (雨中 砂場あそび)
先越され 未だ巣立てぬ 末雛鳥 残りものに 福があるといい

014:残(冬鳥) (ことのはうた)
あふれ出しこぼれ落ちゆく何ものか まなうらにいつまでもある残照

014:残(北爪沙苗) (題詠blog2011)
足裏でセカイを描き無意識の残響を我が人格とせよ (再投稿です)

014:残(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
少しだけ残った君の麦茶から終わった夏のにおいがしてる

014:残(北大路京介) (極詩的京都 北大路京介アワー)
「ご利用は計画的に」身にしみる 残高わずか恋愛貯金

014:残(なぎ) (Dum Spiro, Spero.)
残された手紙の封は開けないで人づてに聞くあなたの終わり

014:残(遥遥) (たんかのきりかた)
明きの風僕の余命とこの星に残った命どちらが多い

014:残(央上理史) (なかがみさとし・われひとりゐて)
濯いでも漱いでも未だ残り香の禍々しさを雪げない鯉

014:残(夏嶋真子)  (秋のため息 三日月のくちびる)
残月の映るレールに横たわり消えゆく夜の遺言を聴く

014:残(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
ふと飛花が途切れるときの残響に不意に湧きたつ縊死の記憶は

014:残(豆野ふく) (それゆけ!だいふくもち)
すき きらい、すき きらい、すき、 花びらを四枚残して頬染める君

014:残(清次郎) (Conical flask)
夕波に取り残されていつまでも砂のお城がたたずむ浜辺

014:残(野坂らいち) (のーずのーず)
「あの月は”ゆみはりづき”だよ」はじめての君が残した痕に似ている

014:残(生田亜々子) (屏風と靴)
残照はいつになったら消えますかほんとに消えるのはいつですか

014:残(きさらぎ) (k - n i g h t)
残額を確かめ一喜一憂す朧な目標掴みたいから

014:残(粉粧楼) (薄明光線)
突き刺さる言葉の温み気づかされ君の残像だけ探す夜

014:残(飯田和馬) (短歌手控え~題詠blog用)
無残とも言う声もする。場違いの店でいい顔繕うを俺に

014:残(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
のぼってくためいき愛でる残業のさなかに星をかぞえてみたり

014:残(小林ちい) (ゆれる残像)
用もなく居残っている窓際の席にお前の鞄見つけて

014:残(田中ましろ) (ましたん)
未送信ボックスに墓標をたてて僕の残骸たちよ旅立て

014:残 (樹) (目の開かないキリン)
 君ならば朝を迎えていい。ジャムの残りを全部のっけてもいい。

014:残 (しづく) (みずたまピルエット別館)
マンションにむなしく響くひとりきり歩くヒールの軽い残響

014:残(眞露) (風の残像)
いにしえの名残りをとどむ京民家 壁の向こうに隣家のいびき

014:残(anemone) (牡丹一華)
バイバイと手のひらを振る君の姿歪む残像『帰っておいで。』

014:残(片秀)/ (うつしよはゆめ よるのゆめこそまこと)
残飯を漁る姿を見られても草食系なら逃げなくていい 

014:残(竹中 裕貴) (Milk Thistle)
残されてしまう羊がかわいそうだからわたしはまだ眠れない

014:残(小倉るい) (たんぽぽの歌)
残りたる家に「解体OK」の赤ペンキあり5月の宮古

014:残(jun) (純情一直線)
脇道で接触タクシー待てど来ず取り残された思いを友へ

014:残(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
残高をゼロにするためあと少し生きてみようか 明日はいい日だ

014:残(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
洗っても曇りの残るグラスなり深夜にうすきミルクをそそぐ

014:残(村田馨)  (新東京百景)
闘争の残滓すらなく鎮座する安田講堂に春風そよぐ(022:東大赤門と安田講堂、文京区)

014:残(T-T) (短歌備忘録 )
あと一つ残して渡す、渡される 二人の時間をつくる冬の日